IPOの復権はいつの日か | ほいみんの のんびり日記

ほいみんの のんびり日記

人生は旅である。誰もが言っているつまらない言葉だけど
本当なんだからしょうがない。

数年前から新興市場が崩壊しはじめ殆どのトレーダーが
去ってしまった状態ながら、ギリギリの線で生き残ってきた
IPOだが、単元のくくり直しと刻み値の変更が最後のトドメと
なって、息の根を止められたかに見える。


度重なる投資家を欺くような行為や、いいかげんな業績見通しに
よる下方修正の連続という企業自身に起因する原因、

単なる値動きだけで、企業の中身を問わずに説明不能な水準まで
持ち上げて完全なる投機市場にしてしまい、結果、投機家自身の
体力が尽きた瞬間、参加者が誰もいなくなってしまったという
トレーダー側の問題、

市場の健全化や投資家の利益という事の本質を考えずに、
目先だけの対策や改悪を繰り返している取引所の問題、

これに加えて上場審査厳格化と株券電子化を控えた上場減と世界的な
市場の沈滞、ほぼありとあらゆる材料が揃った結果が今の状況だ。


しかし、冷静に考えてみれば、この状況を作り出した要素の多くは
永遠に続くものではない。楽観するわけではなく、冷静に見て、
これからは徐々にポジティブな要素が増えてくる。


例えば投資家を欺くような行為。確かに今でも生き残るために
「最後の手段」に出る企業は存在するが、(具体的な企業名は挙げ
ないが)明らかに悪意を持って株式市場を「財布」にしようと
していた企業の多くは退場に追いやられたか、退場寸前の所まで
きている。


意味もなくとてつもない水準まで買い上げて市場を壊していた
投資家がいなくなった結果、誰も何も買わない状態にはなったが、
それはつまり「買える」銘柄も放置されているということだ。


単元の統一(100株単位)や値刻みの変更という、短期トレーダーを
排除しこそすれ、新しく投資を呼び込むメリットは全く無い変更を
した事も、実際のところ、実体企業に悪影響を与えるような
変更ではない。単元を変更しても値刻みを変更しても、企業価値には
何ら変わりはなく、「投機」はともかく「投資」を控えさせる要因
とはならない。要は「気のせい」だ。


審査の厳格化によって上場企業が減ってしまったことも、本来は
マイナス要因ではなく、かなりのプラス材料だ。確かに今でも酷い
下方修正をする企業があるが、もともと新興市場は景気の影響を強く
受けやすいことを考えると、審査の厳格化によって、むしろ業績悪を
承知で上場してくるようなところはかなり減り、むしろファンダ
メンタルズで見ると魅力的(かつ、上場後の業績も順調)な企業が
増えてきたと見るべきだと思う。


株券電子化による上場数減は来年には解消される。その時には、
以前より厳しくなった審査を通過した企業が相当数市場に出てくる。


過去の経験則で言えば、新興市場は主要市場よりも少し早く反騰を
始める。例えば、景気回復が遅れて1年半先まで暗いとしたら、
主要市場はその半年前、新興市場はさらにその半年前に動き出す
ことが多い。


そう考えると、来年のどこかで、これまでの需給が一気に逆転する
ような事が起こるのではないかと思っている。

もちろんそれには「新興企業を買う」まとまった資金が必要なので、
それが果たしてどこか出てくるか、という問題を考える必要はあるが、
資金などと言うのは、相場環境が明るくなってくればどこからでも
出てくるものだと思っている。