辰年の神社模様 ~田無神社の場合~ |  ライター稼業オフレコトーク

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 龍神様を祀る神社は全国各地にあるが、今年は辰年とあって縁起を担ぐ干支詣の参拝者が多く押し寄せているようだ。それが有名な箱根の九頭龍神社なら納得もいくが、地方の神社も参拝客で溢れている。

 

 

 その中で東京の武蔵野台地の中央あたりにある田無神社も例外ではない。新宿から西武電車で23分の田無駅近くにある小さな神社なのだが、今年は異常だった。九頭龍神社のように標高の高い自然の山に囲まれた場所なら神秘なご利益を期待する人が多いのは分かる。だが、都心に近い街中の小さな神社だ。では、なぜこんなに人気があるのか?

 

 

 それは五龍神(金龍・青龍・黒龍・白龍・赤龍)が祀られているからだ。神社通の人には広く知られており、女性誌ではパワースポット神社として度々紹介される。

 それが今回は地上波の全国放送でも各局が紹介されたものだから、人がどんどん押し寄せてきたというわけだ。有名人も多く参拝に訪れ度々ネットで報告している。正月が開けても話題の神社としてテレビでまだまだ紹介され続けている。

 

  

 

 

 

 私も龍神信仰者なので長年にわたり田無神社の初詣に行っているが、こんな異常な年は初めてだった。神社関係者はテレビの取材で「三が日は例年の2倍以上の人出」と言っていたが、実際にはさらにその倍はあったと思われる。ましてや月間で見れば300倍以上は確実だろう。

 

 去年の元日の15時に御朱印をいただくのにさほど時間はかからなかったのに、今年は同日同時刻で初めて2時間も行列に並ばされた。お参りは毎年三日の15時に行っており、通常は1時間待ちなのだが、今年はそれ以上。さらに四日以降は混雑が緩和されるのに五日の平日でも行列がなくならない。

 

 

 それは普段神社に行かない地元の住民も、今年は特別だからご利益にあずかりたいとばかりに参拝に来たからだ。またもっとも多かった理由は、地元以外の干支詣の人や龍神信奉者が殺到して来たからだ。おそらくご利益の高い他の龍神神社も同様なのだろう。(ATMのようなクネクネした並び方で御朱印待ちをしていた時、「どこどこから来た」という話の内容が所々で漏れ聞こえてきた)

 テレビの影響で2週間経ってもまだ行列ができており、夜の20時近くは普段なら誰も居ないのに、ちらほらとよそ者を見かける。

 

 

 五龍神の中でも本殿の金龍神は別格として、一番参拝の行列ができていたのは勝運向上・成績向上のご利益がある赤龍神。時期が時期だからだね。受験生頑張れ!

 

 

 地元民はそのような氏神神社が鎮座されていることを誇りに思う反面、あまりの大混雑に困惑させられたりもする。内心、にわか参拝客お断りなんて思っているのかも。でも、日本人は縁起担ぎが好きだから仕方あるまい。昨年の兎年も全国の兎を祀る神社はやはり大混雑だったしね。

 ま、来年は落ち着くだろう。それが日本の正月風景だから。

 それにしても辰年の龍神神社は異常すぎ~! 十二支でも特別な存在だからかな。

 

[編集後記]

 田無神社は実際に凄い聖域なので、街中の小さな神社といえども五龍神のパワーが半端ないことを実感できる。

 

 

 ⇑ 平成4年に歩くパワスポこと湘南乃風のSHOCK EYEが奉納した挟み紙。あっという間に配布が規定枚数に達した。