【2006~08年の沖縄移住体験記】
2006年、私は東京を離れ沖縄へ居住を移すことになった。当時契約していた会社が、経営難に陥っていた沖縄の某専門学校を立て直すため、広報として私を送り出したのである。実際に2年間住んでみて面白いことや驚くことが続出。その当時に書き綴っていたメルマガを記録として残すため、改めてここに転載したいと思う。約20年近く前の話なので、今とは状況がかなり違うが、そこは2006年から08年までの当時の沖縄の姿として受け止めてもらいたい。
★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆
風情のない沖縄の花見
桜の花吹雪ほど美しいものはない。ひらひらと舞い落ちる姿はよく見るが、生涯で一度だけ横向きトルネード状態のものも見たことがある。桜はその咲き誇る美しさだけでなく、散り際の美しさも芸術的だから素晴らしい。だから必ず花見には行く。
当然、沖縄でも観に行った。暖かい気候ということもあり、1月の下旬から見られるという。そこでさっそく行ったところ、確かに咲いていた。ただ色が濃い。濃いピンクか紅色といった感じで、見慣れたソメイヨシノの淡いピンクとはまるで違う。
この沖縄の寒桜は『寒緋桜・緋寒桜』というらしい。これはこれで初めて見た感激で良かったのだが、突然足元にドサッと何かが落ちてきたのに驚いた。見ると花がそのまま落ちているではないか。
実は、寒緋桜は花びらが散ることはなく、花ごと落ちるのだという。つまり花吹雪がないのだ。なんと風情のないことだ……。ちょっとがっかりしたかな。というより、いきなり落下したことの驚きの方が大きかった。
でもまぁ、こういうのも一度体験してみると良いかもしれない。沖縄の花見というものを。
[後記]
濃いピンクのおかげで、冬の青空とのコントラストが映える。日中の晴天時ならソメイヨシノの淡いピンクでは撮れない、綺麗な写真が撮れるよ。
