3月に紹介したサイキックカウンセラーによる『幸せになるための前世療法』についての第3弾。引き続きメルマガで発信していた時に反響のあったものをここで転載したい」。「人の振り見て我が振り直せ」ではないが、同じような体験をしている人には参考になったらしい。
以下、転載記事
※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※
「すでに恋人のいる人を好きになってしまう」というのは、よくある話です。相手が結婚していれば諦めることもできますが、そうでなければ奪い取ってしまいたいと思うこともあります。しかし、いくら自分の気持ちに素直に生きたいと思っても果たしてそれがいいことなのかどうか迷うところです。
<CASE・4>
「他の女性と同棲中の男性を好きになってしまった」
東京都/陣内真由美さん(仮名)51歳
【相談したい事】
24歳の頃、親の強引な勧めで見合い結婚し、地獄の日々を送ってきました。死ぬ思いの中、子供を連れて家を出て、結婚15年目でやっと離婚も成立し、人間らしい生活ができるようになりました。
元夫は、外面はいいのですが、いったん家に入ると人が変わり、言葉で罵るなどの精神的暴力が激しく、子供たちにも暴力を振るい、死にたいと思う毎日でした。にもかかわらず、家ではいつも私がキチガイ扱いされ、こちらまで本当におかしくなりそうな日々でした。良かれと思ってしたことも、ことごとく悪くとられ、情けなくて泣いてばかりの日々。社会的には、大手企業の管理職にありながら「なぜ?」。理由はまったく分かりません。
そして、離婚して何年も経った頃、とある男性(48歳)と縁があり知り合いました。交際を申し込んだのですが、彼には同棲中の彼女がいたので、いったんは断られました。でも、私はどうしても諦められず、半ば強引にお付き合いが始まったのです。
友達からは、皆に「どうしてあの人と?」と言われ、別れるように勧められるのですが、彼の目の奥から発せられる“彼の魂”と触れ合った瞬間に離れられなくなったのです。どうしてなのか自分でも分からないのですが、ほおっておけない人になってしまったのです。
彼には、本当に幸せになってもらいたいと心底思うのです。彼の夢を実現させてあげたいと思うのです。今の同棲中の彼女には、申し訳ない気持ちもありますが、そんな次元を超えて愛してしまったのでしょうか?
もともと、お互い好みのタイプではないのに、どうして惹かれてしまったのでしょう? お互い結婚する相手でないことは理解の上、お互いの都合のいい時に時々会っています。私にベストパートナーが現れるまで、この関係が続くよう祈りながら……。
【彼女の前世】
戦国時代のお坊さん、というか修行僧なのかな。山の中にたくさんのお坊主さんが篭っていて、あなたはそこで17~18歳くらいの時に武士に切り殺されています。大勢の武士が、お坊さんだけでなく、女・子供も容赦せずに切りまくり、寺に火もつけています。かなり凄惨なシーンが繰り広げられたようです。
(解説:状況から察すると織田信長による比叡山焼き討ち事件だと思われます)
結局、あなたは恋愛の楽しさも何も知らないで亡くなったのです。子供らしい楽しみも知らず、世の中の非情さだけを感じて…。
生まれた頃から貧しい家庭に育ち苦労したあなた。せっかく食べていくためにお坊さんになったのに、修行修行の毎日だけで、結果的には何も得られずに亡くなっています。人に仕えることだけを修行して……。
【彼女の前世から視る診断結果】
あなたは前世で“人に仕える”ということに慣れてしまっています。自分の意思を殺して、両親や相手の為に強制的に見合い結婚してしまったこと自体、自己犠牲という名の奉仕をしたようなものでしょう。
それにしても、見合いを断れなかったというのは、周りの環境が脅迫めいていたというか、よほど切羽詰った状況だったんでしょうね。はっきり言って、あなたは家庭環境があまりいい感じがしません。
その環境のせいで結婚をし、さらに元の旦那さんの影響で人間らしい生活ができなくなってしまったんですね。元の旦那さんは仕事でかなりのプレッシャーをもらってきていたのでしょう。だから、八つ当たりする場所がなくて家族に矛先が向いてしまったのです。でも、仕事のせいだけではなく、この人は家族の誰もが気づかない精神的な障害を持っていたと思われます。
さて、今の彼なんですが相性はすごくいいです。でも、ハッキリ言って一緒になることは勧めないです。相性がいいけど勧めないというのはどういうことか?
そもそも48にもなって落ち着いていないのはどうかと思います。女性関係もいろいろあったみたいだし、他にも重大な問題を抱えているみたい。
別に、年齢だけで判断しているのではありません。一白水星の星を持っているこの彼というのは、占いで言えば恋愛を繰り返す人なのです。不倫だとかそういう刺激も楽しむ人、というか楽しめてしまう人。
彼のお顔を拝見していると人柄はすごくいい人みたい。仕事上でも周りからすごく慕われていそうな感じなんですが、恋愛面で見ると何か疲れきってるものを感じるんです。
彼も自分の理想の女性を探しているのかな? 自分にとっていいパートナーを探そうとしている。だけど、それがちょっと癖になっている部分もありますね。女性遍歴が……。
だから、彼と幸せになりたいならば、彼の幸せを心底願うのであれば、今のままの“二番目の彼女としてのお付き合い”という形は勧められるものではありません。せめて彼が今の彼女と別れた時に正式に付き合ってください。
今の状況は二人ともズルズルとはまっていて、このままではにっちもさっちもいかなくなってしまいます。それにどう考えても、あなたと今付き合っている彼氏の彼女との間で大きな問題も生じてきてしまいます。
これで果たして幸せな状況に導かれているといえるでしょうか?
そもそもあなたは相手の幸せを願うタイプです。それは、お坊さんの時からそう思う気持ちが強かったと思うんですが、今のあなたは“恋愛感情”と“幸せにさせたいという感情”が混ざっています。それゆえに、今必要なのはその区別をしっかり持つことです。
それから、あなたはあまりにも自分に厳しくしてしまう傾向にあります。ところが、彼のように自分にあまり厳しくない(自分に甘い)男性を見るとほおっておけないような感覚に陥ってしまうようです。
自分にもっと余裕を持ってください。自分の顔を見て、自然に笑顔を作り出せるようにして、心の底から楽しいと思えるようになることです。誰か(彼や他の人)がいるから楽しい(あるいは楽しくさせてもらっている)というのではなく、自分から自分を楽しくさせていくということを学んで欲しいですね。
元の旦那さんに暴力を振るわれていたから、今の温和な顔つきの彼氏に惹かれたというのも多少あるかもしれませんが、付き合うならちゃんと状況をクリアにしてください。元々相性はいいんだから。
ただし、この彼は変に優しいから、フラフラと他の女性にひっかかりやすいというのも事実。厳しい言い方をすればちょっと女にだらしないという感じかな。実際、あなたと同棲中の彼女とを二股かけてるわけでしょ。今度はあなたが浮気される側になるかもしれません。その覚悟があなたにありますか? 最初に言った「相性はいいけど勧められない」というのはこういうことです。
彼は気が小さくて、言いたいこともハッキリ言わないところがあるんですが、それをあなたを含めた奉仕精神に満ちた周りの女性たちは、『優しさ』と勘違いしてるところがあります。だから、関係を続けるなら、そういうことをちゃんと確認してからにして欲しいですね。
[幸せになるための教訓]
●相性は「愛情」だけではなく「友情」の意味もある。
〔いくら占い等で「相性がいい」という結果が出ても、それで幸せな結婚生活を送れるとは限りません。友達でいたほうがいい場合もあるからです。〕
●優柔不断の人を「優しい」と勘違いしてはいけない。
自分に厳しい人は、自分に甘くしてくれる人に構ってあげたくなる傾向にあります。しかしそれは相手のためにはならないのです。〕
<後記>
相性はいいけど一緒にはなれない。ならないほうがいい…。こういう関係の男女はけっこう多いはず。俗に「友達以上、恋人未満」と言われるものです。あなたの周りにもそういう異性が少なからずいるのではないですか?
友達としてなら一生仲良く付き合っていけるのですが、結婚すると破綻してしまう…。それは、もしも同性だったら最高の友情を築き合える相手になっているかもしれないということです。
それを考えると、お互いに好きだからといってすぐに結婚するのはどうかと思ってしまいますね。本当の相性の意味を知らなければ。最近、離婚が多い原因の一つもここにあるのかもしれません。
ところで、鑑定の後で彼女からお礼のメールをいただきました。どのような感想を持ったのか、ここでご紹介します。
* * *
本当にありがとうございました。
正直、びっくり致しました。読ませていただいて「やっぱり」という感情が湧いてきました。
実は、私は趣味で仏像を彫っており、百衣観音を仏壇として祀っています。私の兄弟や亡き両親はあまり信心深くない方なので、末っ子の私に仏縁があるとも言われたことがあります。
また、父が亡くなった時、不思議な人達がやってきて、「あなたは宇宙人だ」と言われたことがあります。「あなたは太陽、空気、水、大地、風の影だ」と言われ、今の彼と別れるように言われました。でも、結局別れることは出来なかったのです。
その人たちから、「今の彼は、前世において事故で亡くなったあなたの息子」とも言われました。本当かどうか分かりませんが…。
ところで、先生から回答を頂いた矢先、病気ひとつしなかった同棲中の彼女が入院し、がんの末期で手の施しようがない状態だというのが分かりました。3年付き合って、初めて彼の涙を見たら、彼の彼女を思う気持ちも分かり、彼女のために手を合わせる自分がいました。確かに複雑な気持ちもないわけではありません。しかし、そこまで思われてうらやましいと思いつつも、苦しまずに旅立たれるようにと拝んでいます。これも私の前世がお坊さんだったからでしょうか?
別れよう、別れようと思いつつも彼の目を見ると、別れたくない自分がいるのです。自分が都合よく付き合ってもらっているとは知りつつも、「彼女の存在を知りながら、お付き合いしたのだから」と言い聞かせる自分がいるのです…。
* * *
結局、彼女は別れられないみたいなので、後日先生は今後の上手な付き合い方をアドバイスしていました。
それにしても、彼女は本当に彼のことを思っており、彼が起そうとしている商売が成功するかどうかのアドバイスも頼んできたのです。ここまで思われてる彼は本当に幸せ者です。そして、そこまで好きな人のことを思える彼女は、それはそれで十分満足なのでしょう。
これをきっかけに幸せになれる方法を見出すことができるといいですね。