ジャニーズ問題で思い当たること |  ライター稼業オフレコトーク

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アイドル記者を皮切りに、心霊関連、医療関連、サプリ関連、
コスメ関連、学校関連、アダルト関連、体験取材など様々な
分野の取材執筆をしてきました。
ここでは当時の面白かった話や貴重な情報、取材で思ったこと、
記事にできなかった裏話などを披露していきます。

 ジャニー元社長の性加害問題や嫌がらせ圧力については、アイドル記者時代から噂は聞いていた。ただ、当時はネットなどの情報収集手段がなく、こちらも若手の新人だったので、先輩からの話を耳にするしかなかった。その中で当時の私が疑問に思ったことを振り返ってみたいと思う。

 

 

 1983年に『少女隊』という三人組ユニットがデビューした。当時は30億円プロモーションが話題になり、何回も取材で会ったしコンサートにも招待されたことがある。だが、結果的に売れずに解散の憂き目に遭っている。

 なぜ売れなかったのか? 当時はメンバーの相次ぐ大怪我、出れば売れると言われたお菓子のCMが『グリコ森永事件』の余波でダメになったことなどが挙げられる。

 だが、もうひとつ言われていたのが、同時期に活躍していた『少年隊』による影響だ。「グループ名が似ている」という理由で、ジャニーズ事務所から妨害や圧力がかかったという噂だ。

 実際、歌番組を観てみると、『少年隊』は人気番組の『ザ・ベストテン』に半ばレギュラーのように出ていたのに対し、『少女隊』は『ひょうきんベストテン』というバラエティーに出るぐらいだった。

 表向きは、事務所の戦略的失敗とされているが、ジャニーズ事務所の露骨な嫌がらせ体質が明らかになった今、案外噂ではなかったのかもしれない。

 

 たのきんトリオで唯一目立った活躍をしなかったのが野村義男。ギタリストとしての志向が高かったために、アイドルとして売れることに固執しなかったからと言われている。一方、裏ではジャニー元社長に捕食させなかったので干されたという噂も聞いた。

 初めてよっちゃんを取材した時に、まず驚いたのが髪の毛だった。若いのに真っ白だったからである。その時は、捕食者に精神的に追い詰められてこうなってしまったのかと勝手に同情したものだ。今にして思えば、ただ染めていただけなのだろう。

 実際の人柄だが、全然チャラチャラしておらず受け答えも真面目。取材前から一人でギターの絃を弾いており、本当にギターが好きな若者なんだなという印象を受けた。よっちゃんに関しては、干されたというのはただの噂ではないかと思っている。

[編集後記]

 ウィキペディアによると、よっちゃんは自称エアギター撲滅委員会委員長なんだと。本人曰く「空気を弾くな。ギターを弾け!」なんだって。本当にギタリストなんだなぁ。