もう何十年もライター稼業をやってきた。そこらへんの無記名記事専用の「その他諸々のライター」に過ぎないのだが、おかげで様々な分野の取材活動が行えた。普通はなかなかできない変わった体験をし、多くの変わった職種の人々とも出会えた。振り返るとこんな楽しい仕事人生はなかったのではないかと思う。
会議の場では発言しないし、仲間が4人以上いると無口になる。性格診断では「説明下手」つまり「口下手」という結果が出た。おおよそ人と話をする仕事には向いていないはず。でも、なぜだか一対一だとスムーズに会話ができた。集団行動を好まないので二人だけだと落ち着くのかもしれない。
それでも、どちらかというと7割方は聞き役に回っている。そう言えば、「職業適性検査」では「聞き上手なので命の電話の相談員が向いている」と言われたことがある。ということは、ライターという仕事は…とりわけインタビューライターは適性に合った仕事だったのかもしれない。
会社員という安定した仕事から外れた人生だったが、後悔はまるでない。会社への不満も上司の悪口も口にすることがなく、出世競争にも無縁だったのは、それはそれで良かったと思う。
そんな大好きな取材活動もコロナでばったりなくなった。対面取材が得意だっただけに直接人と会えないのは辛い。しかも、リモートでの取材はなぜかしっくりこない。こちらの持ち味を生かせないからだ。(持ち味は企業秘密…企業じゃないけど)
そんなモヤモヤとした日々の中、実用書の電子書籍を発行している編集者から、「インタビューライターの秘訣を本にしないか?」という話が来た。長年のインタビュアー生活から培った経験や技術を披露して、無記名記事のライターでも食べていけるマニュアル本にしようということだった。
だが、書いているうちに、ただのマニュアル本ではなく、「一人のライター物語」的な読み物ふうエッセイみたいな要素も出てきてしまった。でもまぁ、それでいいかと思う。著名なジャーナリストでもあるまいし、インタビュアーの代表面してインタビューの何たるかを偉そうに語るのはおこがましいというものだ。
ライター物語的な要素の強い内容かもしれないが、そこは電子書籍なのでご容赦願を。とりあえず自分のインタビューライターとしての回顧録を残せたことに満足はしている。
過去にメルマガやブログ等で披露したエピソードや裏話も多少アレンジして含まれている。ミニ電子書籍なので100ページ弱と読みやすく、439円と廉価。もし興味があったら読んでみて下さいまし。
ミニ電子書籍『インタビューライターの教科書』
・Amazon 電子書籍
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・Amazon POD紙版書籍(電子書籍が苦手、使い方がわからない方に)
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・楽天ブックス 電子書籍(期間限定ポイントなどポイントを持っている方が買いやすい)
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