介護施設での問題がよく取り上げられる。しかし、報じられるのは人手不足、低賃金、過酷な労働のことばかりで、内部の詳細が表に出ることはない。
私の元同僚も介護施設で働いているが、イラッとさせられることが多いという話を聞かされる。入居者のわがままに耐えられず、辞めていく若者もいるという…。特に統合失調症の患者を受け入れている施設にそれが多いという。
元同僚は、初めて統合失調症患者のいる施設に勤務した時、非現実的な場面を目にして衝撃を受けたという。
[シーン1]自分のウンコを粘土替わりにして遊ぶ。
[シーン2]出たばかりのウンコを食べてしまう。ウンコは菌がいっぱいなので急いで阻止するそうだ。
[シーン2]シャンプーを目の中に入れて遊ぶ。本人曰く、刺激が堪らないのだという。
その後、元同僚は一般の介護施設に移動したが、そこでは元尼さんの実態を知ってショックを受けたそうだ。
尼さんは、男を絶って、常に女性の味方である…というイメージがあるが、その人は真逆なのだという。男性スタッフが来ると色目を使って誘ってくるのだ。そして、同居者の女性に対しては厳しい態度を取って泣かすこともあるという。尼時代の抑圧された性欲本能がここにきていっきに爆発したらしいのだ。まぁ、この人は特別なのかもしれないが、入居者にはいろいろな人がいて苦労が絶えないらしい。
元同僚はフリーの編集者だった。出版不況の影響で仕事が減り、編集業を断念。人間関係で元々病んでいた部分もあり、再就職先がなかなか見つからず介護の仕事しかなかったとのこと…。
介護の世界の現実は知られていないことが多い…。
[編集後記]
世話をするのもしてもらうのも明日は我が身の介護の世界。