水島裕子事件 |  ライター稼業オフレコトーク

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アイドル記者を皮切りに、心霊関連、医療関連、サプリ関連、
コスメ関連、学校関連、アダルト関連、体験取材など様々な
分野の取材執筆をしてきました。
ここでは当時の面白かった話や貴重な情報、取材で思ったこと、
記事にできなかった裏話などを披露していきます。

 昔のアイドル記者仲間と久しぶりに会った。その時に話題となったのが水島裕子だった。80年代のお色気深夜番組『グッドモーニング』において、あの伝説的なコーナー『てん・ぱい・ぽん・ちん体操』で一躍有名になったアイドルだ。彼女のことがお気に入りだったそいつは、昨年過去のヌード写真集がデジタル版として復刻したのを購入したのだという。そして「昔はこれで抜いたもんだ」と若かりし頃を懐かしんでいた。私も、人気が出始めた時は彼女のことを応援していたものだ。

 

 

 しかし、以前パンフレットを製作するために出入りしていた専門学校の事務局長は、彼女に対して非常に怒っていた。

 実は、タレントとして人気が出る前は普通の雑誌モデルとして仕事をしており、彼女はその専門学校のパンフレットに登場していたのである。しかも、表紙に採用されていた。清純な女子学生というイメージで。それ以後も、学生役として学校が制作する媒体に時折り流用されていた。コケティッシュな顔立ちも評判が良かったからだ。

 

 それが後に『てん・ぱい・ぽん・ちん体操』で注目を浴びることになってしまい、ただでさえノーブラで、意味深な歌を話題となった場所で踊るという内容に、事務局長は頭を悩ませた。

 そして、「女子学生向けのパンフレットには相応しくない」という理由で、それまで彼女が写っていたパンフレットやリーフレットを破棄することになったのである。そのためこの専門学校では、後に『水島裕子事件』として大袈裟に語り継がれるようになったという。

 

 事務局長は「経費が無駄になった」と怒っていたが、結果的には、その判断は正しかった。なぜならヘアヌード写真集まで出すようになってしまったからだ。それだけではない。日活ロマンポルノの『いたずらロリータ』で主演を務め、映像では初めてという裸エプロンを披露してかなり話題になってしまった。

 

 

 昨今の芸能界で、大麻や不倫で問題を起こした芸能人の番組が取りやめになるという事態が多く発生している。それと同じように、教育系媒体において、無名でも若い女性モデルを採用することは、ある意味ばくち行為だなと思った。

 

[編集後記]

 昭和のお色気深夜番組は楽しかった。『グッドモーニング』ではオナッターズも良かった。とにかくエロを明るく楽しめることができた。なのに今のテレビは規制ばかりでつまらなくなった。親に隠れて『11PM』火曜版や『トゥナイト』木曜版をイヤホンつけてこっそり観ていた十代の頃が懐かしい。