先日、ちと用事があって市役所へ出かけていた。
お昼休み時ということもあってか
係の人も少なく…少人数で対応していた。
（来客も少なかったけどね）
俺が係の人と話をしていると
怒声と言うか罵声と言うか
そういうのが聞こえて来た。
ふと周りを見ると…女性の来客が一人。
正直…そんな声を出す人には見えなかったけれど
その女性が声の主だった。
何を怒っているのかは詳しく分からないけれど
話を聞く限り、
電話で説明された内容と実際とで違ったみたいで
書類のやり直しなのか何なのか…
それに対して係の人に怒鳴っていた。
俺から見ると「どうでもいいこと」を逐一出しては
文句を言う。
揚げ足を取っては文句を言う。
正直、面倒な人間に思えました。
ふと…昔の自分を思い出した。
俺も昔…役所の人に「こういう書類が欲しいんだけど…」と尋ね
それならこちら…と渡してもらった書類が
全く違う書類を渡してきて…
結局「正しいもの」を取りに行くのに
再度役所を訪れるハメになってしまい…
更にその分のお金まで請求しようとしてきたので
思わずブチ切れてしまったことがある。
「お前のところが間違えてるのにどういうことだ！」
「ここまでの交通費を出せ！」
「アンタじゃなくて、上の人間を出せ！」
みたいな…
あの頃…若かった（と言っても30歳くらい）のもあるけど
何よりも…心にもお金にも余裕がなかったからな…
お役所だけじゃなくて、
あらゆるところで怒鳴り散らしていた気がする。
「自分は客だ！」って立場を利用してね。
今は…極力、声を荒げないようにはしている。
例え、相手が間違っていたり、理不尽に感じても。
待たせすぎていたとしても…
ガマンじゃないけれど、
アチラにも都合があるんだと思うようにしている。
それに…分単位で動くほど忙しいわけじゃないし。
結局…そんな怒声をあげたところで、
虚しくなるのは自分だからね。
引っ込みが効かなくなって…
恥ずかしくなる一方だから。
心に余裕がないと…
人間、短気になってしまうのかもね。