地酒屋こだま、本日は定休日でおやすみです。


昨夜は月に二回の日本酒パラダイス、

地酒屋こだま「別館ちょこだま」 の営業でした。

昨年一月からスタートしたこの「日本酒呑み処」ですが

おかげさまで毎回たくさんのお客さまにお越し戴いております。

全部で11席の小さな空間なので毎回お断りすることも多く、

最近は嬉しいやら申し訳ないやらで嬉しい悲鳴。

今年も少しずつ進化しながら頑張っていきたいと思います。


さて、そんな定休日。

実は先週から、あるお店を手伝っております。


神田 和酒Bar&Dining 醇

http://jun-jpt.jp/


一緒にコラボイベントを何度もさせて戴いている仲良しのお店です。

お洒落だけど敷居の高くない落ち着いた空間。


そんな醇さんで、僕の定休日である毎週火曜日限定で

カウンターに立たせて戴いております。

(このお洒落空間に似合うかどうかはさておき・・・笑)


醇の店主・猪狩さんの丁寧なお料理と、

ひとつひとつが輝きを放つ個性煌く日本酒と、

おたおたしながら頑張るこだまの怪しい笑顔(笑)に、


よかったら逢いに来てください。


醇さんの新しいバイトさんが定着するまでの限定です。

また、来週12日(火)のみ北陸出張のためおやすみを戴きます。


*地酒屋こだまも10(日)11(月)12(火)は連休を戴きます

 

ちょっとね、店内を改装(模様替え)しました。


地酒屋こだま TAKE’s ROOM


ふだんお越しの方しかわからないですよね(笑)


今年は地酒屋こだまが開店した当時の初心、原点に還ってみたくて。

以前やっていたような「店の中での会」ができるような仕様にしてみました。

実は今夜、久しぶりの会を開催します。とても楽しみな僕がいます。


 *今夜の会はご予約で満席です


今年はね、いろいろ進化させていきたいと思っているのです。




さて、先日のこと。

僕より歳は下だけれど業界の先輩となる友人がわざわざ訪ねてくれました。


彼は今、進路を迷っているようでした。

酒屋としての忙しい毎日にやりがいを感じながらも「自分の本当にやりたいこと」との乖離(かいり)が日々のストレスになっているように見えました。日本酒への愛を伝える熱い気持ちが悶々と燻っている、そんな感じに・・・・・


僕は今、たった一人で仕事をしています。

(正確にはたくさんの方々に支えられた上で店の運営は一人でしています)

とはいえ「組織の中で働くジレンマ」は過去に嫌というほど経験してきましたので、彼の気持ちは凄くわかるつもりです。


いいアドバイス、いや、アドバイスなんておこがましいな。

僕の独り言を彼に聴いて貰えました。

まずは心を軽くして頑張ってくれるといいな。


で、それを端に思ったんです。

僕ら日本酒に関わる仕事をしている人間をはじめ、同じように日本酒を愛してくれている一般の呑み手の方でも、同じ想いを抱いている方は多いのではなかろうか。そして日本酒に関わる仕事を「単なるお金を稼ぐ手段」ではなく「愛を持ってわってくれる」人たちがいっぱいいるではなかろうか。


今の日本で暮らしていくにはお金がかかります。みんながみんな独身でもないし家庭環境も違います。僕のようにいい歳こいて夢ばかり追いかけている痴れ者ばかりではないことも承知しています。


でも。


いま抱えているストレスが、自己嫌悪が、

ちょっと一歩踏み出すことで解消できるかも知れません。

そんなの無理、という思考をちょっとだけ柔らかくしてみたら・・・・・


なんて思ったんです。


もちろん違う悩みは発生するかも知れません。

この業界、ちゃんと愛を持って臨んだら大儲けなんてできませんから(苦笑)

でも、夢を追いかける苦しみって全然苦しくないんだよね。


僕がいつもお世話になっている素晴らしい(と僕自身が感じる)お店でも人材を募集しています。

共通するのは「一緒に学びながら日本酒の素晴らしさを伝えていこう」という姿勢。

もしかしたら、こんな小さな一歩からみなさんの人生が変わるかも知れません。



神田   和酒Bar&Dining 醇  http://ameblo.jp/nihonsyu-jun/entry-11445459403.html


大森   地酒と地魚 吟吟  http://www.kyu-jin.jp/index.php?cmd=shop&sno=17


新大塚 酒味処 きの字


 *詳しくはそれぞれの店舗に直接お問い合わせください

   すべて地酒屋こだまの取引先ですが必ずご自身の判断でご応募ください

   また、応募・採用の可否を保証するものではありません



お店がなければ僕自身が応募したい。(年齢でハネられるってwww)



これはほんの、ほんの一部です。

もしかしたら、飛び込んでいける「道」はすぐそこにあるかも知れません。

それを「道」と思えるかどうかは、きっと自分次第です。


どうせ生きるなら楽しい人生を。


 

お店やってるとよく聞かれるようなことを書いておきます。

日本酒通(笑)の方たちには釈迦に説法ですが初心者の方にも知ってもらいたいからね。

別にシリーズ化するつもりもありませんが、HPを更新するついでにこちらにも書いておけば誰かの役に立つかも知れませんし、ね。


あ、こんなこと知らなくても日本酒を楽しむことはできますからねー。

ただ、知っておくと日本酒の世界が広がることもたぶん事実。

せっかくなら「正しい知識」を前提にラベルを眺めるともっと楽しくなるかもよー。



【BY】ってなーんだ。


びーわい、と発音することが多いです。

醸造年度(brewery yearまたはBrewing year)を略してBYと呼んでいます。

いつ醸造されたお酒なのか、を明確にするために「24BY」とか「17BY」とか使います。


日本酒の新年は1/1ではなく、7/1に始まり6/30に終わります。

なので現在は24年7/1に始まった「24BY」のお酒が生産されている真っ最中です。平成25年ですが6/30までは平成24年度なのです。


とりあえず今は24BYとあれば「ああ、新酒なんだな」23BYとあれば「ああ、約一年寝かせたお酒なんだな」なんて思えばOKです。


ですのでわかりづらいですが、

23BYは平成23年7/1から平成24年6/30に生産されたお酒、

17BYは平成17年7/1から平成18年6/30に生産されたお酒、となります。

大雑把に言えば「その表記年の秋冬から造られたお酒」と覚えるのがいいかな。



【生酒・生貯蔵酒・生詰め酒・火入れ酒】ってなーんだ。


お酒は搾られた後に63度くらいに加熱殺菌して品質の安定を図るのが古来からの手法でした。

加熱殺菌の回数は搾ってからすぐ(貯蔵前)に一回、熟成させて出荷前に一回、という二回火入れが基本。それを回数に関わらず「火入れ酒」と呼んでいます。


火入れすると安定やバランス、柔らかさと引き換えにフレッシュさや旨味の強さはどうしても失われる傾向にあります。そこで「火入れを一回だけ」するお酒が生まれてきました。生貯蔵酒や生詰め酒です。


搾った後に火入れせず生酒のまま貯蔵し旨味を育てて、出荷前に火入れするのが「生貯蔵酒」

搾った後に火入れして貯蔵して、出荷前に火入れをせずそのまま詰めて出すのが「生詰め酒」

そして搾った後も出荷前も一切火入れをせずに出すのが「生酒」


いずれも冷蔵技術の進歩や管理に厳しい酒販店の増加があってこそのバリエーションです。



【原酒】ってなーんだ。


お酒は搾られた直後には16度~20度という高いアルコール度数を持っています。

アルコールのきつさを和らげたり、バランスを整えたり、価格を抑えたり・・・各蔵元の意図するさまざまな理由で水を加えてアルコール度数を落としたお酒が古来からの主流でした。

その「加水」をせずに、もともとのアルコール度数のまま出荷しているものを「原酒」と呼びます。

加水したものに比べ1.1~1.3倍程度の価格になりますが「味の濃さ」が魅力のお酒になります。



【無濾過】ってなーんだ。


昔、「酒は透明じゃなければいい酒ではない」というくだらない法律がありました。

そのため蔵元は炭を使って色を抜いて一級や特級のお酒を造っていました。それを「炭濾過」といいます。


ところが色や雑味が取れるのはいいのですが、一緒に味や香りといった大切な成分も抜けてしまいます。そこに気付いた良心的な蔵元は炭を使わない、使っても最低限しか使わない方法に切り替えたりしています。


しかしお酒の性格やバランス、熟成などを考えた時に「ここはキレイにしときたい」という時のためにフィルター(紙)濾過が現代では進歩していて「酒の旨味はそのままに取りたい成分だけ濾過する」ことが可能になっています。


そういった全ての「濾過」を一切行わないものを「無濾過」と呼びます。

全てがそう、とは言いませんが光にかざすと生まれたままの黄金色をしていることが多いはずです。

味が濃くわかりやすいため、なんでも無濾過を珍重するファンも多いですが、酒としての完成度を考えてあえて無濾過を出さない蔵元もあります。



ちなみに今回取り上げた項目のすべては「法律で決められた記載しなくてはならない項目」ではありません。要するに書いても書かなくても蔵元の自由。なので、その点はご注意ください。



・・・・・とりあえずここまで覚えるとですね。



地酒屋こだま TAKE’s ROOM


首のところに貼ってある「酒造年度 平成24年」で「平成24年7/1から25年6/30(はまだ先だけどw)の間に造られた」ことがわかりますね。

メインのラベルには「生原酒」とありますので「一回も火入れしていない=生」「加水してアルコール度数を落としていない=原酒」ということがわかりますね。

ちなみにここの蔵元さん、濾過も一切しないので実は「無濾過」なんですがここには書いておりません。



地酒屋こだま TAKE’s ROOM


首のところに「無濾過 初しぼり」とありますので「濾過はしていない」ということがわかりますね。ちなみにこのお酒、3月の終わりくらいには品質保持のため全て濾過を掛けるので、以降のお酒は表示が変わります。
そしてメインのラベルには「生 純米 原酒」とありますので「一回も火入れしていない=生」「純米」「加水してアルコール度数を落としていない=原酒」ということがわかりますね。



こんな風に読み解いていくとラベルを眺めながらのお酒もいっそう美味しくなるもの。

変に頭でっかちのウンチク野郎にはなって欲しくありませんが(笑)是非とも楽しんでいただきたく思います。