こだまで扱う約50蔵のうち、ご縁あって10蔵を扱っているのが長野県のお酒です。長野県の酒米といえば、古くはたかね錦、美山錦、ひとごこち、最近では山恵錦がありますが、ここ2年くらいで急によく使われるようになった酒米があります。

 

それが「金紋錦」です。

 

きんもんにしき、と読みます。開発は古く1956年(昭和31年)で品種登録されたのが1964年(昭和39年)です。それ以前からあった「たかね錦」と「山田錦」を交配して開発したお米です。

 

そんな古いお米が何故、今になって急に使われるようになったのでしょうか?

 

金紋錦についてはたくさんの方が既にその経緯を含めて書かれていますが、ご存知ない方も多々おられると思いますので、今回の金紋錦サミットへ参加しての所感と共に書き記しておきます。

 

1964年(昭和39年)に品種登録されてからの金紋錦ですが、県内各蔵で使われてはいたものの、精米や栽培の難しさから少しずつ使用率が下がり、1978年(昭和53年)に新しく品種登録された美山錦(みやまにしき)が長野県の奨励品種になると県内の各蔵がそちらに飛びつくことで「金紋錦離れ」がそこから一気に加速したそうです。

※美山錦の開発自体は1972年(昭和47年)

※長野県の蔵元は県が奨励するとそれに素直に従うという従順な特性が見られる、とは某蔵元のお話(笑)

※金紋錦は栽培が難しいというのが通説ではあるがこだまの周囲の農家さんからはそれほどでもない、という意見も多々聞かれる

 

そこで困ったのは金紋錦を手掛けていた県北・木島平村の農家さんたち。それでも細々と作り続けてはいましたが、昭和60年頃には金紋錦を使ってくれていた新潟の某有名蔵が地元産米に切り替えたためその困難に拍車が掛かったそうです。

 

危うし、金紋錦。

 

それを助けてくれたのが、石川県の福光屋さん。そう、福正宗や加賀鳶などで有名な金沢のお蔵さん。いろいろな酒米を探していた福光屋さんはそれ以前から「黒帯」という銘柄の掛米に金紋錦を使っていた縁があり、困窮に喘ぐ木島平村の金紋錦を昭和63年に全量買取の契約栽培という形で救済します。

 

そう、長野県が見捨てた金紋錦を救ってくれたのは石川の福光屋さんだったのです。

 

その後長い間、木島平村の金紋錦は全量が石川県へと輸送されることになります。聞くところによると福光屋さんは米作りの指導もきちんとしてくれるらしく、言い換えればずっとこの金紋錦という米を守り続けてくれたことになります。知れば知るほど福光屋さんに敬意と感謝の気持ちしか湧いてきません。

 

そんな中、福光屋さんとの幾度もの交渉(お願い)の末に木島平村の隣の飯山の蔵限定で再び金紋錦を使い始めることができるようになりました。それが2006年(平成18年)のこと。もちろん当初は福光屋さんとしては「そっちが見捨てておいて今さら返してくれなんてどのツラ下げて言ってんだよ、ふざけんな」という気持ちだったと思います。しかし、飯山の蔵元が誠意を持って福光屋さんに粘り強くお願いをした結果が今に繋がるのです。

 

そこから10年、飯山の蔵は真面目に金紋錦と向き合い育ててきました。その結果、2016年頃からついに長野県内の基本的には全蔵で金紋錦を使うことができる状況へ繋がったのです。

※きちんと責任を持って金紋錦を扱う=金紋錦の農家を守ることができる、ということを10年続けてきて、「福光屋さんもそういったことを見ていてくれてきっと『もうオープンにやってもいいよ、責任持ってやれるよね』という話になってきたんだと思います」とは、飯山での金紋錦使用の第一人者である「水尾」を造る田中屋酒造店の田中隆太社長の談。

 

結果、平成27年度前後、目に見えては28年度醸造から県内各地の蔵で金紋錦を使う蔵が急速に増えてきた訳なのです。もちろん米も足りなくなりますので、今まで木島平村限定だった金紋錦の栽培も県内のあちこちでやれる状況が同時に作られました。

 

余談としては、こだま取扱でお馴染みの木曽の湯川酒造店(十六代九郎右衛門)では平成26年度醸造より金紋錦で酒を醸していますが、その一発目のお酒をリリースした際に湯川慎一杜氏に使用酵母を聞いた際「14号(金沢酵母)だよ、アレだよ、福光屋さんリスペクトだよ」と笑っていたのが今も忘れられません。

 

以上、金紋錦という不遇のお米の歴史と現在の長野県における立ち位置を簡単にご説明させていただきました。この辺の話については「酒蔵探訪チャンネル」さんによる、前述の水尾の田中社長のインタビュー動画がございます。今回の金紋錦サミットでもたいへんお世話になりました。とても素晴らしい内容になっていますのでお時間のある時に是非ともご覧いただけたら嬉しいです。

 

復活を遂げた希少酒米「金紋錦」 – 長野県飯山市の地酒「水尾」田中屋酒造店、田中隆太社長のインタビュー動画

 

さて、それでは金紋錦サミットの話に移ります。2014年から開催されているこのサミット、実は初参加となりました。今回はなんと僕が毎年お世話になっていて大ファンである菅平の「四季の宿まさき」さんで開催とのことで、盟友である日がさ雨がさの宮澤さん、海山和酒なるたかの阿久津さんらと共に勉強を兼ねて参加させていただいた次第です。

 

 

右から、ライターの山口さん(主催者のお一人)、田中屋酒造店(水尾/飯山市)の田中社長、土屋酒造店(亀の海/佐久市)の土屋社長、四季の宿まさきの正木さん(金紋錦の農家でもあります)。

 

とにかくまぁ、めちゃめちゃ勉強になりました。曖昧だった知識もきちんとアップデートできたし、それぞれ立場の違う方々の金紋錦感を知ることで金紋錦という米を立体的に知ることができたような気がしています。

 

 

その後の懇親会では現在長野県で造られている金紋錦銘柄のたぶんほとんどが一堂に会し、まさきさんの美味しい料理と一緒に楽しみつつ、これがまた凄まじい盛り上がりで二次会まで結果的に6時間以上続くという最高に楽しい時間となりました。はい、もちろん翌朝はキツかった~~~(苦笑)

 

 

日がさ雨がさの宮澤さんが毎年主催する「信州情熱交流会」に参加するようになって毎年ここでお会いしている方も多いのですが、菅平や上田で頑張っている生産者たちとの楽しい時間でもあるのです。日本酒やワインの造り手はもちろん、酒屋、農家、養豚、味噌職人、この土地を盛り上げようと頑張っている人たちとの宴席は僕にとって最高の刺激になります。今回もたくさんの有意義な話、新しい出逢いがあり素晴らしい時間となりました。

※信州情熱交流会は毎年春・秋の二回開催することが多く、業界人のみならず一般の方も参加できますのでご興味ある方は日がさ雨がさの宮澤さんまでお問い合わせください、楽しいですよ!

 

 

田中社長とは初めてお話をさせていただきましたが、とても気さくに接していただきました。長い期間リアルに金紋錦と相対して来られた方だけにその言葉は重く、かつ貴重で、めちゃめちゃ突っ込んだお話も頂戴し(後半はここに書けないオフレコ話も多かった・・・笑)、結局二次会の最後の最後までお付き合いいただき(深夜2時半まで飲んでた!笑)、今回は水尾という酒の凄さとポテンシャルに心からの感銘と衝撃を受けた一夜でもありました。

 

金紋錦という米の可能性はこれからかなり広がると思います。県内各地での栽培も進んでいます。もちろん、金紋錦の聖地である木島平村でもそのブランドと矜持を維持するためにさらなる努力が積まれていくはずです。今は生産量が少ないためかなり高額な価格ももう少し落ち着いていくかもしれません。もちろんお米と蔵との適性可否は必ずありますので、現在30蔵以上に増えた蔵数も今後増えたり減ったりするはずですが、守ってあげられなかった黒歴史と福光屋さんの寛大な気持ちを胸に刻んで、大切に扱い続けて欲しいと心から願うこだまです(きっと大丈夫と思います)。

 

ちなみに金紋錦の印象は?との質問に田中社長は「都会的なスマートさを感じるのが山田錦だとすると、少し田舎くさい山田錦」と仰っていました(笑)たかね錦と山田錦の交配ですから確かにそんな感じなのでしょうね。ここに僕の感じているイメージをプラスすると、少しシャープなニュアンスや青臭いイメージが混ざります。柔らかい硬いでいえば中くらい~やや硬め、溶けるけどそんなに味が出ないという印象です。あ、それと長期熟成には向いている(実は今回、宮島酒店の国ちゃん提供で、ある同一銘柄の金紋錦酒を7年分垂直でブラインド試飲した結果も素晴らしかった!)はずなので、搾ってその年に飲むよりは寝かせて花開く特性を感じます。まぁこの辺は蔵との相性にもよりますし造り方でも変わりますから、あくまで現時点での参考、個人的感想程度にお願いします。

 

最後になりますが、今回30種類以上の金紋錦酒を飲んでどうしても残った不満がひとつありまして・・・

 

みんな香り系酵母使いすぎ。

 

金紋錦らしさを出しながら・・・

金紋錦という米のポテンシャルを・・・

なんて言いながらカプロン酸エチル系の酵母使うのってなんだか矛盾してませんかー?って思うのよね。

※カプロン酸エチル系の酵母とは、現代のバイオ技術の粋がもたらした「とても華やかな甘い香りを出す酵母」で、フルーティな酒質を造ったり鑑評会で金賞を取るには無くてはならない酵母なんだけど、これを使うと(使い方にもよるけど)極端な話、米の特性よりもフルーティ感が前に出すぎてしまって、その結果みんな同じ感じの風味に塗り潰されてしまって、その結果どれもこれも同じ印象のお酒になってしまう傾向があるのです。

 

前述したように金紋錦って価格が高いが故に高い精米歩合で純米大吟醸や純米吟醸などの高級酒に使わざるを得ない傾向があり、それ故にそっち系(華やか系)に仕上げる方が自然といえば自然なのは理解できるのです。でも・・・!でも・・・!30種類以上の金紋錦酒を飲んで明らかな個性をきちんと出せているお酒は申し訳ないけど三分の一ほど。言い方悪いけど「これ、わざわざ金紋錦使う必要ないんじゃない?」と思うお酒も正直多かった・・・

 

金紋錦には7号酵母しか使ってはいけない!なんて長野県酒造組合が言い出したらめちゃめちゃ応援するんだけどなぁ(笑)

※7号酵母とは1946年(昭和21年)に真澄(長野県諏訪市)の優秀なもろみから分離され今も全国に頒布され続ける長野県の誇る酵母で、香りよりも米の特性を生かした酒質に向いています。

 

ま、それはひとまずおいといて。

 

不遇の時代を経て帰ってきた未知のポテンシャルを秘めた、これからの金紋錦にどうぞご注目ください!そして最後にもう一度、

 

福光屋さん、ありがとう!

 

9/29に初開催の大塚 sake walk 、おかげさまでたくさんの反響をいただいております!(感謝ですっ!)定額チケット6,000円で6店舗のおつまみ+9蔵のお酒25種類をお楽しみいただけるかなりお得なイベントです(しかもお酒は何度でも!)。300枚限定ですがまだまだチケットございますので(笑)参加6店舗もしくはメールにてお申し込みをお待ちしておりますっ!

 

<メールでのお申し込み方法>

アドレス:jizakeyakodama+ticket@gmail.com

①参加者氏名

②人数

③住所

④電話番号

以上をメールいただければ振込先をご連絡いたします。ご入金を確認後、チケットを郵送いたします。

 

詳しくはこちらをご参照ください!

 

さてさて、本日は飲み歩きに便利な「大塚 sake walk 飲み歩きMAP」を大公開!当日の戦略を立てるもよし、MAPを見ながら大塚の町に想いを馳せるもよし(笑)どうぞご活用ください!

 

*参加者のみなさまには当日お渡しいたします!

 

 

いちばん北の菊谷 大塚別亭までは大塚駅より徒歩7分

いちばん東の29ロティまでは大塚駅より徒歩7分

いちばん南の酒味処きの字までは大塚駅より徒歩12分

 

要するにいちばん北から南までは徒歩20分くらいあります。途中のお店にちょいちょい立ち寄りながらじっくりゆっくり、大塚の町並みをお楽しみいただけたら幸いです。

 

 

たくさんのご参加、お待ちしておりますっ!

 

お問い合わせは「大塚 sake walk 事務局」地酒屋こだままでお気軽にどうぞ!

電話:0339440529

メール:jizakeyakodama@gmail.com

 

9/29に初開催の大塚 sake walk 、おかげさまでたくさんの反響をいただいております!(感謝ですっ!)

定額チケット6,000円で6店舗のおつまみ+9蔵のお酒25種類をお楽しみいただけるかなりお得なイベントです(しかもお酒は何度でも!)。

まだまだチケットございますので(笑)参加6店舗もしくはメールにてお申し込みをお待ちしておりますっ!

 

<メールでのお申し込み方法>

アドレス:jizakeyakodama+ticket@gmail.com

①参加者氏名

②人数

③住所

④電話番号

以上をメールいただければ振込先をご連絡いたします。ご入金を確認後、チケットを郵送いたします。

 

詳しくはこちらをご参照ください!

 

さてさて今回は、こんな僕らのために各地からわざわざ来て当日を盛り上げてくださる蔵元のご紹介!

 

 

酒蔵紹介①【春心・小松人(西出酒造/石川県小松市)】

                 with 別館ちょこだま(地酒屋こだま)

 

西出酒造は石川県小松市にある小さな蔵です。創業は大正2年という歴史は浅い蔵ですが紆余曲折があり、平成8年には別資本への経営譲渡がありましたが平成26年には西出裕恒(にしでひろひさ)さんが円満に買戻して現在は代表兼杜氏を務めています。最盛期には500石ほどを造っていましたが現在は小さな仕込みだけで約50石を家族中心で醸しています。

 

周囲には田んぼが広がり、白山の伏流水(軟水)と古い蔵を生かし「与えられた環境でできること」に注力する姿勢、信念を持って地元の米と向き合いその結果生まれてくる生酛と山廃の面白さが魅力の蔵です。

 

考え方がとにかくユニークで、しかし筋が一本通っています。基本的に派手な酒は造りません。地味で万人受けはしないけど、でもこのお酒が心に響く方はどこかにきっといる。この木槽で搾った柔らかな味の向こうにある裕恒杜氏の想いが伝えるお酒を是非召し上がってください。

 

 

酒蔵紹介②【越の白鳥・山間(新潟第一酒造/新潟県上越市)】

                             with バール青ィ印

 

大正11年(1922年)創業の新潟第一酒造のある上越市浦川原区は全国有数の豪雪地帯、四季折々の豊かな大自然に恵まれた山間(やまあい)にあります。この山間の棚田で栽培された米と裏山からこんこんと湧く清冽な伏流水、脈々と伝わる越後杜氏の技で醸される人と人を繋ぐ酒、新潟新世代の人気酒として注目を集める新進気鋭の蔵元です。

 

蔵の歴史は亀屋酒造として創業したのが始まりです。昭和38年近隣の三蔵と合併、昭和40年には更に一社が加わり、新潟第一酒造を設立します。

 

新潟第一酒造では「安らぎと喜びと感動を伝える酒造り」をモットーに、山間の棚田で栽培された地元米で想いを込めて醸します。

当日は、醸造責任者の岩崎氏にご協力いただき新潟第一酒造の魅力的なお酒を楽しんで頂けたら幸いです。

 

 

 

酒蔵紹介③【いづみ橋(泉橋酒造/神奈川県海老名市)】

                               with 29ロティ

 

蔵の特徴は大きく2つあります。

 

まず1つ目は「酒造りは米作りから」の信念のもとに、製造量のほとんどを自社栽培米や契約農家の栽培米で製造していること。ここまで大規模に米作りに取り組む蔵はまだまだ少ないです。


そして2つ目。農薬に頼らないトンボが飛び交う健康な田圃での米作りを目指すと、その健やかなお米の特徴を生かした自然な酒造りを目指したくなるようで、今では製造量の半分近くを生酛造りによる自然な造りで行なっています。そしてもちろん全量が純米酒。

この2つの特徴を兼ね備えた蔵はまだまだ少なく、これからの日本酒業界を牽引していくメーカーとして、とても注目されています。

 

『いづみ橋』の味わいは、米作りを知る蔵だからこそできる米の持つ力を存分に引き出した旨口、なおかつ硬水の特徴を生かした辛口です。燗映えする生酛のお酒がある一方で、爽やかなスパークリングなどもとても人気です。当日、蔵からは造りも担当する橋場友一社長にご来店いただきます。トロリと舌の上で溶ける生ハムとお燗酒の相性も抜群、是非お試し下さい!

 

 

 

酒蔵紹介④【篠峯・櫛羅(千代酒造/奈良県御所市櫛羅)】

                             with 地酒やもっと

 

他県のいろいろな酒米を使いその魅力を引き出す一方、地元櫛羅での山田錦の栽培にも力を入れている千代酒造。その酸を生かしたクリアな酒質は和洋問わず寄り添ってくれる食中酒としてのスタンスを年々さらに確立しています。

 

とにかく丁寧な酒造りが印象的で「時間と手間をかけて、風土を醸した酒造り」の想いを胸に、量よりも櫛羅という風土を大事にして造りをされています。


当日は蔵元杜氏である堺さんにお越しいただきます!

 

 

 

酒蔵紹介⑤【鏡山(小江戸鏡山酒造/埼玉県川越市)】

                           with 酒味処きの字

 

小江戸川越にて明治8年に創業した鏡山酒造は品質第一の地酒を造り愛飲されてましたが平成12年に惜しまれつつも酒造りの幕を一旦閉じました。それから6年後、再興を望む声を受け川越市仲町に「小江戸鏡山酒造株式会社」が新たに設立されました。

 

新生「鏡山」は5つの約束を胸に酒造りを行ってます。
1、品質の第一は少量仕込みに限る
2、麹は丁寧に箱麹、蓋麹に限る
3、醪は袋による上槽に限る
4、火入れは「瓶火入れ」に限る
5、純米酒以上の特定名称酒に限る
という高品質へのこだわりの約束です。

 

造り上げたお酒は米本来の甘味を存分に味わえ、香味豊かで芳醇でそして華やかな美酒です。因みに、きの字の杉玉は鏡山さんからいただいた物です。当日は鏡山酒造の名物専務、五十嵐昭洋さんにお越しいただきます!

 

 

 

酒蔵紹介⑥【四季桜(宇都宮酒造/栃木県宇都宮市)】

                           with 菊谷 大塚別亭

 

「たとえ小さな盃の中の酒でも、造る人の心がこもっているならば、味わいは無限です」・・・これは蔵元で現在杜氏を務める今井昌平氏のお父様である、今井源一郎氏が残された言葉です。

 

宇都宮の中心地より車で20分程の鬼怒川の畔の田園地区にある「宇都宮酒造」では、この言葉をモットーとして酒造りに取り組み、軟水で口当たりが柔らかい鬼怒川の伏流水で「四季桜」は醸されております。

 

「四季桜」は独特の植物性のおだやかな香りが特徴的で、蕎麦に合う酒として蕎麦好きに愛されている酒です。

 

当日は蔵元で現在杜氏を務める今井昌平氏と奥様の亜紀さんにお越し頂きます。「菊谷 大塚別亭」が提供するアテになる蕎麦と「四季桜」の相性をお楽しみ下さい。

 

 

 

酒蔵紹介⑦【大和屋善内(峰の雪酒造場/福島県喜多方市)】

                  with 別館ちょこだま(地酒屋こだま)

 

喜多方に数ある蔵の中で東京ではもっとも無名の蔵かもしれません。

 

本家(既に廃業)から独立する形で昭和17年に創業された峰の雪酒造場。ラーメンで有名な福島県喜多方市の小さな蔵ですが、新潟の某蔵で6年間の修業を経て平成22年に蔵に戻った4代目蔵元予定の佐藤健信(けんしん)くんが頑張っています。

 

実はそれまでの峰の雪は普通酒などのアル添酒がメインで特定名称酒はほとんど造っていなかったため、蔵の将来を考えた健信くんは特定名称酒の醸造に意欲を燃やし、新しいブランド「大和屋善内」を23BYに立ち上げて、特にここ数年の圧倒的な酒質向上を経て現在に至ります。

 

激しさではなく優しさを感じるそのお酒と彼の人柄を、当日は心ゆくまでお楽しみください。

 

 

 

酒蔵紹介⑧【杜の蔵(福岡県久留米市三潴町)】

                            with 地酒やもっと

 

1898年に創業し、現在の地に良質の水を求めて1920年に移転した歴史を持つ杜の蔵は、お酒の文化を守り続け、磨き上げる意識を持ち「旨い!」の先にある幸せを届けることに情熱を注がれています。

 

地元の米を大切に、現在は九州初の純米蔵として酒を醸しています。当日は蔵の元気印!蔵人の名倉さん(写真いちばん左)にお越しいただきます!!

 

 

 

酒蔵紹介⑨【若乃井(若乃井酒造/山形県西置賜郡)】

                            with 酒味処きの字

 

創業は明治23年、六代目の大沼秀和さんが、代表取締役兼杜氏です。蔵は西置賜郡飯豊町という人口7000人くらいの小さな町にあります。冬になればかなりの豪雪地域です。

 

若乃井酒造では四季折々の旬の旨さを追求した「特別純米旬宝シリーズ」をリリースしていますが、それらのお酒すべては豪雪の飯豊町にある「雪室」に保存貯蔵し品質管理しています。その雪室で貯蔵・熟成して角のとれた味わいは料理の味を活かす食中酒にピッタリです。

 

大沼杜氏は「酒は縁、造りは和」という考えです。酒を通じて出逢う縁を大事にし、杜氏一人では酒は造れない、でも杜氏が居なければ良い酒はできない。人材を育てながらより良い酒質を追求しております。

 

よろしく哀愁。←本人談(笑)

 

 

 

いかがでしょうか?以上9蔵の個性的な蔵がそれぞれのお酒を2種類ずつ、合計18種類を提供しつつ、各店舗渾身のおつまみを食べ、飲み歩いていただくイベントです。秋の一日、大塚で一緒に過ごしてみませんかー?ご参加、お待ちしておりますっ!

 

*近日中に飲み歩きに便利な大塚 sake walk MAPを公開!