さてさて最終日。


地酒屋こだま TAKE’s ROOM


富山ではドーミーインさんにお世話になりました。

昨年の熊本でもそうでしたが、きちんとした温泉があるのが嬉しくて(笑)

そして朝食でも(相変わらず盛り付けがざっくばらんですがw)鱒の寿しやホタルイカの甘露煮や鰤大根など、富山を感じさせてくれるメニュー構成となっておりました。


あ、納豆は食べません。蔵元さんを訪ねる時には数日前から納豆を絶ちます。理由は「納豆菌は世界最強(笑)で特に麹菌繁殖の妨げになり下手すると蔵内の菌環境を破壊する恐れがあるため」です。あまり気にしないお蔵さんも増えましたが、やはり外部の者が蔵を訪ねる際の礼儀として絶対に守ってください。また納豆ほどではありませんが、柑橘類やヨーグルトもNGです。それらの持つ乳酸菌(柑橘類は皮に多いらしい)が蔵内の菌環境を破壊する可能性があります。蔵元見学を趣味にしていらっしゃる方は(そんなことは百も承知でしょうけれど)注意してくださいね。



この日の富山もまずまずの天気。今回は寒いながらも天気に恵まれてるなぁ。

そして向かった先は・・・・・



地酒屋こだま TAKE’s ROOM


富山市近郊にある「吉乃友酒造」さん。

現在は純米酒のみを醸す、地元密着型の小さな蔵元です。


地酒屋こだま TAKE’s ROOM


右が今年40歳になる佐藤達彦杜氏。甘いものや刀(!)が好きだったりする異色の杜氏で(笑)9号酵母を基調に、あくまで食に寄り添う吉乃友伝統の酒質を守りながら現代的な新しさを模索している姿勢に共感を覚えました。

左は僕をこの蔵に導いてくれた蔵人の伊藤大輔さん。5年ほど前に山形の某蔵にいる時にたまたま知り合いまして、その後奈良の某蔵を経て現在吉乃友で活躍しています。

酒造りの追い込みで超忙しい中、吉田満社長を含め佐藤杜氏、伊藤さんの三人で長い時間、僕の相手をしてくださいました。あらためて御礼申し上げます、本当にありがとうございました。よい意味で三人ばらばらな個性の吉乃友さん、これから応援して参ります。



そして市内へ戻り急いで食事。吉乃友さんでの滞在が長すぎて(笑)行きたいなぁ、と思ってたお寿司屋さんには行けませんでしたが、たいへん貴重な時間を過ごすことができました。


そして今回、最後の目的蔵へ。

地酒屋こだま TAKE’s ROOM


富美菊や羽根屋を醸す、富美菊(ふみぎく)酒造さん。常務の羽根敬喜さんが多忙のため、今回は奥さまに案内をしていただきました。こちらでも忙しい中、丁寧なご案内を戴き厚く御礼申し上げます、本当にありがとうございました。


羽根屋さんは今期より終わりのない酒造り、いわゆる「四季醸造」に踏み切りました。春夏秋冬、いつでも酒造りができるようになりました。真夏にも新酒のしぼりたて生原酒がリリースされます。四季醸造というと大手のそれがパッと浮かび、量を増やす儲け主義にも思われますが、富美菊さんのそれはまったく違います。実は「酒の品質を落とさずに生産量を増やすにはどうすればよいか」の答えのひとつが「四季醸造」なのです。冬の期間だけで生産量を増やすには、蔵の設備を増設・一新して一回の仕込み量を大きくしなくてはなりません。お金は掛かるし、努力はしてもそれによる品質の低下はどうしても避けられません。それを必要最小限の設備投資をした上で「今までと同じ大吟醸を醸すのと同じ少量の仕込み」のまま期間だけを長くする=一年中仕込めることによって品質を落とさず生産量を増やすことができる、という発想なのです。


凄いなぁ、と思います。

だって普通の蔵は5月くらいになれば酒造りから解放されて少しの間ですが楽な気持ちでいられるのに、その期間がまったくないってことですもん。そう、それこそ一年中ずっと醪の状態が頭から離れないわけですから、これってたぶんちょっと大変なことだと思うんです。

よく踏み切ったなぁ、と思います。

小さな蔵の新しいチャレンジです(もちろん先駆けでやっていらっしゃる蔵もありますが)。蔵人の年間雇用に繋がることも踏まえ、もしかしたら頑張っている小さな蔵が目指すべき新しいスタイルになるかも知れません。

羽根さん、応援しています。

お身体に気を付けて、頑張りすぎないように頑張ってください(笑)



そして東京へ戻る最終電車の前にも、もちろん飲む!(笑)


地酒屋こだま TAKE’s ROOM


富山駅に隣接するビルにある「一一(いちいち)」 さん。

富美菊さんのお勧めもあり伺ってみましたが、美味しくて楽しいお店でした。

お酒も富山の地酒を中心に、比較的若い世代にも受けるタイプも揃っています。

若いスタッフが専門知識はないながらもきびきび働く姿も気持ちいいお店でした。


それに、なんせ駅近なので電車に駆け込める環境が最高(笑)

僕らもこの一一さんの地下で車内用おつまみを買い込み、特急に飛び乗ったのでした。




おかげさまでよい旅でした。

短い間でしたが、北陸のお酒、鮮魚、温泉(と書くとただの観光旅行ですが・・・笑)をめいっぱい堪能できた気がします。それもこれも、たくさんの情報をくださった友人やネットで繋がった方たちの支えがあってこそ、本当にありがとうございました。


それにしても・・・また東京で美味しくないお刺身が食べられない身体になってしまいました(笑)ま、仕方ないか。

 

さて、二日目。

今回の旅、二日目だけは蔵元へはお邪魔しておりません。

いつになくちょっと観光的な記事になりますが、ご容赦ください。



あれだけ飲んだのにおかげさまで二日酔いもなく、

すっきり目覚めて、ひとっ風呂浴びて、いざ朝食へ♪


地酒屋こだま TAKE’s ROOM


盛り付けがざっくばらんですみません(笑)


実は輪島では泊まりたかった旅館が二軒あったのですが両方ともフラれまして(涙)、今回はルートインさんにお世話になりました。ルートインってビジネスホテルじゃん、と思ったアナタ、侮るなかれ!輪島のルートインさんは天然かけ流し温泉(これがまた茶色くて硫黄&鉄臭くてしょっぱくて、効いてる!って感じでいいんだ!)入り放題だし(実際3回も入っちゃったし)、朝食もご覧のようなバイキングで普通に美味しかったし、利便性考えるとかなり満足だったのでした。


地酒屋こだま TAKE’s ROOM


こちらは近くの足湯。源泉(飲めますがしょーっぱい!)や手洗い湯などがあり、自由に汲むこともできます。実にお湯が豊富な町、輪島なのでありました。


地酒屋こだま TAKE’s ROOM


輪島には2001年まで鉄道が走っていました。今はその名残として旧輪島駅が整理され、道の駅「ふらっと訪夢」として営業しています。輪島のバスターミナル「輪島駅」としての機能を果たしていますが鉄道好きとしては寂しいところ・・・・・まぁ、仕方ないのですが。


で、そのバスに乗って能登空港へ向かいます。能登は交通の便が悪いので、今回はレンタカーを借りることにしました。多くのレンタカーは「石川県内乗り捨て無料」を謳っていますので、今回は金沢で乗り捨てをさせてもらうつもりです。



地酒屋こだま TAKE’s ROOM


雪、それなりにありました。というか、峠道なんかけっこう積もってたし。

ただ、どんな細い道でもそれなりにきちんと(絶対に通れないということはない程度には)除雪がしてあったのでFF+スタッドレスで無事に駆け抜けることができました。(久々の雪道運転でちょっとだけビビったけどw)



地酒屋こだま TAKE’s ROOM


輪島よりだいぶ北上しました、ここが曾々木海岸の「窓岩」です。

岩の真ん中に小さな穴が空いていて、それが窓に見えることから名付けられています。

実は僕の母方のおじいちゃんがこの曾々木の出身で、20年ほど前に訪れているのですがあまり記憶にありませんでした。ただもう、風と波が凄くて髪の毛が逆立っています(笑)。

曾々木海岸名物「波の華(波が白い泡状になる現象)」がこれでもかっ!ってくらいに風に乗ってビシバシ飛んできました。ああ、日本海(笑)。


地酒屋こだま TAKE’s ROOM


曾々木海岸から少し南下、ここが有名な千枚田(せんまいだ)です。いわゆる「棚田」ですが能登のこれはかなり歴史があります。夏は青々とした棚田が見られますが今はご覧の通り真っ白。夜になるとライトアップするイベントもやっているようです。



地酒屋こだま TAKE’s ROOM


さらに南下してきました、ここは関野鼻(せきのはな)と呼ばれる奇岩で有名な場所。つーか凄い顔しててごめんなさい(笑)。あのね、もう半端ない海からの強風と寒さで顔がピッキピキなの。細かい雪は地面と平行に吹いてくるし、波はまさに「日本海!」って感じに荒れ狂ってるし、もうイヤ!ってほど能登の日本海を満喫した気分でした。

ここのすぐ傍には松本清張の「ゼロの焦点」で有名になった「ヤセの断崖」があり(個人的に大好きで原作も持ってるし映画も何度も観ています)もちろん行きましたが写真なんか撮ってる余裕なし(笑)



日本海の荒波と対峙してたらお腹が減りました。



地酒屋こだま TAKE’s ROOM


というわけで向かったのは七尾の「かき処 海(かい)」さん。

僕らは初めてでしたが、牡蠣好きには有名なお店のようです。

地酒屋こだま TAKE’s ROOM


七尾湾の新鮮な牡蠣を、軍手とトング渡されて、炭火で自分で焼いて食べます。ちなみに10個で1,000円。店のあちこちでぎっしりの人がこんな風に焼いてるもんだから店に入った途端に牡蠣と煙臭いのはご愛嬌(笑)。自分好みでアッツアツの焼き牡蠣がたらふく食べれます。ちなみに牡蠣フライ定食も1,000円、こちらも悪くはないけれどやはり焼き牡蠣の方がリアルに美味しいね。(ちなみに写真のビールはお向かいの方ので僕のではありません)



満腹になったら今度は一路金沢へ。能登有料道路を使いましたが実に便利ですね。あ、平成25年3月31日から無料になるそうで、ますます便利になりそうですね。


金沢でレンタカーを返し、さて今夜も飲みに行きますか!


実は事前にTwitterなどでたくさんの方に情報を頂戴し(ありがとうございました)行きたいと思ってたお店が何軒もあったのですがこの日に限ってことごとくお休みという運のなさ(考えてみれば祝日の月曜日だから仕方ないのですが・・・)。とりあえず香林坊に行けば何とかなるでしょ、とバスで向かって散歩がてらいろいろ探してみたのでした。


で、一軒目にお邪魔したのが「わ食場 はす家(はすや)」 さん。

小奇麗なカウンターで地のものを中心にあれこれいただきました。輪島と比べるとちょっとアレな部分は多々ありましたが、どれもこれもちゃんと美味しくて満足。特にノドグロの焼物は他に比べて明らかにリーズナブルなんだけど焼き加減が素晴らしく、ジューシーな身を堪能しました。蓮料理のダシの一部にちょっと旨味調味料を感じてしまったのが少々残念、ちゃんと美味しいのにもったいない。


そして今夜も二軒目に梯子(笑)。これが実に大当たりというか、いいお店を見つけてしまいました。他のお店がお休みで予約が取れなくてよかった、なんて思えるほど。


そのお店は「つくし」 さん。

鮮魚類はないけれど、ダシからきちんと作ったおでんやひと手間かけたおばんざいなど、実にほっとする料理が揃ったお店。特にダシはウチ(ちょこだま)の料理人ちょびん君でも納得するレベルだと思う、本当に美味しかったです。

そして圧巻なのが日本酒、県内をメインに実にいいお酒が揃っていました。お酒に対する視点に共感する部分が多く、あれこれ酒談議をしながらとても楽しい時間を過ごすことができたのです。

地酒屋こだま TAKE’s ROOM


彼女がこの「つくし」さんの店主。まだ2012年2月にOPENしたばかりだそうで、ちょうど一周年の直前(って言ってたような気がする・・・笑)にお邪魔した格好でした。パッと見の派手さとは裏腹に実に細やかな神経と実力を持つ女将さんで、安心して楽しくお酒をお願いすることができました。


伺えてよかった・・・・・これもご縁ですね。金沢に行ったら是非この「つくし」さんを訪ねてみてください、僕は大好きなお店です。次回は必ず一軒目に伺いたいと思います。



というわけで実に豊かな、実に幸せな心持ちで金沢駅までだらだら歩き、富山行きの電車に乗り込んだのでありました。そう、明日は早い時間に蔵を訪ねるのでとにかく富山まで辿り着かねば、なのでした。


次回は最終日、三日目に続きます・・・・・

 

地酒屋こだま、三日間おやすみをいただき北陸を旅して参りました。

簡単ではありますが、三日に分けてご紹介させていただきます。



地酒屋こだま TAKE’s ROOM


今回は羽田から能登へ。

本当は飛行機が大の苦手(だって墜ちたら怖いじゃんw)なのですが、

時間短縮&結構安く取れたので仕方ない、いえいえごめんなさいw、便利で助かります。


ANAさんは珈琲飲めるのね。いつもスカイマークさんなもんで。

同じ737でもシートが違ったり音楽聴けたりモニターがあったりいろいろ違うのね。

あ、あとANAさんはベテランのCAの方が多いのかな、なんて思ったり。


地酒屋こだま TAKE’s ROOM


なんていつものようにビクビクしながらいろいろ考えてたらあっという間に着陸。

能登空港って滑走路短いのね。凄い急ブレーキで止まったからビックリしました。

狭い空港も羽田みたいにたくさん歩かなくても出られたのですごく楽でしたけど。


能登はすっかり雪景色。寒さは東京とそんなには変わらない印象。

それにしても朝8時に家を出て11時には能登にいるんだもんね、凄いなぁ。

畿内から見えた富士山めちゃめちゃキレイだったなぁ。



地酒屋こだま TAKE’s ROOM


まずは輪島市内で、朝市に面した日吉酒造さんへ。

一杯売りのしぼりたて生原酒、150円を飲んでご機嫌です。

このあと朝市から少し外れた清水酒造店(能登誉)も覗いてしぼりたて生原酒を購入。


輪島の町はそれなりに雪が積もっていて「ああ、長靴が欲しい」という感じ。

寒さ自体は思ったほどではなかったのですが、海風がめちゃめちゃ冷たかったです。

約20年ぶりの輪島でしたが記憶からまったく消去されていて新鮮でした(笑)



地酒屋こだま TAKE’s ROOM


そしてやってきました、白藤(はくとう)酒造店さん。

輪島の海からすぐ、朝市から少し離れた静かな町並みの中にありました。

手造りで醸すお酒は「奥能登の白菊」、柔らかくしっかりした酒質の旨酒です。

地酒屋こだま TAKE’s ROOM


実は白藤さんのお酒との出逢いは20年ほど前に遡ります。九代目、蔵元杜氏として頑張る白藤喜一(きいち)さんと奥さまと5年ほど前にお会いしてからもずっと応援し続けてきました。ずっと好きで憧れていた蔵にやっと初めてお邪魔でき、本当に感激でした。

平成19年の能登半島地震で大きな被害を受け、蔵の大半を建て直し、それをまるで「いい機会だった」と捉えるように有機的に造りへと生かしている前向きな姿勢。ああ、これが奥能登の白菊の酒質に繋がっているんだな、と感じさせてくれる濃い数時間でした。


喜一さん、奥さま、造りでお忙しい中、本当にありがとうございました。



そしてこの夜は輪島の美味しい魚を堪能して歩きました。


一軒目は「居酒屋 連」 さん。噂通り、勢いがあって安くて美味しかった。

ホタテ(まるごと!)、メバル、ノドグロ、鰤、烏賊、甘エビのこれでもかっ!という新鮮な刺身盛り合わせ、まるまる太った牡蠣酢、立派な真鱈白子塩焼きに、瓶ビール1本、輪島の地酒あれこれ3合飲んで、二人でなんと5,010円!(笑)ホントに笑っちゃうくらい美味しくて安かったです。


ほろ酔いになりながら二軒目に向かったのは「美喜寿し」 さん。

こちらでは上にぎりと並にぎりを戴きつつ、お燗を3合ほど。女将さんに「このお燗、お酒なんですか?」と聞いたら「輪島の地酒です」としか教えてくれなかったのはご愛嬌(笑)ネタの新鮮さはもちろん、やっぱり安くて二人で4,500円!(笑)


二軒梯子して、魚をめいっぱい堪能してお腹いっぱいになって、地の酒をたらふく飲んでけっこうべろんべろんになって、それで一人5,000円かかってないなんて、なんて幸せなのでしょう。

とても幸せな気持ちで、ホテルで眠りについたのでありました。



次回は二日目、能登半島を走り回ります(笑)