先日、AEAJの会員のつどい・アロマフェスタのセミナーにて
調香師さんのお話を聞く機会がございました
そこでのお話含め、自分が普段から香り作りについて大切にしていることをお伝えいたします
このブログを読んでくださっている方は、きっとアロマがお好きな方が多いかと思いますが、
「香り」とは目に見えないものですよね。
精油の色は有機化合物の色で、まとまるとこのように色が見えるものもありますが、
シュッと拡散したその香りの色が黄色いという方はいないかと思います。
なので、ここ2年ほどオンラインが普及しましたが、
主に視覚、聴覚に頼ったzoomのような講座では香りはなかなか表現しづらいところがありました。
(いつかはiphoneの中から香りが出てくる時代が来るのではとわたしは思っています笑)
目には見えない香りを人にわかっていただくには、
視覚・聴覚・触覚・味覚・嗅覚の五感で表現すること。
香りはその場ではしないけど、そのイメージが伝わるように写真を示す、
甘い香り、あたたかい香りなどは、人によってあまりイメージの差異がなく、
イメージしやすいですよね。
わたしもそういったことをとても大切にしていて、
コロナ禍でも開いているハーブ園やバラ園などには足を運び、
柑橘類は時にはお取り寄せもし、
なるべく香りの原料植物そのものを観る、触る、嗅ぐ、
また、その生きる環境を感じるように努めております。
ネロリの入ったブレンド精油を嗅いだとき、
もし、ネロリ=ビターオレンジの花を知らない方に、どんな香りか説明するとしたら、
あなたならどのように表現しますか
これは「香りを言葉で表現する」ということで、
わたしのブレンドの授業では必ず
作られた香りはどのような香りなのか、表現していただいています。
アロマブレンドのコンテストに参加するときはもちろん、
お友達にあげる香りを作った時、
仕事でクライアントのために香りを創った時、
誰かのために香りを作る際には、必須の能力です
また、写真や音楽などのイメージから香りを作る際は
自分がそれを観て、聴いて、触って、食べて、どう感じたのかを「言葉」でバーっと書き出します。
例えば、アロマブレンドデザイナー活用講座(オリジナル講座)で扱う
「ヴィーナスの誕生」という絵。
目に見えるものから...
女神、海、真珠の貝殻、バラの花びら、風になびく髪や衣、柔らかな裸体、森。
色でいうなら、海や木々の青緑、波や肌の白さ、バラの花や右の方が持っている衣のピンクなど。
舞台となったのは
シプレアコードのモデルの島・キプロスで、
真ん中の女神は愛の女神アフロディーテと言われています。
女神は不安定な姿勢でまるで浮いているかのようで、
美しい女神を写実的に描いたというよりも
この世のものではないような神聖な存在として装飾的に描かれています。
他の画家によっても「ヴィーナスの誕生」は描かれていますが、
ムチムチした裸体をした煽情的なヴィーナスで、
本作のヴィーナスはそういった生々しさというよりも、
高貴で神聖なヴィーナスと解釈しました。
(絵の解釈につきましては他の主張もあるかと思います。)
ここまで言葉で表現して分析してみて、それを表現できる香りは?という視点で
ブレンドするアロマ、ひとつひとつを選んでおります。
こういった訓練をするスクールは、わたしがブレンドを学んだ時代はなく、
またAEAJのアロマブレンドデザイナーでもその一部のさわりしか残念ながら取り上げられません。
そのため、わたしのオリジナル講座ではそういったことも学べるカリキュラムにしております。
アロマブレンドデザイナー活用講座についての過去記事
自分の好みを超えた「いい香り」を創作する⭐️ ブレンドデザイナー活用講座の内容公開
サムサラや○○に似た香りも創れる!アロマブレンドデザイナー活用講座
アロマブレンドデザイナー活用講座は11月28日(日)より開講です!
日程:
11/28(日)
12/19(日)
2022/1/23(日)
2/20(日)
3/20(日)
各13時〜16時(約3時間×全5回)
現在2名様がご参加予定ですので柴又の自宅アトリエにて開講予定です。
もう1名さま以上の場合は密を避けるため神保町の貸し会議室を借りようと思っております。
どのようなことを学べるのか詳しく知りたいという方向けに、
説明会・参加者交流会をオンラインにて設けました。
11/12(金)20時〜
ご関心のある方は、お声がけくださいませ
それでは本日のまとめですが、
香りを言葉で表現すること ⇔ イメージを香りで表現すること
アロマのブレンドを楽しまれている方なら、
是非意識していただきたいです
AEAJ認定アロマブレンドデザイナー
KAORI CREATOR®
片見 真希