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1982年のアルバム(その24 Get Nervous / Pat Benatar)
1982年のアルバム・シリーズ
全米最高位No.4のアルバム
の最後に登場するのは・・・
’80年代に入り、常連となった・・・
Pat Benatar
前作 Precious Timeが全米 No.1
、2年連続グラミー賞
受賞
確固たる地位を築いていたPat Benatarですが・・・
HearbreakerやHit Me With Your Best Shot
のような強烈な曲が減った
・・・
ちょうどそんな気がしなくもない頃、そう、1982年後半登場した曲が・・・
Shadows Of The Night
いきなりPatの多重コーラスの歌から始まるポップなナンバー
これには驚かされましたし、従来のファンから賛否両論であった・・・
それは言うまでもないでしょう。・・・
そして登場した4枚目のアルバムは・・・
Get Nervous
アルバムの方も、過激なイメージもあった Pat Benatar
というよりは・・・
全体的にこの時代に即応したサウンドになっている・・・そのような感じでした。
レコーディングは1982年・・・
カルフォルニア州 グリーンデイル MCA Whitney Recording Studiosにて・・・
Pat Benatarリード・ヴォーカル
、バッキング・ヴォーカル
Neil Giraldoギター
、バッキング・ヴォーカル
Charlie Giordanoキーボード🎹
Roger Cappsベース、バッキング・ヴォーカル
Myron Grombacherドラムス
(デビュー・アルバムからメンバーだったギター
のScott St. Clair Sheets
は、前作
の後、脱退しています。・・・)
ミキシングは、MCA Whitney Recording Studiosにて・・・
アシスタント・エンジニアリングは、Dave "Zulu" Hemandez
マスタリングは、Steve Hall
プロデュースは、Neil Giraldo、Peter Coleman
です。
アルバム・ジャケット、デザインは、Janet Levinson
セット&ライティング・デザインは、Steve Bickford
ライティング・ディレクターは、Tom Beck
写真撮影は、Jeffrey Mayerとクレジットされています。
尚、このジャケットの写真、何かコミカルな人形のイメージで・・・
これまで、Pat Benatarに抱いてきたイメージと違和感を持った
・・・
それは否めないでしょう。(苦笑)
A面1曲目、いきなりPatの歌から始まるポップでハードなナンバー
Shadows Of The Nightでスタート
、David Leigh Byron
の作品
元々は映画Times Squareに書かれたナンバー
、その後、Helen Schneider
、Rachel Sweet
がレコーディング
・・・ということでPat
にとってもカバー曲
Pat、ミディアム・テンポで熱唱
、Neil
のギター
が決まっています。
前述の通り先行シングルで、全米No.13、全米メイン・ストリーム・ロック No.3
、カナダNo.12
、オーストラリア No.29
、ニュージーランド No.32
、そして全英 No.83
、尚、1985年にも全英 No.50
となっています。
2曲目、ギターの軽いカッティングとドラムス
が力強く響き・・・
Looking For A Stranger、ポップに軽快にノリよくPat
が歌います。
Franne Golde、Peter Mclan
の作品
、サビの部分はメロディアスに・・・
シンセサイザー音が、ギターとともに効果的に挿入されてきます。
アルバムから第3弾シングルで、全米No.39
、全米メイン・ストリーム・ロック No.4
といったヒットとなっています。
3曲目、スピード感溢れるギターのカッティングにベースが加わりアップ・テンポに・・・
Anxiety (Get Nervous)、Neil Giraldo
、Billy Steinberg
の作品
いわばタイトル曲、テクノ・ポップ風のサウンドに合わせて軽快に歌うPat
Neilのギター
もフィーチャー、邦題は「ゲット・ナーヴァス」
となります。
4曲目、悲し気なピアノ🎹が奏でられ、そこへギターが絡んできて・・・
Fight It Out、Neil Giraldo
、Billy Steinberg
の作品
最初、優しく歌い始め、徐々にパワフルになっていくPat、そしてシャウト
Neilの泣きのギター
も唸るハードなロックがパワフルに響きます。
従来のPatのイメージといえるナンバー、最後は静かに締められます。
5曲目、再び力強いギターのカッティング、ドラムス
が入ってきて・・・
The Victim、Neil Giraldo
、Billy Steinberg
の作品
パワフルにPatがノリノリに歌うハードなロックン・ロール
こちらも従来のPatのイメージ、Neil
が終始ハードに弾きまくり・・・
ドラムスのロールとともにパワフルなエンディングとなります。・・・
B面1曲目、ドラムスがパワフルに打ち鳴らされ、そこへギター
・・・
Little Too Late、Alex Call
の作品
、Pat
、リズムに合わせて歌い出し・・・
軽快なキーボード音🎹も効果的に、Neilの多彩なギター
も盛り上げ・・・
後半は、パワフルなドラムスがフィーチャーされ、パワフルにエンディングです。
アルバムから第2弾シングルで、全米No.20
、全米メイン・ストリーム・ロック No.35
といったヒットとなっています。
2曲目、シンセサイザー音とエフェクターを効かせたギター、そこへPat
I'll Do It、Neil Giraldo
、Pat Benatar
の作品
、軽快なビートが刻まれ・・・
熱唱するPat、唸るギター
と効果的なシンセサイザー音が盛り上げます。
3曲目、ポップでハードなギターに続いて、ノリよく入るPat
の歌
I Want Out、Neil Giraldo
、Billy Steinberg
の作品
こちらもハードに熱唱するPatですが、途中、静かになる部分も・・・
最後は、"I Want Out~"のリフレインも入り、フェイドアウトしていきます。・・・
4曲目、ギターのカッティングが響き、ドラムス
が入り、そこへ Pat
Tell It To Her、Roger Bruno
、Ellen Schwartz
の作品
ミディアム・テンポでやや泣きのメロディ、パワフルに歌うPat
シンセサイザー音が効果的、最後は静かにフェイドアウトしていきます。・・・
5曲目、静かにシンセサイザー音、そこへ優しくPatの多重コーラス・・・
Silent Partner、Neil Giraldo
、Myron Grombacher
の作品
最初は静かに歌われ、そしてアップ・テンポに・・・それに合わせるようにNeil
ここでも多彩なプレイを聴かせ・・・終始ノリよく歌うPat・・・
最後はギター、キーボード🎹のかけ合いでエンディングとなります。
前述の通り、全米アルバム・チャート No.4、全米ロック・アルバム・チャート No.3
、プラチナ・ディスク
獲得
、1983年全米年間アルバム・チャート No.16
、カナダ No.16
、プラチナ・ディスク
獲得
、1983年年間 No.87
、オーストラリア No.15
、ゴールド・ディスク
獲得
、ニュージーランド No.15
、ゴールド・ディスク
獲得
、フランス No.14
、ゴールド・ディスク
獲得
、スウェーデン No.18
、そして全英 No.73
・・・
さらに日本、オリコン・アルバム・チャート No.48
・・・
前3作に比べたら・・・ですが、世界中で好セールスを記録しました。
1982年と言えば、この年に公私ともにパートナーであるNeil Giraldoと結婚
(Patにとっては、2度目)そのようなこともあってか、2人の息はピッタリ
また、Neilの方も、これまでも楽曲を提供してきたBilly Steinberg
と組んで・・・
本作でも約半数の作品を書いている・・・またギター・プレイ
も充実
そのように言えるでしょう。
自分自身、Pat Benatarのアルバム
は、出る度に購入していましたが・・・
正直言って本作は、前3作
ほど聴きこまなかったように思います。(苦笑)
・・・が、しかし・・・1枚のアルバムから、3曲の全米TOP40ヒットが生まれた
そんな唯一のアルバムであり、カバー曲Shadows Of The Night
を含み
その3曲は、全て外部のソングライターによるもの
NeilとPeter Coleman
のプロデューサー・チームも充実して・・・
これ以降、シングル・ヒット曲は、増えていく Pat Benatar・・・
そのようなことからも、本作 Get Nervousは時代に適応して転換期となった
そのようなアルバムと言えるでしょう。