1981年のアルバム(その80 There Goes The~ / Joe Walsh)
1981年のアルバム・シリーズ
全米アルバム・チャート最高位 No.20ということで・・・
80枚目でようやく登場するのが・・・
Joe Walsh
1980年のThe Long Run Tourで疲れ切った・・・Eagles
Glenn FreyとDon Felderの不仲、Don Henleyは少女暴行()
Eagles Liveもメンバーの意図とは離れたところでリリースされた・・・
そんなEaglesの中で、唯一、元気な活動をしていたのが、Joe
映画Urban Cowboyのサウンド・トラック盤からAll Night Longがヒット
さすがに、アメリカ合衆国の大統領選挙は断念したようですが・・・(笑)
Eaglesとは離れたところで、勢力的に活動していました。
そんな中、Joe Walsh、1980年になんとソロで来日公演決定
これは嬉しく思い、日本武道館公演のチケットを購入しました。
・・・ただ同時に、Eaglesはどうなるのだろうとも思いました。
さらに嬉しいニュースとして、Joe Walshのニュー・アルバムもリリース
タイトルは・・・
There Goes The Neighborhood
タイミングよく「来日記念盤」に
そして邦題は「愛すべきならず者」
勿論、Desperadoの邦題「ならず者」をモジっているのでしょうが・・・
Joe Walshのイメージに合っているでしょう。(笑)
アルバム・ジャケットもまさに彼らしく、軍服を着て戦車に乗っているもの
アート・ディレクション、デザインは、Jeff Adamoff
写真撮影は、Jim Shea、内ジャケット写真撮影は、Todd Andrews
自分は、日本盤発売と同時に購入
来日公演に備えたのでした。
レコーディングは、1980年10月~11月
カリフォルニア州、サンタ・バーバラ Santa Barbara Sound Recordingにて・・・
Joe Walshヴォーカル、ギター、キーボード🎹他
参加ミュージシャンは・・・
彼の片腕とも言える Joe Vitaleドラムス、バッキング・ヴォーカル他
今回の共同プロデューサーでもある George "Chocolate" Perryベース他
Jody Boyerバッキング・ヴォーカル
楽曲ごとに、豪華ミュージシャンが参加しています。
レコーディング、ミキシングはSanta Barbara Sound Recordingにて、Jim Nipar
レコーディング、ミキシング、アシスタントは、James B. Goddes
マスタリングは、The Mastering Labにて、Mike Reese
コーディネーターは、Jage Jackson
マネージメントは、Front Line Management, Irving Azoff
そして、プロデュースは、Joe Walsh、George "Chocolate" Perry
共作も含めて全曲、Joe Walshの作品です。
A面1曲目、ドラムスが響いて、爽やかなコーラス、ピアノ🎹も・・・
Thingsでスタート、そしてあの唯一無二のJoeの歌声
効果的に加わるギター、シンセサイザー、ピアノ🎹もJoe自身・・・
バッキング・ヴォーカルは、Joe Vitale、George "Chocolate" Perry
そしてEaglesの盟友 Timothy B. Schmit、リラックスしたムード・・・
心地よく響き、最後はややコミカルなハーモニーで終わります。・・・
全米メイン・ストリーム・ロック No.36にランク・インしています。
2曲目、続いてもドラムスが響いて、シンプルなビートで・・・
Made Your Mind Up、軽快にパワフルに歌うJoe、ポップな曲調・・・
そこへ、あのギターの音、Joe Vitaleもバックアップ
邦題は「二人のゆくえ」です。
3曲目、フィドルも加わったカントリー風のイントロから・・・
Down On The Farm、あのJoeの歌
バイオリン🎻は、David Lindley、エレクトリック・ギターとかけ合い・・・
トライアングルはRuss Kunkel、Joeはヴィブラスラップを鳴らし・・・
賑やかなムードで、曲は進行、最後はフィドルの音で締められます。
4曲目、エフェクターも効かせたハードなギターのイントロから・・・
Rivers (Of The Hidden Funk)、Eaglesの盟友 Don Felderとの共作
Donが、お馴染みトーク・ボックス・ギターで、Joeとかけ合い
12弦ギターで、Bob Mayoが参加、Joeらしいハードなナンバー
後半、ギター・ソロもフィーチャーされ、本アルバムの聴きものと言えます。
全米メイン・ストリーム・ロック No.35、邦題は短縮で「リヴァース」
Bob Mayoの参加は、Joe Vitaleが、Peter Framptonのバンドに参加した、その繋がりと思われます。・・・
B面1曲目、ギタロン()によるノリよく響くイントロから・・・
A Life Of Illusion、そのギタロンをプレイする Kenny Passarelliとの共作
軽快にノリよく歌うJoe、効果的に入るトランペット🎺もKenny
オルガン🎹は、Tom Stephenon、Kennyの参加で1973年のレコーディング・・・
そのように言われています。
アルバムから第1弾シングルで、全米No.34、全米メイン・ストリーム・ロック No.1、カナダ No.37・・・邦題は「蜃気楼」
アルバム・ジャケットと同じミュージック・ビデオも作られていました。
2曲目、エフェクターの効かせたギターでシャッフル調に・・・
Bones、Joe Vitaleとの共作、ベースが響き、Joeの歌、
軽快なピアノ🎹は、ここでは、Joe Vitale、途中静まって・・・
ギターから再びハードな展開、バイオリン🎻、バッキング・ヴォーカルでは・・・
ここでも David Lindleyが参加しています。
3曲目、ピアノ🎹が美しく響いて、優しく歌い始める Joe
Rocket、コーラスも美しく入り、アルバム中、安らぎを感じるナンバー
George "Chocolate" Perryはパーカッション🥁もプレイ・・・
そして、Joe Walshノイズとあるのは、ジョークでしょう。(笑)
4曲目、鳴り物音が響く中、ハードなサウンドが入ってきて、Joeの歌
You Never Know、軽快なパーカッション🥁は、Victor Feldman
ハイトーンのコーラスでバックアップするのは、Jody Boyer、そして・・・
ギターは、Don Felder、ここでもJoeとのツイン・ギター・・・
後半、パーカッション🥁が刻むリズム、ギターとフェイドアウトしていきます。
前述の通り、全米アルバム・チャート最高位 No.20、オーストラリア No.63
日本では前述の通り、「来日記念盤」で話題となっていました。・・・
Joe Walshのソロでの来日公演は、1981年5月18日、日本武道館
但し、チケットの売れ行きは悪かったよう・・・
その分、自分としては、初めて武道館のアリーナ席(しかもほぼ中央)で見たコンサートとなりました。
メンバーはJoe、片腕とも言える Joe Vitale、George "Chocolate" Perry
そして、何とあのスーパー・ドラマー、Russ Kunkel
オープニングは、Meadowes、初めてアリーナ席で見たということもあって・・・
兎に角、ステージ中央のJoe、その他メンバーが大きく見えた・・・
そんな印象があります。
そして・・・Russ KunkelとJoe Vitaleのダブル・ドラムス
パワフルに刻まれ、そこから In The City、鳥肌が立つほど、感動しました。
Over And Over、最新シングルのA Life Of Illusion、そしてJames Gangのナンバー (Walk Awayは、プレイされませんでしたが・・・)、代表曲が続き・・・
EaglesでもプレイしていたLife's Been Goodでいったん終了・・・
アンコールはお馴染みトークボックスがフィーチャーされたRocky Mountain Way
でもまだそれだけでは終わらず、何度も・・・そして3度目のアンコールで・・・
All Night Long、場内にも歌わせ、サビの部分を何度も繰り返していました。
これで終わり・・・と思ったら、もう1度、それで Get Back、なんとアンコール4回
大いに盛り上がったコンサートでした。・・・
この公演の終演後・・・
先輩の知人であるセミ・プロのシンガーである女性と会ったのですが・・・
「つまらないコンサートだった・・・」と言っていました。
恐らく招待券か、で来たのでしょう。
「こんな奴、放っておけばいい・・・」と思っています。(怒)
尚、同時期にRandy Meisnerが来日公演
奇しくも、1976年のともEaglesのメンバーとして初来日
あのHotel Californiaの時は、同じ釜の飯を食っていた2人ですが・・・
この時、日本での2人の共演はありませんでした。・・・
ちょうど同じ音楽誌に2人の来日インタビューが載っていたのですが・・・
楽観的な受け答えをしているJoe Walshに対して・・・
Randy Meisnerは、「Eaglesはもう終わりだ」とか、勿論、妬みの部分もあるでしょうが、ボロクソに言っていたことが印象に残っています。
因みに、Joe Walshの公演の前日の5月17日、Randy Meisnerの来日公演
(日本青年館)に行きました。
彼の2枚目のアルバム One More Songの曲が中心ですが、1番人気曲は、当然のことながら、Take It To The Limitでした。・・・
ソロ・アーティストとしても、確固たる地位を築いている Joe Walsh
それだけに、またEaglesとしての活動も大いに期待していたのですが・・・
これ以降、約10年以上・・・Eaglesの活動がストップしてしまうとは・・・
この時点では、想像もしていませんでした。
結果的に、Randy Meisnerの言ったことの方が、正しかった・・・
残念ながら、そう言わざる負えない状況になっていくのでした。