1977年のアルバム(その1 Hotel California / Eagles)
1977年のアルバム・シリーズ
スタートは、大方の予想通り、これです。
One Of These Nights
日本でも「呪われた夜」として、大ヒット
大人気となった、Eagles
1976年は来日公演でさらに人気に拍車がかかり、そしてメンバーに、Joe Walshが加わって、そしてグラミー賞で最優秀グループ賞を受賞
ニュー・アルバムが期待されました。・・・
場つなぎのような感じで、Their Greatest Hits 1971-1975がリリースされたり、新メンバーとなったJoeのEagles加入前のライヴ盤が発表されたり・・・
でも望まれていたのは、やはりニュー・アルバム
そんな中、Eaglesがレコーディング中とのニュース
そしてメキシカン・レゲエ風のサウンドになっているそんなニュースも・・・
そしてタイトルは、California Hotelらしい・・・とのことでした。
Eaglesらしいと思いましたが、実際に発表されたタイトルは・・・
Hotel California
Hotelが先に・・・
「なんかラブホテルみたいだな・・・」
そうも思ったものでした。・・・
1976年の年末、初めてFM番組で、タイトル曲、Hotel Californiaを耳にしました。
イントロが、アコースティック・ギターで凝った音、さすがだなぁと思いましたが、マイナーの曲調・・・そしてやはり
One Of These Nightsと同じくDon Henleyの歌
自分は最初、6分もある大作とは思っていないし、正直、さほど気に入ったわけでなく(笑)これ日本では受けるだろうな・・・そんな風に思いました。
もう1曲聴いて、それが、New Kid In Town
こちらは、Eaglesが洗練されたそんなイメージ
聴いていて心地良いし、むしろこちらがヒットするのでは・・・そう思ったものです。
そして・・・遂に1976年12月
日本でも「ホテル・カリフォルニア」が発売されたのでした。
アルバム・ジャケット写真は実在する高級ホテル(The Beverly Hills Hotel)とのことでした。・・・
まさに満を持して登場した・・・Hotel California
Eaglesのメンバーは・・・
Grenn Freyギター、キーボード、ヴォーカル
Don Henleyドラムス、ヴォーカル
Randy Meisnerベース、ヴォーカル
Don Felderギター、ヴォーカル
Joe Walshギター、キーボード、ヴォーカル
あと、ストリングス編曲、指揮ということで、Jim Ed Norman
1976年3月から10月・・・マイアミのCriteria Studios、L.A.のRecord Plant Studiosにてレコーディング
プロデュース、そしてミキシングは、Bill Szymczykです。・・・
アルバム・ジャケット写真は、David Alexander
デザインは、John Kosh
またアルバムに封入されていたポスターは、Norman Seeffによるものです。・・・
A面・・・12弦ギターの悲しげな音色、さらにギターの音が重なり・・・
ドラムスが入り、On A Dark Desert Highway~と、Don Henleyの歌
勿論、タイトル曲、Hotel California
Don Felder、Don Henley、Glenn Freyの共作
Welcome To The Hotel California~
・・・でも決して、「カリフォルニアはいいところだから、おいでよ」という歌ではありません。・・・
You Can Check-out Anytime You Like, But You Can Never Leave!~
・・・という恐ろしい歌詞で締められ、そこから、Don FelderとJoe Walshのツイン・ギター・ソロ
この部分はエレクトリック・ギターのお手本の1つにもなったでしょう。・・・
アルバムから2枚目のシングル・カット
全米No.1に・・・そして翌年のグラミー賞、Record Of The Yearに輝きました。
そして日本でも大ヒットしたことは言うまでもありません。・・・
2曲目、Joe Walshが奏でるエレクトリック・ピアノのイントロから、Glenn Freyのお馴染みの歌
New Kid In Town
Don Henley、Glenn Frey、John David Southerの3人の共作となっていますが、当時来日したJ.D.Southerの話によると、アルバムに入る予定の曲で、Glennの歌う曲がなかったので、作ったとのことでした。・・・
リード・ギターはDon Felder、ギタロンをRandy Meisner
そして美しいコーラス・ハーモニーがキマッています。・・・
またこの頃、大ブレイクしてきたDaryl Hall & John Oatesに捧げた曲ということでした。・・・
アルバムから、最初のシングル・カット
全米No.1に輝きました。
3曲目、エレクトリック・ギターの印象的なフレーズのイントロから・・・
Life In The Fast Lane
Don Henley、Glenn Frey、Joe Walshの共作
そう、このギター、唯一無二のJoe Walshサウンド
Eaglesの新生面といえるでしょう。
但しリード・ヴォーカルは、Don Henley
当時の社会を皮肉って歌っています。・・・
Glenn Freyはファンキーなクラヴィネットを担当
邦題は「駆け足の人生」
3枚目のシングル・カットで全米第11位のヒットとなりました。・・・
4曲目、Glenn Freyのピアノから、Don Henleyの歌
彼らの代表曲Desperado(「ならず者」)を思わせるナンバー
Wasted Time、邦題は「時は流れて」
Don HenleyとGlenn Freyの共作
この2人は’70年代のアメリカのLennon/McCartneyのような存在に・・・
リード・ギターは、Don Felder、オルガンはJoe Walsh
そしてDon Henleyの歌を盛り上げる、Randy Meisnerのベースも印象的
ストリングスも加わり、ドラマチックにレコードA面は終わりました。・・・
尚、自分はこの曲がシングル・カットされると思っていました。・・・
B面・・・A面から続いて、ストリングス、Wasted Time (Peprise)
(「時は流れて(リプライズ)」)
Jim Ed Normanによるアレンジ、そして指揮によるインストゥルメンタル
この余韻を打ち破るかのようなハードなギターで・・・
Victim Of Love
Don Felder、Don Henley、Glenn Frey、John David Southerの共作
Don Felderのギター主導のナンバーですが、リード・ヴォーカルは、Don Henkey
そしてそのリード・ギターに絡んでくる、Joe Walshのスライド・ギター
これがこの時の新しいEaglesのパワー
邦題は「暗黙の日々」、New Kid In Townとカップリングでシングルとなっていました。・・・
続いて、ピアノの音でフェイド・インしてきて・・・
Pretty Maids All In A Row
Joe Walshがピアノで歌うバラード・ナンバー
Eaglesにハードなサウンドを持ち込んだJoeにしては意外なナンバーとも思えますが、彼のアルバムでEaglesのメンバーが参加していたのも、Help Me Through The Nightとかバラード曲でした。・・・
Joe Walshと彼の盟友であり、当時はEaglesのサポート・メンバーでもあったJoe Vitaleの共作
邦題は「お前を夢みて」、シンセサイザーは、Glenn Freyと、Joe Walsh
ギター・ソロもJoe Walshらしいと思います。・・・
一転して、明るいギターの音色から・・・
Try And Love Again
Randy Meisnerの作品で、リード・ヴォーカルもRandy
アルバム中、1番従来のEaglesらしいナンバーといえるでしょう。・・・
ギター・ソロは、Glenn Frey、「素晴らしい愛をもう一度」
何か加藤和彦さんの歌のタイトルのような邦題
Take It To The Limitと並ぶRandyの代表曲です。・・・
そして、アルバム最後は・・・
ピアノから、Don Henleyが静かに歌い始める
The Last Resort
Frontier Spiritの建国200年のアメリカ
広大な自然環境が破壊されていく光景が、Don Henleyの歌とともに映し出されるよう」です。・・・
Don Henleyと、Glenn Freyの共作
ペダル・スティール・ギターは、Don Felder
シンセサイザーは、Don Henleyと、Joe Walsh
途中、静まってピアノだけに・・・
そして再スタート
ストリングスも加わって、ドラマチックに、寂しさも加わって、フェイド・アウト・・
7分を超える大作とともに、この名盤も幕を閉じました。・・・
その後、CDの時代になり、何度かリマスターで発売されていますが、2017年には、40th Anniversary Editionがリリース
2枚組で2枚目が、Live At The LA Forum Oct. 20-22 1976
収録曲は、Take It Easy, Take It To The Limit, New Kid In Town, James Dean, Good Day In Hell, Witchy Woman, Funk #49, One If These Nights, Hotel California, Alreday Goneの全10曲
ちょうどHotel Californiaリリース時の貴重な音源といえるでしょう。・・・
期待に違わず超大作であることを証明するかのように、1977年の幕開けと同時に、Stevie WonderのSongs In The Key Of Lifeを抜いて全米No.1に
その後、A Star Is Bornのサウンドトラック盤、Fleetwood MacのRumoursと激しい首位争奪戦を繰り広げ、8週連続No.1
1977年1年を通して売れ続け、Eaglesはまさに’70年代のアメリカのBeatles的存在にまで巨大化したように思います。
そして日本でも、Hotel Californiaが大人気
アルバムもチャートの第2位
1977年春ごろの日本でのヒット曲は、「津軽海峡・冬景色」と、Hotel California・・・そう言えるほど一般にも浸透したのでした。
(1976年のアルバム その6 Their Greatest Hits~に関する日記です・・・)
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(1975年のアルバム その12 One Of These Nightsに関する日記です・・・)
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(1976年のアルバム その51 Joe Walsh / You Can't Argue~に関する日記です・・・)
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(1975年のアルバム その78 Joe Walsh/So Whatに関する日記です・・・)
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