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1981年のアルバム(その57 Memories / Barbra Streisand)
1981年のアルバム・シリーズ
全米アルバム・チャート最高位 No.10のアルバム
を続けていますが・・・
年末に強い・・・
Barbra Streisand
・・・ということですが、実はベスト・アルバム
というか、当時はそう呼ばれていませんでしたが、コンピレーション・アルバム
タイトルは・・・
Memories
色々な人との思い出の歌を集めて収録された・・・ということと・・・
全10曲中、3曲の新録音が収録され、その1曲目 Memoryからでしょう。
この Memory、1981年にロンドンで初演となったAndrew Lloyd Webber
ミュージカル Catsのメイン・テーマといえるナンバー
いち早く、Barbraがカバーしたと言えるでしょう。
そしてもう1曲の新曲 Comin' In And Out Of Your Life
こちらは、シングルとしてチャートを急上昇してきました。
邦題は、「愛のラスト・シーン」
ドラマチックで壮大なラブ・ソング、彼女らしい邦題です。
本作は、「メモリーズ」として、日本でも発売
尚、このシリーズ、あまりにも枚数が多くなるので、このところ、コンピレーション・アルバムの類は外してきましたが・・・本作
は特別な例と思ったので、取り上げた次第です。・・・
A面1曲目、ピアノ🎹から、Barbraが美しく歌い始める・・・
Memory、前述の通り、ミュージカル Cats
より・・・
T.S. Eliotの原詩を基に、Trevor Nunn
が作詞
作曲は勿論、Andrew Lloyd Webber、ストリングスも加わり・・・
さすが、Barbraといえる熱唱
、プロデュースは、Andrew Lloyd Webber
本作から第2弾シングルとしてリリース、全米 No.52
でしたが、全米アダルト・コンテンポラリー・チャート No.9
、カナダAC No.3
、フィンランド No.1
、スウェーデン No.6
、オランダ No.19
、西ドイツ No.30
、オーストラリア No.14
、ニュージーランド No.4
、南アフリカ No.8
、そして全英 No.34
・・・
Catsとしては、勿論、その後あまりにも多くの人にカバーされ、スタンダード化
でもこのBarbra Streisand がその先陣を切ったと言えるでしょう。
2曲目、ピアノ🎹、ストリングスから、先ず Barbra、そして・・・
You Don't Bring Me Flowers、「愛のたそがれ」
Neil Diamondとのデュエット
、Greatest Hits Volume 2
収録
Alan Bergman、Marilyn Bergman
、そして Neil Diamond
の作品
プロデュースは、Four SeasonsのBob Gaudio
1978年、全米No.1、全米アダルト・コンテンポラリー・チャート No.3
、全英No.5
、企画物が、1978年~1979年の橋渡しといった大ヒット曲になりました。・・・
3曲目、ドラマチックにストリングスから、エモーショナルに歌うBarbra
My Heart Belongs To Me、「愛はわが胸に」
、アルバム Superman
収録
Alan Gordonの作品、プロデュースは、Gary Klein
、Charlie Calello
1977年、全米No.4、全米アダルト・コンテンポラリー・チャート No.1
映画 A Star Is Bornの余韻の中でのヒットでした。・・・
4曲目、ピアノ🎹にサックス🎷が響き・・・
New York State Of Mind、「ニューヨークの想い」
言うまでもなく、Billy Joelの作品
、アルバム Superman
収録
プロデュースは、Gary Klein、Barbra
がこの曲を取り上げたことも・・・
Billyが超スーパースターになったことに繋がった
、過言ではないでしょう。
5曲目、ストリングスから、ピアノ🎹が入り、スキャットから、Barbraの歌
No More Tears (Enough Is Enough)、Donna Summer
とのデュエット
Paul Jabara、Bruce Roberts
の作品
、アルバム Wet
収録
・・・ですが、ここではショート・ヴァージョン
プロデュースは、Gary Klein、Giorgio Moroder
、Harold Faltermeyer
1979年から1980年にかけて、全米No.1、全米アダルト・コンテンポラリー・チャート No.1
等、世界中で大ヒットとなっています。
B面1曲目、ドラマチックにストリングスが響いて、優しく歌い始める Barbra
Comin' In And Out Of Your Life、邦題は「愛のラスト・シーン」
前述の通り新曲で、Richard Parker、Bobby Whiteside
の作品
プロデュースは、Andrew Lloyd Webber、女性コーラスも入り、盛り上げ・・・
最後は、静かに締める・・・さすがBarbraと言える壮大なバラードです。
シングルとしてリリースされ、全米No.11、全米アダルト・コンテンポラリー・チャート No.2
、1982年の全米年間シングル・チャート No.74
、カナダ No.24
、カナダAC No.1
、オーストラリア No.84
、オランダ No.19
、スペイン No.31
、そして全英 No.66
・・・世界中で大ヒットとなっています。
2曲目、アコースティック・ギターから、あのBarbraの歌声
Evergreen (Love Theme From "A Star Is Born")「スター誕生の愛のテーマ」
Barbra Streisand、Paul Williams
の作品
プロデュースは、Barbra Streisand、Phil Ramone
1977年、全米No.1、全米AC No.1
等、世界中で特大ヒット
説明不要でしょう。(笑)
3曲目、ピアノ🎹が奏でる悲し気なメロディに合わせて歌う、Barbra
Lost Inside Of You、映画 A Star Is Born
より・・・
Barbra Streisand、Leon Russell
の作品
、邦題「愛に迷って」
映画では、Esther
とJohn Norman
が結ばれる時のナンバーで・・・
Kris Kristoffersonのデュエット
でしたが、ここでは、Barbra Streisand
ソロでじっくり聴かせます。新録音で、プロデュースは、Gary Kleinです。
4曲目、エレクトリック・ピアノ🎹をバックに、静かにBarbraが歌う・・・
The Love Inside、Barry Gibb
の作品
、アルバム Guilty
収録
プロデュースは、勿論、Barry Gibb、Albhy Galuten
、Karl Richardson
コーラスも美しく、Barbraの歌をバックアップ
まさにBee Geesサウンドと、Barbra
がマッチしたナンバーと言えるでしょう。
5曲目、もうお馴染み、ハミングから・・・
The Way We Were、「追憶」
、アルバム The Way We Were
収録
Alan Bergman、Marilyn Bergman
、そして Marvin Hamlisch
の作品
プロデュース、アレンジは、Marty Paich
そして言うまでもなくRobert Redford共演の同名映画のテーマ曲
1974年、全米No.1、全米アダルト・コンテンポラリー・チャート No.1
、1974年の全米年間シングル・チャート No.1
他、世界中で大ヒット
永遠のスタンダード・ナンバーです。
尚、本作は英国等では、Love Songs
というタイトルでリリース
またCDの時代になり、リイシュー盤
には・・・
Wet、A Man I Loved
、I Don't Break Easily
、Kiss Me In The Rain
以上4曲が追加収録されています。
ここに登場した通り、全米アルバム・チャート最高位 No.10
クリスマス・シーズンということもあり、全米で500万枚突破
その他、カナダ No.3、オーストラリア No.7
、ニュージーランド No.2
、オーストリア No.14
、オランダ No.6
、フランス No.5
、スペイン No.20
、フィンランド No.2
、ノルウェー No.12
、スウェーデン No.4
、そして全英No.1
・・・
さらに日本でも、オリコン・アルバム・チャート No.56
全世界で、1,000万枚突破
のビッグ・セールスとなっています。
さて、このMemories
新録音の3曲は、どれも聴きものなのですが・・・
全10曲中4曲は、この3年前にリリースされた Greatest Hits Volume 2と重複
それなら、The Main Event/Fightか、CDのリイシュー盤
に追加された4曲とかを入れればいいのに
と思いましたが・・・
タイトルMemoriesが、示す通り、これは色々な人との思い出を綴ったアルバム
やはり、この選曲でなければいけなかったのでしょう。
尚、個人的な気持ちとしては、Andrew Lloyd Webberプロデュースの・・・
Comin' In And Out Of Your Life
The Way We Wereに匹敵するほどの名曲と思ったので・・・
全米TOP10入り目前で、失速したことが何とも残念に思いました。・・・
・・・
さて、Barbra Streisand
この後、何と自身初の監督業に取り組むことになるのでした。