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1980年のアルバム(その7 Guilty / Barbra Streisand)
1980年のアルバム・シリーズ
この年の音楽業界の大きな話題として・・・
女王Barbra Streisandが、Bee Gees
のBarry Gibb
とレコーディング
この前年には、Donna Summerと、No More Tears
をリリースした Barbra
今度は、70年代に9曲の全米No.1ヒットを放ったBee Gees
そのソングライターであり、サウンドクリエーターである Barry
これは期待が高まって当然の事
そして、先行シングルとして、リリースされたのが・・・
Woman In Love
ドラマチックなイントロから始まり、Barbraが静かに歌い始め・・・
コーラスとともに熱唱するやや泣きのメロディのバラード・ナンバー
ヒット・チャートを急上昇してきました。
そして、アルバム、タイトルは・・・
Guilty
このタイトル曲が、またポピュラー・ミュージック史上屈指の名曲
そのような噂も広まっていました。
そして、アルバム・ジャケット
なんと、Barbra Streisandを抱擁する Barry Gibb
これも話題に、コーディネイターは、Tony Lane
写真撮影は、Mario Casilliとのことです。・・・
日本でもすぐに発売され、自分は即購入しました。
レコーディングは、1979年2月~1980年3月・・・
フロリダ州、マイアミ・ビーチ Criteria Studios、Ear Studio
カリフォルニア州、ハリウッド Sound Labs Studios、Digital Magnetics
ニュー・ヨーク州、ニュー・ヨーク Mediasound
Barbra Streisandリード・ヴォーカル
Barry Gibbアコースティック・ギター、バッキング・ヴォーカル他
主なな参加ミュージシャンは・・・
Albhy Galutenシンセサイザー
Richard Teeエレクトリック・ピアノ🎹他、George Bitzer
グランド・ピアノ他
Harold Cowartベース、Joe Lala
パーカッション🥁
ギターは、Cornell Dupree
、George Terry
、Pete Carr
ドラムスは、Bernard Lupe
、Steve Gadd
トランペット🎺は、Brett Murphey、Ken Faulk
Peter Gravesトロンボーン、Gene Orloff
ストリングス・コントラクター
エンジニアリング、ミキシングは、Don Gehman、Karl Richardson
アシスタント・エンジニアリングは・・・
Criteriaでは、Dennis Hetzendorfer
、Michael Guerra
、Sam Taylor
Middle Earでは、Dale Peterson
Sound Labsでは、Patrick Von Weigndt
Digital Nagneticsでは、Robert Shames
Mediasoundでは、Carl Beatty
マスタリングは、A&M Mastering Studiosにて、Bob Carbone
ストリングス・アレンジメントは、Albhy Galuten、Barry Gibb
ホーン・アレンジメントは、Albhy Galuten、Barry Gibb
、Peter Graves
スタジオ・コーディネーターは、Nan Leone
プロダクション・コーディネーターは、Linda Garrity
エグゼクティヴ・プロデューサーは、Charles Koppelman
そして、プロデュースは・・・
Barry Gibb、Albhy Galuten
、Karl Richardson
一連のBee Gees作品を世に送り出している最強チームです。
A面1曲目、ドラムスから、心地よいエレクトリック・ピアノ🎹、ギター・・・
Guilty、タイトル曲でスタート
、コーラスに続いて、Barbra
が優しく歌う・・・
Barry, Robin & Maurice Gibbの作品
そう、Bee Geesが新曲
としてリリースしたかもしれない作品
Barry Gibbとのデュエット
、セカンド・ヴァースはBarry
の歌
ややスローで、軽快なリズム、極上のポップ・ミュージックです。
アルバムから第2弾シングル
、全米No.3
、全米アダルト・コンテンポラリー・チャート No.5
、シングルでゴールド・ディスク
獲得
1981年の全米年間チャート No.29、その他では・・・
全英 No.34、カナダ No.13
、カナダAC No.32
、オーストラリア No.37
、ニュージーランド No.12
、ノルウェー No.4
、オランダ No.12
、ベルギー No.9
、スペイン No.11
、アイルランド No.21
、西ドイツ No.15
・・・
世界各国で大ヒット、そして翌年の第23回グラミー賞で・・・
Best Pop Vocal Performance, Duo Or Groupを受賞
文字通り永遠のスタンダード・ナンバーです。
2曲目、ストリングスをバックに泣きのギターのイントロ・・・
Woman In Love、Barry & Robin Gibb
の作品
感情をこめて、じっくり歌うBarbra、エレクトリック・ピアノ🎹も印象的
彼女の歌を盛り上げる、バッキング・ヴォーカルは・・・
Denise Maynelli、Marti McCall
、Myrna Mathews
フレンチ・ホルンは、Jerry Peel
前述の通り、先行シングルで、全米 No.1、全米アダルト・コンテンポラリー・チャートでも No.1
、シングルで、プラチナ・ディスク
獲得
、1980年の全米年間チャートでは、No.35
、オールタイム・チャートでは、No.189
そして、全英 No.1、こちらでもゴールド・ディスク
獲得
、その他では・・・
カナダ、カナダAC、オーストラリア、アイルランド、オランダ、ベルギー、フィンランド、ノルウェー、スウェーデン、アイスランド、フランス、西ドイツ、スイス、スペイン、南アフリカ、ジンバブエで、No.1、ニュージーランドでNo.2
歴史的大ヒット
そして日本でも、オリコン・チャート No.42
因みにこの楽曲が、後の日本の音楽業界に与えた影響は測り知れないものがあるでしょう。・・・
3曲目、Richard Teeが奏でるフェンダー・ローズ🎹から・・・
Run Wild、Barry & Robin Gibb
の作品
こちらも静かにBarbraが歌い始め、サビの部分ではメジャーに転調
フレンチ・ホルンは、Jerry Peel、スライド・ギターも心地よく挿入されます。
4曲目、一転して、アップ・テンポに・・・
Promises、Barry & Robin Gibb
の作品
、邦題は「恋のプロミス」
語るように歌い始める Barbra、Olivia Newton-John
を思わせるところも・・・
Barryのバックアップ
、Albhy Galuten
のシンセサイザーも印象的
後半出てくるホーン、テナー・サックス🎷が、Dan Bonsanti、Neal Bonsanti
バリトン・サックス🎷が、Whit Sidner
そして軽快にギターを刻むのは、Lee Ritenour
アルバムから、第4弾シングルで、全米No.48
、全米アダルト・コンテンポラリー・チャートでは、No.8
、カナダでは、No.5
・・・
タイミングがずれれば、もっとヒットしたと思えるナンバーです。
5曲目、再びエレクトリック・ピアノ🎹をバックに、静かに歌い始める Barbra
The Love Inside、Barry Gibb
の作品
、ストリングスも効果的
そして転調して、Denise Maynelli、Marti McCall
、Myrna Mathews
この3人のコーラスが、Barbraの熱唱を美しくバックアップします。・・・
尚、次にリリースされるアルバム Memoriesにもセレクトされ、それだけ Barbra
にとって思い入れのあるナンバーなのでしょう。・・・
B面1曲目、Richard Teeがフェンダー・ローズ🎹を奏で・・・
What Kind Of Fool、Barry Gibb
、Albhy Galuten
の作品
そして、Barry Gibbとのデュエット
、ここでは最初から一緒に歌い・・・
ほぼ終始デュエットというスタイル
トロンボーンで、Mike Katz、Russ Freeland
邦題は「別離(わかれ)」、タイトルとは裏腹、優しさを感じるナンバー
アルバムから第3弾シングル、全米 No.10
、全米アダルト・コンテンポラリー・チャートでは、No.1
、カナダでは、No.17
・・・
そして1981年の全米年間チャートでは、No.85となっています。
2曲目、ムードは一変、ややマイナーな曲調に・・・
Life Story、Barry & Robin Gibb
の作品
シンセサイザー音も効果的に、熱唱するBarbra、少しメンバーが異なり・・・
David Hungateベース、Dennis Bryon
ドラムス、Lee Ritenour
ギター
そして、トロンボーンで、Mike Katz、Russ Freeland
"Somebody Else~"と、Barbra
の歌が響きます。
3曲目、軽快なビート、クラヴィネット音が入ってきて・・・
Never Give Up、Barry Gibb
、Albhy Galuten
の作品
ステップを踏むように軽快に歌い始めるBarbra
Richard Teeが、エレクトリック・ピアノ🎹、クラヴィネットともにプレイ
サビの部分は、Barryのコーラスも入り、軽快でポップ
シングル・ヒット向きのナンバーと思います。
4曲目、今度はRichard Teeが奏でるピアノ🎹から、Barbra
の歌
Make It Like A Memory、Barry Gibb
、Albhy Galuten
の作品
邦題は「想い出のように」
最初に静かに始まり、ドラマチックに徐々に盛り上げる、さすが Barbra
ここでは、Pete Carrのギター
もフィーチャー
静まったところで、ピアノ🎹をバックに再び Barbraが熱唱
そして後半、ホーンとストリングスのダイナミックな演出
テナー・サックス🎷が、Dan Bonsanti、Neal Bonsanti
バリトン・サックス🎷が、Whit Sidner
映画のサウンド・トラックさながら、最後はドラマチックにフィナーレ
この名盤は、エンディングとなります。・・・
ここに登場した通り、当然という感じで、全米 No.1
全米で500万枚突破
、1981年の年間アルバム・チャート No.12
全英でも No.1、こちらはプラチナ・ディスク
獲得
1980年に年間 No.9、1981年は年間 No.26
、その他の国では・・・
カナダ、オーストラリア、ニュージーランド、オランダ、フランス、スイス、オーストリア、スウェーデン、スペインで No.1、西ドイツ No.2
・・・
世界中で驚異のベスト・セラー
そして、日本でも、オリコン・アルバム・チャート No.9
1981年の年間アルバム・チャート No.52
前述の通り、日本の音楽業界へ与えた影響も測り知れず・・・
特に Woman In Loveにインスパイアされた日本の楽曲は数多く登場しました。
1980年に登場した、まさにポピュラー・ミュージック史上の金字塔
そこまで言える名盤
David Fosterが、かつて
「これ以上のアルバムは作れない
」
そのように言っていたことがありました。
そして彼自身、影響を受けたことも勿論、自分のオリジナリティ溢れるサウンドを作り出す、そのきっかけになったかもしれません。・・・
ただ、Barbra Streisandも、そして Barry Gibb
も・・・
これほどの作品を作っただけに、以降の音楽活動には苦労した・・・それも否めないでしょう。・・・
25年の時を経た 2005年・・・
Barbra Streisand、Barry Gibb
、このゴールデン・コンビで再び
アルバム Guilty Pleasuresがリリースされました。・・・
やはり話題になり、全米No.5とそれなりにセールスは記録しましたが・・・
「夢をもう一度」というよりは、タイトル通り、お互い年を経て、再会を楽しんでいる・・・
そのような感じでしょう。
そんな作品も登場することも示す通り・・・
(何度も言いますが(苦笑))
80年代幕明けに登場した、ポピュラー・ミュージックの金字塔
その大きな1つが、このGuiltyなのです。