1977年のアルバム(その20 All ‘N All / Earth, Wind & Fire)
1977年のアルバム・シリーズ・・・20枚目
最高位No.3が続いていますが、いよいよ登場するのが・・・
All 'N All / Earth, Wind & Fire
Getaway等が日本でもポピュラーなヒットとなり、すっかりスーパー・グループとして定着した彼らですが、1977年11月に待望の新譜
が全世界同時発売
そして日本での話題は、ジャケットのイラストが、長岡秀星先生ということ
邦題は・・・何と
「太陽神」
そして打楽器のリズムとホーンセクションがしっかり入ったコマーシャルなナンバー
Serpentine Fire
「太陽の戦士」という邦題で、アルバム
からの第1弾シングル
日本でもガンガンかかり始めていました。・・・
Earth, Wind & Fireのメンバーは・・・
Maurice Whiteヴォーカル、ドラムス、カリンバ
Verdine Whiteヴォーカル、ベース
Philip Baileyヴォーカル、パーカッション
Larry Dunnピアノ、シンセサイザー
Ralph Johnsonドラムス
Johnny Grahamギター
Al McKayギター
Andrew Woolfolkサックス
Fred Whiteドラムス
The Phenix Hornsとして・・・
Don Myrickサックス、Louis Satterfield
トロンボーン、Michael Harris
トランペット
この12名が写真入りでクレジットされています。
その他参加ミュージシャンは・・・
Dorothy Ashbyハープ、Paulinho Da Costa
パーカッション、Marcia Van Dyke
バイオリン、Skip Scarborough
ピアノ・・・何と総勢約70名
レコーディングは1977年8月、Hollywood SoundとThe Burbank Studios
にて
ホーンとストリングスのアレンジメントは、Tom Tom 84
レコーディング・エンジニアは、George Massenburg
プロデュースは、勿論、Maurice White
アシスタントとして、Verdine Whiteと、Larry Dunn
そして・・・Cover Art by Shusei Nagaokaです。
A面、前述の、Serpentine Fire「太陽の戦士」
でスタート
Maurice、Verdine
、そしてReginald "Sonny" Burke
の共作
ミディアム・テンポながら静かなノリ
MauriceとPhilip
の交互に出てくる歌
は完璧
シングルとしては全米No.13のヒットとなりました。・・・
続いて、メロディアスなイントロから、ノリのいいリズムへ・・・
Fantasy、そうPhilip Bailey
が中心に歌うメローなナンバー
作者は、Maurice、Verdine
、Eddie DelBarrio
邦題「宇宙のファンタジー」
第2弾シングルとして、全米No.32でしたが・・・
翌1978年、当時のディスコ・ブームに乗って日本で大ヒット
オリコン洋楽チャートで第1位に輝きました。
Mauriceがカリンバで奏でる、In The Marketplace (Interlude)
「市のたつ広場」
をブリッジに、躍動感溢れるナンバーへ
Jupiter、口ずさめないスピード感に満ちたホーン・セクション
Maurice、Verdine
、Philip
、Larry
の共作
邦題「銀河の覇者」、第3弾シングルとなりましたが、あまりヒットしなかったものの・・・ノリがいいだけに、当時、色々なところでかかっていました。
続いて、ややスロー・ダウンでメロディアスな、Love's Holiday
作者はMauriceとSkip Scarborough
Would You Mind~と説得力のあるMaurice
の歌
それをバックアップするPhilipのファルセット
Johnny Grahamのタイトなギターも出てきます。・・・
フェイドアウトしていったら、今度はPhilipのスキャット中心のナンバーがフェイドイン
Brazilian Rhyme (Beijo)「ブラジルの余韻」
曲自体は、ブラジルのミュージシャン、Milton Nascimentoのナンバーですが、その後、Earth, Wind & Fire
のテーマ曲の1つになっていきます。・・・
このフェイドアウトでA面終了です。・・・
B面、アコースティックなイントロから、美しいナンバー
そう、歌うはPhilip Bailey
I'll Write A Song For You
Philip、Al
、Steve Beckmeier
の作品で、邦題「聖なる愛の歌」
アレンジメントとして、あのEumir Deodatoが参加
豪華メンバーによるバックアップで、Reasonsと並ぶPhilip Bailey
の名唱
と言えるでしょう。
一転して躍動感溢れる、ホーンをフィーチャーしたナンバー、Magic Mind
Larry、Philip
、Al
、Maurice
、Verdine
、Fred
の共作
軽快なギターのカッティングで、ノリノリに歌うMaurice
アルバムから、第4弾シングル、日本でもシングル発売されました。・・・
ホーン・セクションだけが残って、次の曲へ・・・
こちらも躍動感溢れる、Runnin'
Maurice、Larry
、Eddie DelBarrio
の共作
Philipのスキャット以外は、インストゥルメンタル中心のナンバー
途中、Serpentine Fireも挿入され、Al
のギターもノっています。・・・
尚、当時のライヴではこの曲で、Verdine
がノリまくって、宙吊りになって、ベースを弾いていました。
ここで静まって、Brazilian Rhyme (Ponta De Areia)「ブラジルの余韻」
Interludeということで、これもMilton Nascimento
のナンバー
ここでもEumir Deodatoが参加しています。・・・
余談ですが、日本ではTHE BOOMが「砂の岬」
として日本語カバーしていますね。・・・
再びパワフルなプレイへ・・・
Philipのコーラスから、Maurice
の歌
Be Ever Winderful
MauriceとLarry
の作品
力強いバラード・ナンバー
重厚な音作りをバックに、MauriceとPhilip
の歌のコンビネーション
リフレインでフェイドアウトしていきます。・・・
CDの時代になり、1999年のリイシュー盤
からは・・・
Would You Mind (Demo Version Of 'Lover's Holiday')
Runnin' (Original Hollywood Mix)
Brazilian Rhyme (Beijo) (Recorded Live)
以上3曲が追加収録されています。・・・
これまでの、Jazzや、R&Bには使われなかったような楽器も多々使われ、壮大なスケールのサウンドに
そしてそのような重厚なサウンドの中で、基本的にはMaurice WhiteとPhilip Bailey
の歌
がフィーチャーされたメロディアスな楽曲揃い・・・
Earth, Wind & Fireはスケール・アップ
そして日本においても、この「太陽神」が彼らの決定打となったことは言うまでもないでしょう。
ただ前述の通り、日本においては、翌年の「宇宙のファンタジー」の大ヒットによって、こんなスケールの大きなEarth, Wind & Fire
が、一部からはディスコ・バンドの1つのように見られてしまったことも否めないでしょう。・・・
尚、Earth, Wind & Fire
当時、1番話題となっていたことは、そのライヴ・パフォーマンス
アルバムGratitudeでもその凄さは立証済みですが・・・
この1977年に日本にやって来たKISSの比ではないとのこと
果たしてそれを日本で見れる日が来るのだろうか・・・
そんな期待も高まりつつあったのでした。・・・
(1976年のアルバム その16 Spiritに関する日記です・・・)
https://ameblo.jp/take-1097-da/entry-12380439577.html
(1976年のアルバム その4 Gratitudeに関する日記です・・・)
https://ameblo.jp/take-1097-da/entry-12375208128.html
(1975年のアルバム その9 That's The Way Of The Worldに関する日記です・・・)
https://ameblo.jp/take-1097-da/entry-12315493142.html