1977年のアルバム(その2 Wings Over America (Vol.2))
(前回のブログ日記からの続きです・・・)
レコード2枚目B面(D面)・・・一瞬大げさに始まると思いきや、軽いタッチのピアノで・・・
You Gave Me The Answer
アルバムVenus And Marsから、邦題は「幸せのアンサー」
Paulの得意とするノスタルジックなナンバーですが、今回、ホーン・セクションも加わっているので、短いながら凝った作りです。
続いて軽快なビートが響いて、Magneto And Titanium
同じくVenus And Marsから楽しげなナンバー
邦題は「磁石屋とチタン男」
バックのスクリーンにはこのアニメ・キャラが映っていたようです。・・・
静まって、Dennyが歌うは・・・ The Moody Blues時代のヒット曲、Go Now
そう、彼はThe Moody Bluesのオリジナル・メンバー
この曲は、元々、Bessie Banksという人のヒット曲で、作者はご主人のLarry BanksとMilton Bennett
The Moody Bluesもカバー・ヒットだったわけですが、1964年に全米TOP10入りを果たしています。
続いては重厚な音が響いてきて、My Love
そう、1973年のPaul McCartney & Wingsとしての初の全米No.1シングル
アルバムRed Rose Speedwayから・・・じっくり聴かせ、そしてJimmyのギター・ソロも聴きものです。
そして、ここでは軽快なピアノから・・・Listen To What The Man Said
アルバムVenus And Marsから、シングル・カットで全米No.1
日本でも「あの娘におせっかい」の邦題で人気曲
ここではギターでなく、ピアノが中心、そしてサックスの音が効果的に響きます。
つくづく、Paulには大ヒット曲が多いことを実感です。
レコード3枚目A面(E面)・・・呼び鈴の音から軽快なピアノ・・・
Let 'Em Inでスタート
邦題は「幸せのノック」
ホーンが効果的に挿入、Dennyは小太鼓を叩いています。・・・
この時点での最新ヒットで、全米第3位となりました。
続いて、Time To Hide
Denny Laineの作品で、勿論、彼の歌
ハーモニカもプレイ
邦題は「やすらぎの時」
Paulはここでは完全にバックアップに回っています。・・・
シングル・カットはされていませんが、恐らくWings時代のDennyの曲で1番の人気曲でしょう。
そして・・・あのお馴染みのイントロ
軽快なベースのリズム
そう、Silly Love Songs、「心のラヴ・ソング」
ちょうどこのツアーの時点で、全米No.1を独走していたナンバー
Paulを中心に、Lindaさん、Dennyの歌
そして、それをバックアップするホーン・セクション
まさに極上のポップ・ロック
尚、人気曲でありながら、近年のPaulのコンサートで歌われることはありませんが・・・
この曲に関しては、Lindaさんの歌がなければできないでしょう。
この面の最後は、Beware My Love、「愛の証」
メロディアスな部分もある、ロック・ナンバー
但し、この曲はスタジオ録音盤が本当によくできているので、ここではややシンプルな構成となっています。
以上、この面の4曲は、アルバムWings At The Speed Of Soundから
ちょうどこのツアーの時点で全米アルバム・チャートNo.1でした。
レコード3枚目B面(F面)・・・最後の面は、ハードなギターから、Letting Goでスタート
この曲もホーンセクションがカッコよく挿入されます。
アルバムVenus And Marsから、邦題「ワインカラーの少女」
1975年、来日記念シングルになっていたわけで、来日が実現していたら、日本でももっとヒットしたことでしょう。・・・
尚、全米チャートでは39位と今一つでしたが、これは日本公演中止とは関係ないでしょう。(苦笑)
そして、お馴染みのイントロから、静かに始まって、Band On The Run
変拍子に変わって、そして・・・
アコースティック・ギターが入り、Paulの歌
最高潮に
勿論、同名アルバムからで、アルバム、シングルともに全米No.1
Paulのテーマ曲ともいえるでしょう。
大盛り上がりで本編終了です。・・・
アンコールは・・・
ノリノリのギターから、Hi Hi Hi
Paulもワルノリ気味に・・・(笑)
Lindaさんも盛り上がっている様子が伺えます。・・・
1972年に全米第10位、アンコール向きのナンバーともいえるでしょう。・・・
そして、最後は・・・
じわじわとそして徐々にパワフルに始まったのが・・・
Soily
このツアーのエンディング・テーマとしてプレイされてきた新曲
ハードなロックン・ロール・ナンバー
最後の力を使い尽くしたといった感じでエンディング
約2時間に及ぶこの3枚組ライヴもここで幕を閉じました。・・・
尚、最後のSoily
このライヴ・アルバム発表時に同時にシングル発売される
そう思いましたが・・・
少し後になって、Maybe I'm AmazedのB面としてのリリースでした。・・・
尚、CD化された際は、最初2枚組となり、LPレコードのA面~C面がDisc One、D面~F面がDisc Twoとなっていました。
また2013年のリイシュー時には、Deluxe Edition等、数種類発売され、DVD等、映像作品もついた豪華盤もリリースされました。
さてこの、Wings Over America
やはり待ち望まれたアルバムであったということで、ほぼ同時期にリリースされたEaglesのHotel Californiaと激しい首位争い
3枚組にも関わらず、全米No.1となりました。・・・
ただメンバー自身、このツアーとアルバムで大きな仕事を終えた・・・
そんな感じにもなったのでしょうか・・・
1977年9月に、Jimmy McCullochが脱退・・・
そして、その少し後にドラマーのJoe Englishも脱退・・・
次作のレコーディングに取り掛かっているところだったようです。・・・
2018年もPaulは日本に来てくれて、全4公演
大きな感動を与えてくれました。・・・
(11月8日ナゴヤドーム公演での日記です・・・)
https://ameblo.jp/take-1097-da/entry-12417868972.html
(11月8日ナゴヤドームサウンドチェックでの日記です・・・)
https://ameblo.jp/take-1097-da/entry-12417810769.html
(11月5日両国国技館公演での日記です・・・)
https://ameblo.jp/take-1097-da/entry-12417345113.html
(11月1日東京ドーム公演での日記です・・・)
https://ameblo.jp/take-1097-da/entry-12417088309.html
(10月31日東京ドーム公演での日記です・・・)
https://ameblo.jp/take-1097-da/entry-12416235805.html
昨今のことを考えると、この時代など、Paulのコンサートが日本で見れることなど、夢のまた夢・・・
それだけに、当時のこのWings Over Americaがどれだけセンセーショナルなものだったか・・・
尚、この4年後、1980年に決定したWings来日公演が、まぼろしと消えて・・・
ちょうどその直後くらいに、この同じ1976年の全米ツアーの映像作品が、映画Rockshowとしてロードショー公開されたのでした。・・・
(1977年のアルバム その2 Wings Over America (Vol.1)に関する日記です・・・)
https://ameblo.jp/take-1097-da/entry-12479047622.html
(1976年のアルバム その8 Wings At The Apeed Of soundに関する日記です・・・)
https://ameblo.jp/take-1097-da/entry-12378051077.html
(1975年のアルバム その11 Venus And Marsに関する日記です・・・)
https://ameblo.jp/take-1097-da/entry-12316209614.html
(1974年のアルバム その20 Band On The Runに関する日記です・・・)
https://ameblo.jp/take-1097-da/entry-12310090369.html