山口運河 その1 山口運河ゾーン | たあぼかめら

たあぼかめら

勝手きままに写真を撮っています。
撮影予定の変更は「毎度」の事。
好奇心がカメラ持って「放浪」してます。

山口運河は・・・山口県ではありません。

場所は、札幌市手稲区山口です。

北海道開拓の時代、明治30年(1897年)に完成した「花畔・銭函問運河」の一部です。

湿地や泥炭地が延々と続く場所は、道路工事も容易ではなく、水運に頼る事が多かったらしいです。

運河を掘れば水運が可能。

そして排水にもなり、湿地や泥炭地の農地化も可能となります。

現在、山口運河として残る水路は、小樽市銭函⇔札幌市手稲区⇔石狩市花畔を結んでいた運河の一部です。

道路や鉄道の開通で、忘れ去られていた運河ですが、運河が作られてから100年目に札幌市が整備。
開拓時代の産業遺産として、整備されました。
 
と、ここまで書いて、「読めない地名」で「いらッ」となった方、いると思います。
「銭函」は「ぜにばこ」(ニシン漁で栄えた場所にちなんだ地名)、大丈夫ですね。
では「花畔」は・・・「ばんなぐろ」と読みます・・・北海道「名物」の難読地名。
 
閑話休題。
 
総延長14.5Kmの「花畔・銭函問運河」の一部を整備した山口運河。
整備されれているは、約1.6Kmです。
歩きやすく整備されていますが、「観光名所」とまでは呼べない。
「超有名観光地」の「小樽運河」に比べたら・・・メジャーリーグと少年野球ぐらいの差があります。
雪の残る山と桜を横目に、ちょっと肌寒いけど日差しが気持ち良い日に、開拓時代の産業遺産を歩きます。
歩く人も少なく、「疎」な場所。
新型コロナウイスル感染拡大中の息抜きに最適な「外出先」です。
 
整備されている部分の小樽側の起点。
由来の説明が記されています。
 
山口運河の起点です。
ここから「だらだら」進みます。
 
道路を挟んで反対側(小樽市銭函方面)を見ると、運河の「名残」。
窪地が延々と続いています。
「探検隊」ではないので、こちら側は「機会があれば」(無いと思いますが・・・)訪ねてみます。
 
石狩方面に向かって、整備された運河沿いを歩きます。
近所の方々の散歩コースになっている模様で、「数人」とすれ違いましたが・・・10人未満。
「疎」な場所です。
 
藤棚がありました。
日差しが強い時期は、この下でお弁当にすると楽しそうです。
 
運河の上を跨いたベンチ&テーブルもあります。
ここへ酒とつまみを持ってきて「お一人様」で「外飲み」なら、ウイスル感染は問題なし。
駅周辺や公園で「大勢」で外飲みが問題になっていますが・・・あと半年、辛抱しなさい。
※この場所で「お一人様」で「外飲み」したら「アル中」と思われるので・・・しません
 
運河の南側は石畳ですが、北側は舗装。
南側・北側、どちらも歩きやすいです。
 
運河にせり出して東屋。
南側から渡れる様に、飛び石が置かれています。
 
あちこちに桜がありましたが、遅咲きの品種はこれから開花。
山口運河沿いは、まだまだ花見が楽しめます。
以前、東京勤務の時、都内の「桜の名所」に行ったら、桜は全てソメイヨシノ。
同時期に全部散るため、眺めに行った時は散ってました。
早咲き~遅咲きの色々な品種が混ざっていれば、咲いている期間も長い。
花見は「休日の都合」もあるので、ソメイヨシノ「だけ」は好ましくないと思っています。

 

おや、運河の水が淀んでいる場所にマガモ。

せっかくなので、撮影→ブログに掲載。

 

長々と写真&文章を並べましたが、皆様

水が赤くキタナイ

と思うでしょう。

これは

泥炭地特有の鉄分が多い地下水

の影響です。

汚染水ではありません。

 

札幌市手稲区の前田森林公園内のカナールも

空と森が水に反射して綺麗に見えますが

水底は鉄分で真っ赤

状態で、キタナイです。

こんな水、当然ですが飲料水としては適しません。

上水道が普及するまで、入植者は苦労したそうです。

 

山口運河の残りの部分は、明日掲載します。