東海道五十三次の三番目の宿場として栄えた神奈川宿。
幕末に横浜が開港した時には、外国の領事館が置かれました。
京浜急行の神奈川駅近くの本覚寺に、歴史の「証拠」が残っています。
アメリカ領事館が、この本覚寺に置かれました。
山門。
一見、普通の山門に見えます。
しかし、この山門は、アメリカ領事館となった時、ペンキで塗られました。
「暴挙」に思えますが・・・日本で最初のペンキ塗装をした建築物として「名高い」との事。
山門の一部に、うっすらとペンキの跡が残っています。
本堂は「普通」のお寺です。
境内は、祠や石碑や鐘楼が並ぶ「普通」のお寺。
山門のペンキ跡だけが、アメリカ領事館として接取された歴史を語っています。
現在、ペンキ塗装の縁で、全国塗装業者組合の合同慰霊祭が営なわれているそうです。
昔栄えた神奈川宿、今は通過する電車の音だけが響きます。