「早起きは三文の徳」の徳はどのくらい？

　「早起きは三文の徳」という諺は、「朝早く起きると良いことがある」という意味です。

　「徳」は「得」とも書き、また「朝起きは三文の徳」という言い方もあります。　「早起きは三文の徳」とは、沢山得する、ということではなく、ほんの少し徳が得られるといったニュアンスです。

　江戸時代では、金貨、銀貨、銭貨が使われましたが、そのなかでも一文銭は最低額の貨幣で、「三文」は諺や慣用句では「きわめてわずかな金額」という意味合いで使われます。　現在の価格では、９０～１００円程度と言われています。

　もともとは、「早起きしても三文ほどの徳しかない」という使われ方をしていたという説もありますが、「長寝は三百の損」という寝坊を戒める言葉もあり、早起きと長寝の差は大きいと昔から考えられてきたことが分かります。

　“早起きは健康の源”、１日の充実を図り、日々の小さな恵みにも感度を上げ、三文の徳を積み重ねる生活を続けたいものですね。

ビタミンＣの補給源としても優秀な「柿」

　様々な果物が美味しく色づく秋。　そんな中で一際目を引く「柿」。

　柿は９～１１月頃に旬を迎えますが、実に１０００種ほどの種類があります。　大きく「甘柿」、「不完全甘柿」、「渋柿」に分類できますが、この違いは苦味を持つタンニンが水に溶ける状態で存在しているか、水に溶けない状態で存在しているかによって決まります。　甘柿に黒い斑点が見えることがあるのは、このタンニンが水に溶けない状態で含まれているためです。

　柿の原産国は中国や日本で、ヨーロッパやアメリカには中国や日本から伝わったため、学名も「ｋａｋｉ」です。

　日本でもっとも多く生産されているのは、甘柿の一種である「富有柿」で、丸と四角の間のような形をしていて実が柔らかいことが特徴です。

　生柿を１玉食べれば１日に必要なビタミンＣを摂取することができますし、他にも食物繊維、ビタミンの仲間である葉酸やビタミンＡ、ビタミンＢ６、マンガンやカリウムなども豊富に含まれています。

　生柿のエネルギーは１玉１００ｋｃａｌ弱です。　１玉食べればかなりおなかが満足しますので、ダイエット中の低カロリーおやつとしても優秀ですよ。
 

チョウザメの寿命は何と１５２年？

　この地球上で寿命が長い生き物は、ゾウで８０年、ウナギが８８年、チョウザメは何と１５２年。

　高級食材キャビアのお母さんとして有名なチョウザメは、名前に「サメ」が付いているがサメではなく、鱗の形が蝶に似ていること、体の形がサメに似ていることから、この名前になったとか。

およそ３億５０００万年前からほとんど姿を変えていない古代魚なので、長寿なのも頷ける気がします。

　メスが性成熟するまでには１５～２０年位かかり、生涯のうちに何度も産卵する、まるでほ乳類のような一生を送るチョッと不思議な魚ですね。

　ちなみに、キャビアを国内で生産し、特産品に育てているのが宮崎県です。　研究開始から３０年かけて誕生した「宮崎キャビア」。　価格は１２グラム入り６５００円とのことです。