大人の秋味「ぎんなん」

茶碗蒸しの具やシンプルな塩煎りなど、秋の食卓に彩りを添える「ぎんなん」。




ぎんなんは体をつくるタンパク質・アミノ酸が豊富で、骨や血をつくるのに欠かせないカリウム、マグネシウム、リン等の複数のミネラルも含まれています。



昔は「ぎんなんを沢山食べると鼻血が出る」なんて言われていましたが、ぎんなんを食べ過ぎるとめまいや嘔吐などの中毒症状を起こすことが分かっています。



最も少ない量で子どもは7粒、大人は40粒を摂取すると危険と言われています。 ぎんなんの毒素は煮たり焼いたりしても無毒化することはないので、量に気を付けて美味しく頂きましょう。




フライパンで煎ったぎんなんは美味しいですが、電子レンジを使えば、もっと手軽にぎんなんを食べられます。 ポイントは、あらかじめ割れ目を入れて、破裂を抑えること。



厚めの封筒に10粒から15粒位のぎんなんを入れて、封筒の口を何度か折ってしっかり閉じます。 電子レンジに入れ、600Wで40秒、500Wなら50秒加熱し、ポンポンと数個のぎんなんが爆ぜる音がすればOKです。 手軽に美味しく晩秋の味を楽しみましょう。



「砂糖」と「みりん」の正しい使い方?

「砂糖」と「みりん」、どちらも甘味を付ける時に使う調味料ですが、どういう時にどちらを使えば良いのでしょう
まずは「砂糖の役割」です。 恐らく相当多くの人が、砂糖の役割は「食材に甘味を付けることだけだ」、と思っているのではないでしょうか。




確かに、多くの場合「砂糖」は、食材に甘味をつけるために使われていますが、実は「砂糖の役割」はそれだけではありません。 「砂糖」は、食材の保存性を高め、料理が酸化することを防止する効果があるということです。




次は「みりん」ですが、 「みりん」を料理に使う目的の基本は「お酒」を料理に使う目的と同じで、肉の生臭ささや、魚の生臭ささを消し、料理の風味を良くし、お酒の香りを料理の表面に付けることです。 つまり、「みりん」を料理に使う一番の目的は、「魚の生臭さ」を消すことで、「甘味」はおまけです。



これらをきちんと理解して、本来の目的に合った使い方をすることで、料理のレベルは一段と向上すると思いますよ。 



「おでん」は優れた健康食!

「おでん」は、日本料理のうち、煮物料理の一種で、鍋料理にも分類されます。

出汁を醤油等で味付けしたつゆに、大根、竹輪、コンニャク、ゆで卵など様々な具材を入れて煮込んだ料理で、具材の種類は地域や家庭によって異なります。




最近では、大阪でも「おでん」という名称が一般的になりましたが、昭和初期頃までは大阪で「おでん」といえば「田楽」(串に刺した豆腐やこんにゃくの味噌焼き)を指しました。



関西では、この関東から来た「煮込み田楽」を、従来の「焼き田楽」と区別するため、「関東煮(かんとうだき)」と呼びました。




そもそも、「おでん」が現在のような煮込み仕立てになったのは江戸中期のことで、串刺しだった具をみそ味で煮込むようになり、さらに幕末の頃には 醤油味になりました。 江戸の町で屋台料理として大流行し、関西にも伝わり「関東煮」として広まったようです。



この「関東煮」という名称は、醤油味だったことから「広東煮(かんとんだき)」と呼ばれ、転じて「かんとだき」となったという説もあります。



ちなみに、「おでん」いうのは江戸の女性たちが田楽の「がく」を略し、「お」をつけたことからそう呼ぶようになったそうです。 漢字で書くと「御田」になります。


