半年ぶりのアニソンシリーズ。
今回の選曲も【かなしいのに惹かれる曲!!】
すっかりと更新を忘れていたよ。
前回の【この素晴らしいアニソンに賞賛を!】が余りにもハイクオリティな楽曲で固められたので、今回は少し考えました。
そうなのよ。小粒なんですよね。だけど、組み合わせとか曲順次第で雰囲気を変えられるような気がしたのよね。まあ、実験的ですけど。
今回は、ベスト7と番外編を含む計8曲+1。
6位までは1番のみ。以降はフル。
1位の作品にオマケの1曲が!
サブタイトルの【青春ブタ野郎はアニソンきちがいの夢を見ない】については、特に意味ありません。
■7位:Vivy -Fluorite Eye's Song
ヴィヴィ(八木海莉) - Sing My Pleasure
コレ知っている人、どれくらい居るんでしょうね?
AIと人類とが共存している社会に少しずつ亀裂が生じてくるんですよね。第1話では既にAIサイドが反旗を翻していて、人類を滅ぼしている構図。
でも、そこには幾つかの分岐点があって「もしも、他の選択をしていたら戦争は回避できたのではないか?」という【ターニングポイント】が幾つかある訳ですよ。主人公は、ヴィヴィといって歌うことだけに生み出されたAIだったんだけど、戦争に巻き込まれて「とある科学者」から、今から過去へ飛んでターニングポイントを変えてほしいと頼まれるのよ。相棒のマツモトと一緒に。
令和のターミネーターという声もあるけど、主人公はそれほど強くありません。ストーリーはもっとドラマチックです。
(2021年)
■6位:ホリミヤ -peace-
Omoinotake - 幸せ
誰もが羨む社交的美少女の堀京子と、心の傷によって孤立している宮村伊澄の物語。好対照の二人なんだけど、実は堀さんの弟「創太くん」が触媒になって親密になっていくんだよね。普段からは見せない堀さんの家庭的な一面と、普段は温厚なのに学校では見せない宮村くんの尖った一面。互いに気に入っているんだ。
学校で二人の関係は評判になり、公認のカップルになる。堀さんは元から人気者だったんだけど、この作品では宮村くんに沢山の仲間ができたりする。
でも、ホリミヤって作品は、そんなどこにでもありそうな日常に潜む「ちょっとしたスレ違い」を文学的に描いてあるんだ。ここが支持されている理由だと思う。
出来ることなら、ホリミヤの「無印」から観ることをオススメします。
(2023年)
■5位:ワールドトリガー
AAA - アシタノヒカリ
本作をひとことで言うなら「異世界人VS地球人」のバトルアニメ。
「ネイバー」と呼ばれた異世界人が自国のテクノロジーを結集した軍事力で地球を侵略してきたんだけど、一方の地球人もネイバーの技術を盗み、「ボーダー」と呼ばれる防衛機関を設立。ネイバーVSボーダーの戦いを描いたもの。
オイラ、こういった規律ある世界観って大好きなんだよね。勿論、昭和のアニメとは違っていて、完全な悪に立ち向かう正義という構図じゃないのよ。地球人が認識している宇宙って、星々や物質こそはあっても、それ以外は何もない世界が無限に拡がっているって感じなんだけど、こっちの宇宙は違うんだよね。
正確には「別の時空」になるんだけど、そういうのが無数にあって、ネイバーというのは異世界の知的存在ということになるんだよ。だから、アチラさんにとっての地球人もまたネイバーと変わらないんだよね。そういった異なる時空の住人がゲートを通じて地球にやってくるというもの。中には平和的な連中もいるのよ。誰の為に戦うのか?
(2014年)
■4位:AIR
Lia - 鳥の詩
この話は少し難しいんだよ。何せ、1000年前からの因縁がある。
翼人と呼ばれる亜人種がいて、空を飛べたり異能を使えたりする訳。性格はとても大人しくて平和的なんだけど、一方でそういった存在って欲深い人間たちが放っておく訳ないよね。戦争の道具として利用しようとする訳よ。
だから、それを恐れたもう一派の人間たちが、翼人の血統を滅ぼそうとしたんだよね。牢獄に閉じ込められたり。だから、翼人の娘として生まれてきた大昔のヒロインは母親の寵愛を受けずに育ってしまったんだ。命を狙われないようにする為に。
事情を知ってしまった彼女は、母を救う為に御供を連れていくんだけど、結局は呪いによって滅びてしまうんだよ。が、その血統は子孫に引き継がれていく。
1000年の時空を超えて、翼人の子孫・観鈴に掛けられた呪いを解く為に、御供の血統を受け継いだ往人が出会う。
(2005年)
■番外編:宇宙(そら)よりも遠い場所
saya - またね
行方不明になった母親を探しに行くという話。
小淵沢報瀬の母は南極観測隊員で、その時の体験を語った本も出版している。
「宇宙(そら)よりも遠い場所」とは、その本のタイトルだった。
報瀬は定期的に母へEメールを送っていたんだけど、或る日を境に音信不通になってしまうんだよ。だから、バイトでお金を貯めて南極に行こうと決めたんだよね。
本作の主人公・キマリは、そんな報瀬の話を聞かされて一緒に行こうと決める。
南極へ行くといっても一筋縄には行かないよ。色々と障害があるからね。が、何とか乗り切って仲間が4人になった時、観測隊に入れて貰えるんだ。「南極へ行ったら行けっこないと馬鹿にしたクラスメイトに「ざまあみろ」って言ってやるんだ」
遂に、報瀬は母・貴子の元へ辿りついた。
しかし、そこには辛く悲しい現実が。
(2017年)
さて、いよいよベスト3の発表です!!!
■3位:交響詩篇エウレカセブン
FLOW - DAYS
「広がる世界で出会った君は、きっと失くした、もう一人の俺なんだ。例え、ここで世界が消滅しても。おめでとう、自分。おめでとう、俺。」少女=運命と出会った少年は、「世界」を知るため旅立つ。新世代のための叙事詩が今、始まる。
父親が偉大な人物であるほど、子供は窮屈な思いをする。レントンという少年もそんなひとりで、特別勉強が出来る訳じゃなく、どちらかというと苦手な部類。
このまま年を取っても、せいぜい軍に入隊するか祖父の機械整備屋を手伝わされるだけの人生。楽しみといえばリフボーダーという空中のスケートボードで自由に遊泳する以外は無かった。
そんな或る日、レントンの自宅に落下物が!
(2005年)
■2位:進撃の巨人
日笠陽子 - この美しき残酷な世界
壁の外には一体があるのか判らない。
判らないけど、中の人々は知ろうとしない。
何しろ、高い壁で守られていれば安全だからだ。
人間のみを襲う巨人の群れは、壁の外側からやってくる。
だから、壁が壊されてしまうと、そこから奴らが侵入してくる。
ひとり残らず食い尽くされてしまう。
これは、単純にどこから湧いて来たのか判らない巨人の群れと
人間たちとの戦い、生死を賭けた戦争。
また、巨人に母親を殺されたエレン・イエーガーが、調査兵団という巨人討伐を目的とした部隊に入隊し、駆逐するまでの血なまぐさい戦いを描いた話。
(2013年)
■1位:ヴァイオレット・エヴァーガーデン
TRUE - Sincerely+Letter
戦う以外に何もなかった少女にとって、上官であるギルベルト少佐の命令が全てだった。
孤児だったところを軍に拾われ、戦闘マシーンとして育成を受ける。早くも両腕を失い義手を装備。
名も無き少女は、ギルベルトから「ヴァイオレット」と名付けられる。庭に咲いていた紫の花があまりにも美しかったので、君は大人になったらこの花のようになるという願いを込めてつけられた。
戦争終結が近づく頃、最後の戦線でギルベルトが負傷。ヴァイオレットが肩を貸しながら逃げるんだけど、上官は拒否をする。
「逃げなさい」「これからは自由に行きなさい」…そして、最後は弱々しく…
心から…”「愛」してる”…こう言い残し、更に、降ってきた爆弾からヴァイオレットを守るように被弾。
戦争終結後、ヴァイオレットはギルベルトの友人だったホッジンス中佐が引き取り、エヴァーガーデン家の養女として育てられる。そのホッジンス、今はC.H郵便社の社長をしていて、そこでヴァイオレットを働かせることに。
戦う以外に何もなかった少女にとって、ギルベルトの”「愛」してる”の意味がどうしても解らなかった。だから、それを探す為、郵便業務の中で依頼者の需要に応じて手紙の代筆をするという「自動手記」という仕事に就く。
代筆を続けるうちに、閉ざされていた少女の心が解けてくる。
しかし、”「愛」してる”答えは既に見つかっていたんだよ。
少女の心の中に…
(2018年)
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