【中村商店】伝統の塩ラーメン「金の塩」、何が変わった? | 午前零時零分零秒に発信するアンチ文学

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意外に知られてない大阪のラーメン激戦区が、茨木と高槻なんだよねえ。

 

いわゆる三島地区のメインに当たるところなんだけど、出されるラーメンにも特徴がある。豚骨ベースのこってりよりも塩や醤油の清湯系のスープに力を入れているところが多いんだよねえ。

 

っということで、今回は高槻市の伝統あるラーメン店。

 

 

■中村商店 高槻本店(大阪府高槻市)

 

「きんせい」というラーメンチェーンのセカンドブランドが「中村商店」ってことになるんだけど、いわゆる中村社長の苗字をそのまんま使っているみたい。

 

 

場所は、JR高槻駅の正面改札(2Fの東改札)を出てから南側に出る。松坂屋のある方角ね。徒歩5分くらいの場所。

 

駐車場はないけど、付近に有料のとこが結構ある。バイク置き場は原付なら松坂屋の周りにエコステーションがある。小型以上だとJR高槻駅の北側で探さないと難しいだろうねえ。

 

 

動画では、道路が向こう側からの一方通行になってるのよ。だから、間違っても入って行かないことだね。「中村商店」と書かれた白い暖簾がある。どういう訳か「中」の右下に「、」が付いてあるんだけど、理由は社長曰く…

 

 

ないんかい!?

っつうか、社長若くね?

 

 
今回は運が良かったのか、行列が出来てなかった。
戸を開けると、愛想よく「いらっしゃいませ」と直ぐさま席へご案内!
 
ここの一番人気が【金の塩】と呼ばれた名前通りの塩ラーメン。
 
どうとんぼり神座の宣伝文句「3回食べたらやめられない」なんてやつがあるんだけど、オイラ的には「この言葉は、神座よりも中村商店にこそ似合う」と思っているのよ。それというのも、最初食べても大してインパクトが無いのよ。寧ろ回数を重ねるごとに「おいしい」と感じられる店だからねえ。
 
だから、久しぶりの中村商店さんなんだけど、少し見ないうちに食べログで高得点だしてるじゃないのよ。しかも、2021年から3年連続で百名店ですよ。
 
一体何が変わったんだろうねえ?
 
ということで、今回は…
【金の塩】930円の【焼豚丼】セットで+350円
計1280円
 
トイレに入っている間に出来上がっていた。
さすが大阪、出てくるのが早いですね。
 
 
仕上がりも奇麗ですね。色のコントラストを見ていても飽きないし。
これはもう、他のラーメン屋さんもお手本にしてほしいところ。
 
特に、細目でストレートな平打ち麺と中央のネギがとても美味しそう。
スープは、やや黄金色をしていて僅かな油分と透明感がある。
アクセントで紫蘇油が使われているんだけど、今回は特に感じなかったねえ。
 
 
さて、3年も見ないうちにどこが変わったのか?
早速スープから飲んでみる。
 
「ん?」あまりインパクトがないねえ。
スープは鶏ガラなんだけど…
 
クセがないというか…出しゃばって来ないのよねえ。
つまり「あくまでも主役は「塩」なんですよ!」って言いたげな感じ。
もしかして、コレって「無化調」ですか?
 
中村社長の考え方としては、あんまり無化調に拘る人じゃなかったように思うんだよねえ。以前、どこかのインタビューで読んだと思うんだけど「美味しくなるのなら別に調味料使ってもいいんじゃね?」って言ってたような気も。
 
気になって後から調べてみたら…高槻の駅前に「きんせい」の店舗を出す前の話「徹底的に無添加・無化調に拘ってみたい」なんて言ってたんだよねえ。
 
…ということは、その影響を受けたって事になる。神座さんも美味しかったけど、中村商店さんは、よりワンランク…いや、三馬身ほどリードしている。
 
あと、平打ち麺も艶々して丁度いい硬さだし、薄めのレアチャーシューや細身に切られたメンマとかと一緒に食べると、別の食感でいい感じ。つまり、味変なんて小賢しいことをやらなくても、ノーマルでそのまんま頂ける感じの塩ラーメン。
 
さて、残りはセットで追加した【焼豚丼】です。
 
 

これがまた絶品!ご飯にはタレが殆どないんだけど、微妙に豚の旨味が入った油が掛かっているんだよねえ。つまり、ご飯のクオリティを落とさないように工夫されている。そこに青ネギときざみのりを塗してある。小さく角切りされた焼豚と一緒に頬張ると本当に贅沢ですね。これ、単品でも売れるんじゃないかな?

 

因みに精算は、クレジットや電子マネーのタッチ決済、PayPayも使えるようだ。

 

それはそうと…

 

ラーメン屋行った後って、大抵はお腹が凭れるんだけど…今回は全く無かったね。それくらい良かったよ。さすがは百名店に恥じぬクオリティだった。