■概要
多くのファンを持つ伝説のゲーム「Kanon」。この人気ゲームを「AIR」や「けいおん!」などを手がけた京都アニメーションが完全アニメ化!
Keyが1作目に制作した恋愛アドベンチャー・ゲームを題材とした冬アニメの名作!
「18禁ゲームだ!」なんて聞けばマイナスイメージを持たれるかも知れないけど、ストーリーはシンプル。主人公の男子高校生が、周りの女子が抱えている問題を順番に解決するというもの。
多分、ゲームが発売された当初よりも評判が良かったのだろう。恋愛シミュレーションに「泣き」と「感動」の要素を加えたのが◎で、それがアニメ化されたもの。
最初は東映アニメーションさんによって2002年に発表されてんだけど、今回取り上げるのは京都アニメーションさんによってリメイクされた2006年のもの。
東映版とは違っていて、若干シナリオが違っている様子。
■登場人物
■シナリオは大まかに4章
主人公の相沢祐一は、両親の都合で7年ぶりに従妹・水瀬名雪の家に居候することになるんだけど、いかんせん「その7年前の記憶がない」。ここがポイント。
祐一の記憶は、4章のイベントが進むに従って戻ってくる。
◆沢渡真琴
祐一と同じく記憶喪失の少女。ただ覚えていることは、自分の名前と祐一が敵(かたき)だということだけ。しかし、返る場所がないので結局のところ祐一と一緒に居候する。そこで、段々と記憶が戻ってくるんだけど、それは真琴にとっても祐一にとっても必ずしも喜ばれることじゃない。そして、全ての記憶が戻った時は?
◆川澄 舞
登場人物の中でもは唯一無口な少女。学年では祐一の1つ先輩。魔物を感知できる能力があり、常人では判らないものが見える。いつも剣を手にしているんだけど、それは魔物と戦う為。真琴の件では、祐一に謎解きのヒントを与えた人物であり、そこから親密になる。果たして、魔物の正体とは?
◆美坂 栞
祐一が通う学校の下級生だけど、身体が弱いので殆ど欠席している。とあることがきっかけで祐一と関わりを持つようになる。何か重病でも抱えているのではないかと祐一は思ったが、栞は「ただの風邪です」という。ところが、その「風邪」と思われる病のせいで家庭は冷え切ったものに。しかも、栞には姉がいた。
◆月宮あゆ
本作のメインヒロイン登場!っと言っても第1話から出ているんだけどね。祐一とは幼い頃からこの地で出会っていて「また会おうね」と再会を約束していた。んで、それが叶った訳なんだけど、実は「月宮あゆ」という人物なんて居なかった。
■感想
ゲームをやりこんだ人なら違和感がないのだろうけど、オイラのようにアニメから入った人にとっては「ヒロインのキャラが被り過ぎている」ので、誰が誰やら非常に解りにくい。まあ、繰り返して鑑賞していれば解るようになるんだけど、それにしても、似たようなキャラが4人も登場する。良くも悪くも「コレがKey作品なんだ」ということになる。とは言っても、本作のテーマはとても解りやすい。
それは、ズバリ「奇跡」。
大雪の舞う真冬の最中。ストーリーは静かに始まる。
しかし、徐々に熱く展開して行く。
そして、本作を観終わる頃には、
あの長くて寒かった冬が終わりを告げ、うららかな春の日差しが…