今日は寺久保エレナ・カルテットのライヴへ。


ツアータイトル
『ABSOLUTELY  LIVE!』発売記念ツアー

NYCから一時帰国していた今年1月14日、新宿PIT INNでのライヴを収録した1枚。これを携えての今ツアー。

プレーヤーもその時のメンバー構成そのまま。

・寺久保エレナ(as)
・片倉真由子(pf)
・金森もとい(b)
・高橋信之介(ds)

過去、宮城県や福島県で観た寺久保さんのライヴも含めての中で、今回のライヴが一番楽しめました。格好良かったな~♪


寺久保さんのデビュー2作目までは、まだまだ挑戦的・ちょっと粗削りな所が聴いていて楽しかった。

その後、バークリー音楽院へ留学した辺りから、オーソドックスな演奏を強化していた兼ね合いからか、ちょっと大人しい演奏かなと聴こえて、物足りなさを感じていた。

初めて観た時に感じた、大きな翼が背中に生えているような自由さ、それが息を潜めてしまい、翼が小さくなり見えなくなりかけていた…


しかし今回、オーソドックスな所と自由で創造的な所が上手く折り合いがつき、再び高く翔び始めた感じを受けた。

当然、それには今回のメンバー有っての到った場所なんでしょう。

片倉さん、金森さん、高橋さん、3人の持つ強さ・しなやかさが、しっかりと受けきってくれるという安心感からなんでしょう。

ファンクナンバーなんて、楽しくて楽しくてね…もう最高でね~♪

そして、なかなか機会が折り合わず、今までライヴで聴けなかった金森さんのベース。いやあ、ソロパートは弾いているというより、歌っているような感覚。聴いていてワクワク感が凄かったなあ。


終演後、ドラムの高橋信之介と私が昨日(年違いの)誕生日でCDに『ハッピーバースデイ』と一言添えられた4人のサインを頂き、笑顔でおめでとうの言葉を掛けて頂きました。

ホント良い日だったなあ…



週末、手元に新譜CD(+フォトブックレット)が届きました。


Nao Yoshioka
             『Undeniable』

1曲目から心射ぬかれました。
夕方から夜にかけてドライブBGMとして、ずっとループ。

前作までは歌の巧さと程好いザラツキが残っていた、それはそれで素晴らしい作品。

しかし、今作はスウィートソウル、US R&Bのど真ん中を行く、より洗練された感じに仕上げられていました。

こんなの聴かされたら、『日本人シンガー…』みたいな前置きはもう不要でしょう!

本当に素晴らしい~♪

今作のリリースまで3年待ちましたが、それ自体を納得させられるもので、待った甲斐があったとすら思えるものでした。


連休明けじゃなかったら、今日のブルーノート東京での凱旋ライヴ行きたかったなあ…(T_T)



昨晩の事ですが、鎮魂の読経と灯籠流しを見て参りました。

場所は震災遺構・仙台市立荒浜小学校近くの貞山堀。

震災前年まで開催されていた夜の荒浜灯籠流しを、昨年より復活開催させた実行委員会代表の話を先頃伺う機会がありました。

その事もあり、私の地元でもお祭りがありましたが、自分の中で荒浜の催しの方が優先順位が高くなり、足を運んだ次第。

会場に行くと、(実行委員会を含めた)地元の皆さん、神戸の学生さん達だけでなく、

詩人・武田こうじさん、3.11メモリアル館の皆さん、メディアテークの館長さん、とあるギャラリーの主さん…と、面識のある方々が思いの外いらっしゃってビックリ。

今回の景色を見て思った事、それは長年続いていた恒例行事が持つ、(住めなくなった)地域の心の拠り所として、記憶として、人々を繋ぐ力や後世に繋いでいく力の大きさ。


終わりを報せる打ち上げ花火、僅か1~2分間のものでしたが、なんとも心に沁みる風景でした。