今日、ダイヤモンド・プリンセス号より下船措置が開始されました。

それ自体をどうこう言うつもりはございません。

下船された方々が悪い訳ではありません。

国の対応があり得ないのです。

本来であれば、一次検査を終え、陰性の方は下船し、準備した隔離施設で2週間様子を観る。

その繰り返しで、どんどん船内の乗客・乗員を減らす措置をしなければいけなかった。

それを怠ったが故に、国内外からこの船を「コロナ・ウィルスの製造装置」とか「培養シャーレ」とか指摘されるような状態にしてしまった。ホットスポット化させたのである。

ましてや、感染症研究の分野で第一線の研究者である岩田健太郎教授が公開して船内の様子では、防護服着用で活動している方とスーツ姿という軽装で活動している方が一緒に写っている。

安全なエリアと危険なエリアの線引きが曖昧なのではなかろうか。

これを見せられたら、厳重に隔離等の対策をしているなんていう、国の言っている事はおおよそ信じられる訳がない。安心を担保する前提が崩れている。


もし、とある方(Aさん)が昨日ウイルスキャリアになったとしよう。しかし、今日検査しても陽性反応は出ないであろう。

更に厄介なのが、新型コロナは発症する前から、他人への感染力を持つ。

だから、アメリカは引き上げた人々を軍の基地で、更に2週間、隔離しつつ滞在してもらい、様子を見ている。


しかし、日本政府は今日の下船後、公共交通機関での帰宅を許可した。

最悪、本人の意思、体調に関係なく、ウイルススプレッダーとして移動してしまっている可能性が捨て切れない。

あまりにも政府は無策である。

もしかすると、今日が官製パンデミック開始の日になってしまうかもしれない。




野党が開催を要請した1月6日の時点で、それを受入れて厚生労働委員会の理事会が開かれていたら...

そこから1月30日に対策本部が立ち上がるまでの間に、野党が要求していた新型インフルエンザ特措法で対応していたら...

ここまでCOVID-19の収拾がつかなくなるような事になっていただろうか?

今、海外メディアは日本政府の対応に『初動で大失態』『信じ難い拙い対応』『対応後進国』というニュアンスで報道をしている。

罹患が判明した方々の感染ルートを全て把握しきれていない現状。この先に考えられる事は...


『〇〇日以内に日本への渡航歴がある人の入国禁止』
『日本からの入国全面禁止』


という話が世界各国から出てくるだろう。

MERSの時は終息宣言に約8ヶ月を要したような記憶が有る。

これ以上対応が後手後手になれば、海外の選手団を受け入れる時期まで考えると、実質5ヶ月、競技によっては5ヶ月を切った東京オリンピックの開催に暗雲が立ち込めてくる。

この状況下で、本当に東京マラソンの開催を強行するの?東京オリンピックを開催したいなら、まずは東京マラソン中止の英断も必要ではないか?



今日のお昼時。
4人がけのテーブル席。
その一席に案内される。
それから15分位経過。
男性2人が空席の所に案内され相席。
2人は恐らく会社の同僚なのだろう。
厨房の方を見ながら雑談を始める。

「何にする?」
『待つ時間短くするのに同じやつにするか?』
「ちょいちょい!あれ見ろよ!」
『おおっ!野菜炒め、山盛りじゃん!』
「すげなぁ」

厨房から店員がトレーを持って歩き出す。
「肉野菜炒め定食お待ちしましたっ!」
と、私の前に運んできた。

『あんたらが言ってたの、俺が頼んだやつだよっ!』
と、心の中で呟く自分。

案の定、それから2人はバツ悪そうに無言になった。
うん、不用意な事は言わん方が良い。
そうなるから。