
心が折れそうになることがある。
それはきっとこの世に生きる人間全てに起こり得ることだろう。
今日、自分の心に針が刺さるような瞬間があった。
本当に些細なことだった。
事の大小に限らず、それが人間の心に刺さってしまったら、
まるで風船のように破裂したり、割れてしまうのだ、心が。
心に傷が入るということは
誰にとってもつらいことである。
だから、時に人は自分の心を守るために心を閉ざしてしまう。
心を閉ざしてしまうあまり、
様々なことに無関心になってしまい、
インプットもアウトプットもない。
きっと、朝の満員電車で見かける
無表情の人っていうのが
そういう風になっているのかもしれない、と思ったことがある。
逆を言えば、心が開けている人というのは、
開けている分、傷ついてしまうかもしれないが、
癒されることもあるということである。
理由は様々だが、
いろんな痛みを感じられる状態であるということは
裏をかえせば、心が正常に機能している、ということなのかもしれない。
自分は少なくとも、心は閉ざしたくない。
傷ついてしまうけれども、閉ざしたくない。
もっとも、ライオンのように、獅子のように
心が頑丈で、強さも持つものであれば、
こういうことを考えることもないんだろうけれども。
ぼんやりだけど、
こんなことを思いながら
仕事で疲れた身体を揺らしながら、家路を急いだ。