「自分のことを中流」と考える日本人が、
かつて多く存在しました。私自身もその一人でした。
しかし、今では上流と下流だけの二極に分化しています。
派遣社員の首切り、正社員の激減、給与、賞与の大幅削減
など従業員には逆風が吹き荒れています。
そうした現状を踏まえて、ロウアーミドル(中流以下)
という概念を示しつつ、生き抜く指針を提示している本が
『ロウアーミドルの衝撃』です。
現実から逃避せず、現実を直視し、少しでも明るい未来像
を描けるようになりたいものです。
所得への課税をやめて資産に課税することには、
2つのメリットがある。ひとつは勤労意欲を湧かせ、
勤労世代を元気にすること。
もうひとつは資産の流動化を促進することである。
今日の名言 1 〈322〉
私が考えるもうひとつの税体系は、付加価値税である。
消費税のように消費に対して課税するのではなく、
製品なりサービスに付加価値が加わる段階で課税する。
今日の名言 2 〈323)
国内における、各段階で生み出された付加価値の総計
がGDPだ。日本のGDPは約500兆円あるから、
付加価値税を10%に設定すれば50兆円、
5%でも25兆円の税収になる。
これに資産課税分の27兆円を足せば、
付加価値税10%なら総税収77兆円、
5%で52兆円になるから、私の提案する税制なら、
付加価値税5%でも現在の総税収を上回ることになる。
今日の名言 3 〈324)
大前さんは、経営コンサルタントとしての長い経験と実績に
裏打ちされた、提言を今までに数多くしています。
ですが、その場では納得しても結局、何も実践しない議員や
役人が大多数で一向に改善されることはありません。
それでも、大前さんは、起業したBBT(ビジネス・ブレーク・
スルー)を通じて、BBT大学院などで講義したり、出版した
りして啓蒙しています。
大前さんは、「有言実行の人」です。口に出して実行すると
いう、現代では最も尊敬に値することを以前から行っています。
記事が面白かったら
ポチッとして下さい。

こちらのブログもご覧ください!
こんなランキング知りたくないですか?
中高年のためのパソコン入門講座(1)
藤巻隆のアーカイブ
私の書棚(読み終わった本の一覧)