『21世紀へ』(7) 言葉の迷宮(102) | 藤巻隆(ふじまき・たかし)オフィシャルブログ

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『21世紀へ』(7)





演繹と帰納という2つの考え方があります。
演繹は、はじめに原則を決め、いろいろな
事象に当てはめていく考え方です。


一方、帰納はいろいろな事象を集め、
その事象に共通する基本原則を見つける
考え方です。


仮説と検証は、演繹の考え方を用いた手法です。
盛田さんは、帰納の考え方をとり、
いろいろなを集めて基本原則を導き出し、
その基本原則に則り、経営していくものだ、
と述べています。


盛田さんの考え方は、以前取り上げた、
イトーヨーカ堂の創業者、伊藤雅俊さんが
執筆した、『伊藤雅俊の商いのこころ』に
書かれていた内容と共通するものです。 

⇒ 伊藤雅俊の商いのこころ




 私は大学で物理を専攻した。物理学は、

 非常に難しい学問のように思われている

 が、その本質は案外単純なものである。

 要するに、なるべくたくさんの事象を

 集めて、それらの事象に共通する、

 なるべく広く当てはまる共通の理論とは、

 つまりはベーシック・プリンシプル――

 基本原則のことである。 
 
                    (P.43)

         (019-1-0-000-307)



 


 私は、経営においても、基本原則と

 いうものをはっきり認識することが

 非常に重要だと考えている。それは

 理念とはやや次元の違う概念であるが、

 理念と同様に経営にとってきわめて

 重要な要素だと思う。私はいままでに、

 ずいぶん多くの重要な意思決定を行っ

 てきたが、いつの場合でも、基本原則

 にもとづいてデシジョン(決定)を

 行ってきた。
 
                    (P.43) 

         (020-1-0-000-308)





 東京通信工業という社名は、日本でこそ

 もっともらしい名前だが、外人から見れば

 きわめて発音しにくい。世界を相手に

 商売するためには、まずこの社名を変え

 なければならん、と考えた。変えるなら、

 世界的に通用する名前にしようとという 

 ことで、井深(大・ソニー創業のパートナー)

 さんと二人で必死に考えたわけだが、最初に

 原則づくりをやった。

                  (PP.43-44)

         (021-1-0-000-309)






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