『伊藤雅俊の商いのこころ』(27) 言葉の迷宮(93) | 藤巻隆(ふじまき・たかし)オフィシャルブログ

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『伊藤雅俊の商いのこころ』(27)






伊藤さんは創業者であり経営者でもありましたから、
ヨーカ堂が発展するまで苦楽を共にしてきました。


そうした経験に裏打ちされた、経営者の目は、足元を
しっかり観るだけでなく、遠くを見据えてもいて、
わずかな狂いもありません。


「木を見て森を見ず」だけでなく、「森を見て木を見ず」
でもないのです。


私が思うのは、演繹と帰納を巧みに操っているからでは
ないかということです。


演繹は、仮説を立てて、その仮説をいろいろなものに当て
はめていく手法です。


帰納は、多くの一見すると異なる事象に共通点を見出し、
1つあるいは複数の基本となる考え方を導き出す手法です。




 小売業の自由度が高いのは、売る相手が企業で

 ある製造業や卸売業と違い、個人のお客様を

 相手にする商売だからです。そのことは、

 お客様から絶対に離れられないことを意味します。

 驕る気持ちや、恐れを知らぬ振る舞いは、たち

 どころにお客様に見抜かれて信用を失い、そう

 なれば自由ではあり得ません。独立自尊の心意気

 と、孤独を恐れぬ自立心を持ち、己の欲望を抑える

 自制心を忘れず、常にお客様とともにあり続ける

 ことが、自由な商人の道なのです。

 
                    (P.243)

         (079-1-0-000-280)



 


 今のヨーカ堂は四半世紀前に比べ、企業規模も
 
 格段に大きくなり、財務内容もはるかに充実

 してますが、これからは企業の創造力や革新力

 を見なければならない時代になります。「元手」

 の内容も時代とともに変わってきます。間接金融

 にはない本物の資本市場の厳しい評価に耐え続

 けるには、一時も息を抜くことは許されません。


                    (P.245) 

         (080-1-0-000-281)





 小売業は人と人の商売ですから、一番大切な

 のは社員の質です。親切でよく気がつき、

 明るく礼儀正しい、体を動かすことを苦に

 しない、誠実で真面目な人間が小売業には

 絶対に必要です。コンピューターが発達し、

 情報があふれる時代になっても、判断する

 のは人間です。お客様を知り尽くした人間と

 そうでない人間が読む情報は、同じ情報でも

 違ってくるはずです。

                    (P.246)

         (081-1-0-000-282)






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