『ロウアーミドルの衝撃』(12) 新・大前研一名言集(94) | 藤巻隆(ふじまき・たかし)オフィシャルブログ

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『ロウアーミドルの衝撃』(12)


「自分のことを中流」と考える日本人が、
かつて多く存在しました。私自身もその一人でした。


しかし、いまや上流と下流だけといった二極分化の
様相を呈しています。


派遣社員の首切り、正社員の激減、給与、賞与の
大幅削減など従業員には逆風が吹き荒れています。


そうした現状を踏まえて、ロウアーミドル(中流以下)
という概念を示しつつ、生き抜く指針を提示している本が
『ロウアーミドルの衝撃』です。


現実から逃避せず、現実を直視し、少しでも明るい
未来像を描けるようになりたいものです。






 ボーダーレス経済の時代には、国産にこだわる

 こと自体がナンセンスである。

 その流れに逆らって、国内の少数の利益団体、

 ノイジー・マイノリティーを保護するために

 「国産信仰」を消費者に流布し、市場開放を

 阻止しようとする。そこに日本政府の欺瞞

 (ぎまん)がある。
 

              今日の名言 1 〈283〉





 アメリカはもともと、人種差別など偏見の

 非常に強い国だったが、国の活力を高める

 ために門戸を開放して世界中から人間を

 受け入れ、今では偏見のほとんどない国に

 なっている。

 なぜアメリカのロウアーミドルが豊かな

 生活ができるかといえば、この偏見がない

 からに他ならない。
 

              今日の名言 2 〈284〉





 アメリカの消費者は価格と品質で物を選ぶから、

 「だいたい同じで、こっちのほうが安い」

 となれば、安いほうに行く。
 

              今日の名言 3 〈285〉




アメリカの消費者は、高品質で低価格であれば、どこの製品で
あるかは余り意に介さない傾向があるかもしれません。


一方、日本の消費者は、国産へのこだわりだけでなく、「ブランド」
へのこだわりが半端ではない、と思います。


他人と同じモノを所有したいと思うのは、「仲間」や「コミュニティ」
への帰属意識が強いからだ、と考えています。仲間はずれになること
を強度に恐れるからです。


「仲間」や「コミュニティ」に帰属することで、現在ではほとんど
いなくなった「中流家庭」への幻影を追い求めているだけなのかも
しれません。





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