「自分のことを中流」と考える日本人が、
かつて多く存在しました。私自身もその一人でした。
しかし、いまや上流と下流だけといった二極分化の
様相を呈しています。
派遣社員の首切り、正社員の激減、給与、賞与の
大幅削減など従業員には逆風が吹き荒れています。
そうした現状を踏まえて、ロウアーミドル(中流以下)
という概念を示しつつ、生き抜く指針を提示している本が
『ロウアーミドルの衝撃』です。
現実から逃避せず、現実を直視し、少しでも明るい
未来像を描けるようになりたいものです。
今日の名言 1 〈283〉
ボーダーレス経済の時代には、国産にこだわる
こと自体がナンセンスである。
その流れに逆らって、国内の少数の利益団体、
ノイジー・マイノリティーを保護するために
「国産信仰」を消費者に流布し、市場開放を
阻止しようとする。そこに日本政府の欺瞞
(ぎまん)がある。
今日の名言 2 〈284〉
アメリカはもともと、人種差別など偏見の
非常に強い国だったが、国の活力を高める
ために門戸を開放して世界中から人間を
受け入れ、今では偏見のほとんどない国に
なっている。
なぜアメリカのロウアーミドルが豊かな
生活ができるかといえば、この偏見がない
からに他ならない。
今日の名言 3 〈285〉
アメリカの消費者は価格と品質で物を選ぶから、
「だいたい同じで、こっちのほうが安い」
となれば、安いほうに行く。
アメリカの消費者は、高品質で低価格であれば、どこの製品で
あるかは余り意に介さない傾向があるかもしれません。
一方、日本の消費者は、国産へのこだわりだけでなく、「ブランド」
へのこだわりが半端ではない、と思います。
他人と同じモノを所有したいと思うのは、「仲間」や「コミュニティ」
への帰属意識が強いからだ、と考えています。仲間はずれになること
を強度に恐れるからです。
「仲間」や「コミュニティ」に帰属することで、現在ではほとんど
いなくなった「中流家庭」への幻影を追い求めているだけなのかも
しれません。
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