私は6月末(2006年)で51歳になりました。
その意味で、このタイトルの本は自分の半生を
振り返る機会を与えてくれた本ですし、
後半生を生き抜いていくためのよすがとも
なりました。
「人生とは何ぞや」をご一緒に考えてみませんか。
『50代からの選択』(初版 2004年11月10日
集英社)は、<ビジネスマンは人生の後半に
どう備えるべきか>というサブタイトルが
示すように、自分の人生を真剣に考えるきっかけを
与えてくれます。
50代のかただけではなく、実は20代、30代、
40代のかたにも読んでいただきたい本です。
今日の名言 1 〈220〉
ズルズル悪くなっていく会社というものは、
たいてい問題があるのにそれを知りつつ
放置している会社だ。
家庭内の不和も同様で、問題に向き合わず、
そこから逃げているから、ぬきさしならない
ところまでいってしまう。
今日の名言 2 〈221〉
悩めば解決する問題については、一生懸命に
考えてなるべく早く解決する。
悩んでも解決しないことについては悩まない。
この2つを実践すると、人生はかなり
生きやすくなる。
今日の名言 3 〈222〉
会社で窓際族にされた、処遇に不満がある、
などという「自分ではどうしようもない」ことに
悩んで、その結果人生を棒に振るなんていうのは、
実にもったいないではなか。
私は、約20年間勤めた会社で、最後の1年半は左遷され、
その後、リストラされました。
同業他社と合併し、小が大を飲み込むという形の吸収合併
でした。当社の役員たちは、口を揃えて「対等合併」と
言い張りましたが、真実とはかけ離れていました。
入社以来経理担当だった私には、当社の経営状態が、
相当に悪化していたことを事細かに把握していたからです。
全身から出血していて、早急に止血し、輸血しなければ、
もたない状態だったのです。
新経営者たちにとって、私は邪魔な存在でしかなかった
のです。直属の上司は兼務役員で、部下を守るどころか、
自分のことしか考えない人でした。
私は、ドア・ツー・ドアで片道2時間半かかる、物流
センターへ左遷されました。
左遷された当時は、精神的にも肉体的にも大きな負担を
感じましたが、それでも、必死に1年半働きました。
経理業務から外国雑誌の在庫と出荷業務に大きく変わり
ましたが、黙々と若者たちと毎日汗を流しながら働きました。
会社は、すぐにでも音を上げて自己都合退職するものと、
高をくくっていたのでしょう。
私がいつまでたっても辞表を提出しないことに業を煮やし、
「割増退職金を払うから退職してくれ」と勧告され、退職
しました。9年ほど前のことでした。
後日談があります。その会社は、その後も業績が好転する
ことはなく、みずほ銀行系のファンドに組み込まれましたが、
私が退職した3年後に自己破産しました。
リストラされたことに怒りがなかったと言ったら嘘に
なりますが、それ以上に多くの社員がリストラされ、
情報システム部の責任者で友人であった人物が窓際族に
押しやられ、うつになった末に、自ら命を絶ったことが
悲しく、悔しくてなりません。
元の会社の役員たちにも大いに責任がありましたが、
自己保身に終始する人間ばかりでした。
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