伊藤さんは、「原理原則」を何度も何度も
繰り返し説いています。
「基本」と言い換えてもいいのですが、
「応用」は「基本」ができていないと、
行えません。
家を建てることを考えてみれば、
分かります。
基礎(土台、基本)がしっかりして
いなければ、その基礎の上に建てた家は、
小さな地震でも傾いてしまい、倒壊して
しまうこともあるでしょう。
英語でもBack to basics.(基本に戻れ!)
という言葉があります。
基本を疎かにしてはいけないのは、
洋の東西を問わない「鉄則」です。
「守破離」という言葉もあります。
まず、最初は師匠の言うことを聞き、
原理原則、基本を「守る」。
基本が身についたら、敢えて一部を「破る」。
個性を出していくと言ったらよいでしょうか。
「自分ブランド力」とも言い換えられます。
「自分ブランド力」が身につき、自他共に
認める存在になったら、師匠のもとを離れて、
独立する時期です。
いつか必ず、そういう時期が来ます。
たとえ話ですが、このようなものではないか、
と考えています。
お客様に信頼もされなければ、満足もされない
ような会社が、満足に配当できるわけがあり
ません。一人ひとりのお客様に信頼され、満足
していただくのは、一人ひとりの社員であって、
社長の私ではありません。
株式上場後も、私の気持ちの中では、お客様、
社員・・・の順で、株主は最後です。それは株主
を大事にしなくていいという意味ではなく、
商売の基本はお客様ありきで、利益は商売の
結果であるという、当たり前のことに
過ぎません。
(P.89)
(013-1-0-000-214)
偶然の一致だと思うのですが、ソニーもヨーカ
堂も、メーンバンクは三井銀行(減・三井住友
銀行、注:藤巻)です。小山五郎さん(三井
銀行元社長、会長)が「ソニーとヨーカ堂を
育てたのは三井の誇りだ」と言ってくださった
のは、大変、ありがたいことだと思います。
(P.94)
(014-1-0-000-215)
戦時中の統制以来、真の市場経済を知らない
日本人は驚いたかもしれません。しかし、
需要が数%増えれば価格は数割上がり、
需要が数割増えれば価格は数倍に上がり
ます。逆に、需要が数%減れば価格は数割
下がり、需要が数割減れば値付かずの状態に
なるのが、市場原理であり、市場経済と
いうものです。
(P.96)
(015-1-0-000-216)
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