『伊藤雅俊の商いのこころ』(3) 言葉の迷宮(70) | 藤巻隆(ふじまき・たかし)オフィシャルブログ

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『伊藤雅俊の商いのこころ』(3)





イトーヨーカドーとダイエーの商売のやり方は、
対照的でした。


イトーヨーカドーは、店舗開拓をする場合は、
賃貸方式でした。土地購入と比べ、多額の
資金を必要としないビジネスモデルでした。


一方、ダイエーは土地を購入し、その土地を
担保にして、金融機関から多額の借り入れを
する方式でした。土地の値上がりを前提にした
ビジネスモデルでした。


その結果は、言うまでもありません。


ダイエーは多額の負債を抱え、単独で事業を
継続することができなくなり、最終的に、
イオンの傘下に入りました。





 闇でボロ儲けした人を何人も知っています。

 しかし、ある時、気がつくと、そういう人に

 限って、ほとんどが消えてなくなっていた

 ものです。泡銭(あぶくぜに)は身につかない

 といいますが、お客様のことを考えない、その

 時限りの商売がたどる当然の報いだと思います。

 
                     (P.48)

         (007-1-0-000-208)



 


 人は自分の意思や責任とは関係なく、時代や

 環境にもてあそばれ、地道な努力が報われる

 とは限りません。そんな人の世の不条理を

 見せつけられ、それでも誠心誠意を尽くす

 ところに、人間の素晴らしさがあります。

 私が兄から学んだのは、人の運命の苛酷さと、

 人の純粋な心の尊さです。 


                     (P.60)

         (008-1-0-000-209)





 ヨーカ堂が採用した賃貸方式の利点は、ヨーカ堂

 が自前で土地を買い、店舗を建てる場合に比べて

 資金負担が軽くてすむ点です。その反面、自社物件

 ではないので、土地の値上がりで利益を得ることは

 できません。それどころか、この賃貸方式は地主

 さんとヨーカ堂の共同事業のようなものですから、

 責任は重大です。

                     (P.77)

         (009-1-0-000-210)






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「平家物語」 朗読 平幹二郎