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宝塚発達心理ラボのラボ子です。
臨床心理学をじっくり勉強していると、
当然、関心が臨床心理学に向きます。
ただ、カウンセラーは
教師の片手間に出来るような
甘い仕事ではありません。
ですから「二兎を追うものは一兎も得ず」
という状態になりがちな、
臨床心理専攻の院生の行く末を見つめて、
ゼミの先生はよく、
「一流の教師たれ
三流のカウンセラーになるなかれ」
という言葉を授業のなかで
登場させていらっしゃいました。
先生のお考えは、
特に現職の教員に対しては、
「ゆめゆめ全部自分が引き受けて、
生徒を直してやろう
なんて思わないように。」
というものです。
臨床心理を勉強した
教師の役割として、
きちんと学校から専門機関への橋渡しができる、
授業のなかで、こころのサポートに関する一般的な知識を、
全体へのメッセージとして伝達できる
という二点を挙げています。
ここで大事なことは
全体へのメッセージという点です。
個人的に
「○○さん、あなた親に殴られているでしょう。」
などと言ったところで、
当事者は絶対「はい、そうです。」
などとは言いません。
それより、
「もし、みんなの中に
虐待されている人がいたら・・・・。」
というような、全体への呼びかけが、
誰をも傷つけず、かつ、
当事者が自分の方から相談してみようかなと
思わせる雰囲気を
作り出すのに有効です。
つまり、
授業を活用したメンタルヘルスの向上、
そしてそのメンタルヘルスのリーダー的存在になることが、
学校というフィールドで、
勉強してきたことを生かす道だと
学びました。
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