宝塚発達心理ラボ主催イベント
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第6回 大人のひきこもり女子会 in 宝塚
いつもたくさんの方に見て頂き、ありがとうございます
宝塚発達心理ラボのラボ子です。
またまた長文にになりますが、
発達障害の子どもたちの
社会性について書いてみます。
今日は「いじめ」についてです。
長文です。すみません。
でもASD児の社会性を考える際には
タイムスリップ現象への配慮は
とても大事なことなのです。
<ラボ子の新連載>
発達障害の子どもたちの社会性を育てるために
第3回 嫌な記憶が消えにくい子どもたち
相次いで発生している小中学生の自殺。その理由の大半は“いじめ"によるもののようです。
暴行や虐待など表だって肉体的苦痛を強いるものよりももっと厄介なのは心に無数の傷を負わせる“精神的暴力"のケースです。
何と言っても、相手を傷つけている言葉を口にしている本人がそれを“いじめ"とは思っていないのですからたまりません。
ちょっとしたひと言が招く“心へのいじめ"。そしてなかなか過去を忘れられずに、タイムスリップ現象を起こし、大人になってもまるで昨日のことのように子どもの頃のいじめを思い出す発達障害の方々。
では具体的にどんな言葉には傷つくのでしょう。
最も多かったのは
容姿に対する“からかい"ですね。
「あごがしゃくれてる」(愛知県 20代女性)、
「オデコが広い」(秋田県 20代女性)、
「きつね目」(宮城県 30代女性)、
「たらこくちびる」(長崎県 30代女性/他)、
「ほくろが多い」(茨城県 大学生男性/他)、
「歯がでてる」(長野県 30代男性)、
「馬面」(北海道 30代男性)など
顔の“パーツ"を取り上げての一言から、
「毛深い」(福岡県 20代男性/他)、
「ちび」(大阪府 中高生女性 他)、
「短足」(東京都 20代女性)など“
コンプレックス"に直接つながってしまうような指摘までさまざまです。
その中でも圧倒的な回答数となったのが
「でぶ」(広島県 30代女性/他)です。
とはいえ、
見た目への“ちょっかい"だったら気持ちの持ちようで克服することも十分可能です(とは言え、言われた本人にとっては相当きついですよね)。
では明らかな“悪意"を持ったひと言の場合はどうでしょう。
当事者でなければそのつらさはわからないかもしれません。
「うざい」と回答した大学生女性(埼玉県)は傷ついた理由として「改革の余地がないからどうしようもない」と答えています(「うざい」には他多数の回答)。
わずか3文字の理不尽な中傷が、相手の存在そのものを否定してしまうのだからこれほど恐ろしいことばはほかないです。
これがエスカレートすると「死ね」(岡山県 中高生男性/他)となりますね。ここまでいくと“いじめ"ではなく、もはや立派な“強迫"です。これで傷つかないわけがない。
その他「お父さんいなくてかわいそう」(茨城県 大学生女性/他)なども心をズタズタにする言葉のようです。
また、信頼を置いている親からの信じられない言葉もあります。
「お姉ちゃんは勉強できるのに」(福岡県 中高生女性)、
「子どものあなたには関係ない」(神奈川県 40代女性)も子どもへの配慮が足りないひと言ですが、
もうどうしようもないのが
「あんたなんか産まんといたらよかった」(京都府 40代男性)。
自分の存在の否定はきついです。
加害者の範囲は教師にまで広がります。
「邪魔だなあ」(千葉県 20代女性)、
「うそつき」(鹿児島県 40代女性)などは
もはや教師の言葉ではないですね。ありえません。
言葉って難しいです。そして、子供の頃に言われて傷ついた言葉は、けっこう澱のように心の中にくすぶっています。
うまく忘れることができればいいのですが
いつまでもいつまでも忘れられないのが
ASD圏の人たちです。
傷つけることばへの十分な配慮は
大人はもっともっと敏感であってもいいと思います。
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