いつもたくさんの方に見て頂き、ありがとうございます
宝塚発達心理ラボのラボ子です。
今日は家じゅうの押入れを整理しました。するとなぜかこの本が出てきました。ずっと探していた本、なぜ押入れから出てきたのだろう????
まあ、なつかしい本と再会できたので、今日の記事は「学びを支えるテクノロジーの現状」についてです。
テクノロジーによる配慮は、数ある「合理的配慮」の一部でしかありません。でも読み書きや聞き取り、記憶などに困難がある子には本当に有効です。
でも学校ではテクノロジーによる配慮はなかなか浸透していません。なぜでしょう?
<私が考える学校であんまり浸透しない理由>
・先生たちのスキルがまだ不足している
・タブレットを買う予算がない
・Wi-Fi環境が未整備
・パソコンや携帯を使う支援に先生が慣れていない
・テクノロジーによる合理的配慮に関する制度がないので、各学校でケースバイケースになっている。保守的な学校だと授業中の携帯使用などはものすごく嫌がられるかも・・・です
こんな感じでしょうか。
私は、iPadのタブレットを持ち込んで、プロジェクターにつないで授業で色々やっています。AppleTV も自分のものを持ち込んでいます。(でも個人のものだと、プライベートの写真が時々画面に出てしまったりするので恥ずかしいです。)
iPadだと、プレゼン発表など簡単に映してすぐに再生できるのでものすごくいいです。自分がどんな風に人から見られるのかというのは、説明されてもわからないものです。百聞は一見にしかず‥という感じですね。
最新の支援技術を発表するイベントとして「ATAC(エータック)」というのが毎年開催されます。今年も12月に京都であります。
支援技術と代替コミュニケーションについて、セミナーや展示があります。毎回満員御礼という感じで、泊まりで全国からたくさんの人が学びに来ています。参加者は教員が多いですが、保護者の方もたくさんいらしています。
でもみんながみんな、こういうところに来ているわけではないので、学校という閉鎖空間の中で、それも通常学級で携帯・パソコンを持ち込むのは、まだもう少し理解に時間がかかるかもしれません。
我が子にテクノロジーを授業中に使わせたい時の一番の近道は、「学校批判」「先生批判」ではなくて、テクノロジーを使うメリットや、我が子が使うときのルールを保護者がリードされて交渉されることでしょうね。
(今の段階では、残念ながら、学校側が機器を用意してまで使わせてみる・・ということはまずないと思うのです。)