北海道・桧山から6名の先生たちが授業見学に! 2024,6,6ブログ
《はじめに》
2003年12月頃だったと思うが、桧山で教師をしている友人のHさんから
「授業見学に行きたいのですが?」
と連絡をもらった。
北海道は冬休みが長い。その休みを使って東京までやってきて、ぼくのクラスの授業を見学したいとのお話。
「いいですよ、是非来てください。子どもたちも喜びますから…」
電話を受けた後、校長にも話をして了解をとる。
※
2004年の日記を開いてみた。1月14日にその記録があった。
≪北海道桧山支庁より6名の先生方が授業見学に来る
北海道のH先生たち6名が授業を観に来る。朝8時5分頃にはみなさんがいらして校長室へ。授業は『国語』詩の授業と『社会・総合』アホウドリの完全復活をめざして―の2時間。
どちらも子どもたちが集中し、ぼくもどんどん夢中になった。納得がいき、楽しく深く考えあい、心の動いていく授業となった。物語を読むようにドキドキしていくような授業だった。
子どもたちは、始め緊張していたようだが、2時間目になると、とても素直で自然体で楽しく発言しはじめた。アホウドリが全滅されそうになっていくことへの悲しみを心に刻んでいた。
授業後の感想会もとても喜んでもらってよかった。…略…≫
※
授業見学のあった日から数日して、参観してくださった先生たちからお手紙をいただいた。
その中に一通を学級通信に掲載させてもらった。
【知り知り知り隊スーパーⅤ-Ⅰ】№148(2004,2,4)号
小山台小学校5年1組のみなさんへ
みなさん、お元気ですか。
先日は、授業を見せていただきどうもありがとうございました。
みなさんの授業を観ていて、いいなあと思うところがたくさんありました。
〔学ぶということ、共にすごすということ〕
聴くと心が動く
見つめると心がつながる
つぶやきをみんなに伝える
ひとりひとりの言葉は
美しい糸になり
ぼくらのクラスの布が生まれる
見たこともない新しい布で
ぼくらの生命と未来を包む(※4月の始りに教室黒板の上に掲げたぼくの言葉)
みなさんの姿を見て、この詩がイメージ豊かになってきました。
友だちと共に学んでいるなあということが伝わってきました。
国語の詩の授業も、社会のアホウドリの授業も、よく考え、よく発言し、よく友だちの声を聴いていました。
みなさんに、見ている私たちの心は動かされました。
人間にはひとり一人、長所もあれば短所もあると思いますが、否定されるものは何もないと思います。
ひとり一人がかけがえのない存在で、一人ひとりの心が大切なものだと思います。
みなさんの心を大切に、新しい布を生み続けて下さい。
雪はありませんでしたが、東京は思ったより寒く、驚きました。風邪などに気をつけて頑張って下さい。
北海道桧山郡唐沢部町……小学校 T.K.先生から