私立幼稚園に対する採用支援策の実施を! | 西宮市議会議員・たかのしん公式ブログ

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兵庫県西宮市の若手市議、鷹野伸(たかのしん)の公式ブログ。1990年(平成2年)生まれ・34才、政党無所属、現在2期目。日々、地元・西宮を奔走しています!

新年度が始まってもう1ヶ月になるんですね。
GWも終わり、議会日程としては来週末から5月臨時会(役職選挙)、その後が6月定例会と続きます。
3月定例会のご報告を進めているところですが、次への準備もしっかり進めていかないと…!!

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さて、前回の投稿では、私立幼稚園の人材確保が難しくなっており、保育所との条件差が背景にあることをお伝えしました。
そこで、幼稚園にも保育所と同等の支援策を!という観点から、3つの施策を提言しました。

1つ目は、周知・広報への協力です。
現在、私立幼稚園の就職フェアは私立幼稚園連合会が単独で開催しています。
※画像の通り、今年は5/19(日)開催とのことです。



しかしながら、行政が関わることによる安心感や、西宮市で働くことの魅力を訴求する観点から、本来は市との共催が望ましいと考えます。
そして、主催者に名を連ねるかどうかを別にしても、開催の告知には公共施設の掲示板や市の各種媒体を活用するべきです。
また、各園が募集しているのは新卒の常勤職員だけではありません。
様々な職員が必要とされる中、各園ホームページへの掲載やハローワークへの求人申込だけでは、十分な応募を得られないと聞いています。
市のホームページから採用情報へリンクする、市政ニュース・公式LINE・SNSで紹介するなど、多様な手法を用いることが重要です。

2つ目は、保育所入所選考時の加点です。
市内の保育所で勤務する保育士が、自身のこどもを市内の保育所に預ける場合は、入所選考で55点の加点を受けられるため、ほぼ確実に希望の園へ子どもを預けることができます。
しかしながら、幼稚園にはこの措置がなく、実際にご自身のお子さんを預けることができずに、就職・復職を見送ったケースもあります。
その方の就職・復職によって、市全体でより多くのお子さんを預かれるようになるわけですから、お子さんを優先的に預かるこの施策は有意義であると考えます。

そして3つ目が、各種経済的支援の実施。
そもそも、行政が直接的な経済支援を行うことの是非については議論がありますが、保育所においては家賃補助・就職一時金等の支援が自治体間競争の様相を呈しており、本市も近隣市と近い水準の支援がようやく実現したところです。(詳細は前回の投稿参照)
特に若手の先生方にとって、家賃を4分の3も支援してくれる制度は非常に魅力的で、保育所への就職を大きく後押ししていると考えられます。
例えば、東京都足立区は幼稚園教諭も経済的支援の対象としていますし、近隣では神戸市が長時間預かりを実施する園に限定されてはいるものの、一部の支援メニューを幼稚園にも導入しています
これらの支援策は、保育所との比較だけでなく、他自体との比較という観点からも導入を検討すべきです。

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今回の質問にあたっては、私立幼稚園経営者の皆様をはじめ、先生方や保護者の方からもお話を伺いました。
たくさんの貴重なご意見を頂いたことに、心から感謝しております。
お話を聞く前に「こうじゃないかな?」と思っていた仮説が、実態とはずいぶん異なっていたり、自分では気づかなかった課題を教えていただけたり。
皆様のおかげで、現場の実情に即した質問に近づけられたと感じています。
本当に有難うございました。

これらの提言に対する市の答弁と、私からの意見・要望は次回の投稿でお伝えします!
それでは今日はこのへんで。