私立幼稚園の人材確保が難しくなっています。。。 | 西宮市議会議員・たかのしん公式ブログ

西宮市議会議員・たかのしん公式ブログ

兵庫県西宮市の若手市議、鷹野伸(たかのしん)の公式ブログ。1990年(平成2年)生まれ・34才、政党無所属、現在2期目。日々、地元・西宮を奔走しています!

ゴールデンウィークですね!
お出かけ中の方も多いでしょうか。
私は今年もポスティングと地域の活動に励んでおります♪
後半も良い連休をお過ごしください!

■□■□■□■□■□■□

さて、本日からは一般質問@3月議会のご報告、2つ目のテーマにまいります。
内容は「私立幼稚園の人材確保に対する支援」です!

こども達を育み、一人ひとりが豊かな人生を歩んでいくために、質の高い幼児教育はとても重要です。
長年にわたり、本市でその役割の多くを担ってきたのが私立幼稚園です。
近年では保育所を希望する家庭の割合が増え、少子化もあいまって幼稚園に入園する児童数は減少傾向にあります。
しかし、だからといって幼稚園の存在を軽視するべきではありません。
保育所待機児童問題があったとはいえ、行政として保育所に注力しすぎでは?幼稚園に通う子も、同じ西宮の子どもたちなのに…という違和感を、これまで様々な局面で感じてきました。

そんな中、多くの関係者が議論を重ね、2022年に「西宮市幼児教育・保育ビジョン」が完成。
公/私、幼/保といった設置主体・施設種別の枠を超えて、質の高い幼児教育・保育を実現していくための考え方が示されました。
これは評価できる方向性ですが、その担い手である先生方の採用について、私立幼稚園は非常に厳しい環境に置かれています。

その背景として、少子化等の影響による、幼稚園教諭や保育士の免許を取得できる学校を卒業する生徒数の減少があります。
また、免許を取得しても、学校の教員や民間企業に進む場合があり、養成校の学生がみな幼稚園教諭や保育士になるわけではありません。
そして、クラス担任を受け持つ責任の重さ等から、幼稚園ではなく保育所を志望する傾向が高まっているとも聞きます。
雇用形態、年代、勤務時間など、苦慮されている点は園によって異なりますが、多くの園がギリギリの人員体制で運営を続けており、今後の見通しも極めて不透明です。

■□■□■□■□■□■□



現在、本市においては、私立保育所等に対して人材確保の支援が行われています。
添付画像に記載の通り、
・西宮市保育士就職支援センター「ここにし」の運営
・就職フェアを西宮市私立保育協会と市が共催
・保育士自身のこどもを保育所等へ預ける場合に入所選考時の得点を加算
・宿舎借り上げ・奨学金返済支援・就職一時金といった経済的支援の実施
等、これまでに時間をかけながらメニューが充実してきました。

一方、これらの施策は私立幼稚園を対象としていません。
市はその理由に保育所待機児童対策を挙げていますが、私立幼稚園も預かり保育の実施などを通じて、待機児童の解消に貢献してきました。
また、先ほど触れたビジョンの考え方では、幼稚園に通うこどもも、保育所に通うこどもも、同じように大切にされるべきであり、そこで働く方々への支援に差が生じることは説明がつきません。
ただでさえ採用環境が悪化している中、私立幼稚園は、市の施策によって私立保育所との条件差を広げられ、非常に厳しい状況に置かれています。

こうした現状を踏まえて行った提案の内容を、次回以降の投稿にてお伝えします!
引き続きお付き合いいただければ幸いです。