政治家の評価は、今ではなく後世が決める | 西宮市議会議員・たかのしん公式ブログ

西宮市議会議員・たかのしん公式ブログ

兵庫県西宮市の若手市議、鷹野伸(たかのしん)の公式ブログ。1990年(平成2年)生まれ・34才、政党無所属、現在2期目。日々、地元・西宮を奔走しています!

幼稚園の先生を目指す方向けの就職フェアの案内が市政ニュースに掲載されました!
先日の一般質問で取り上げた「私立幼稚園の人材確保に対する支援」の一環ですね。
私立幼稚園連合会さんのホームページも載せておきます^^
https://www.kids-nishinomiya.jp/news/45



この件も早くお伝えしたいんですが、まずは現在進めている「財政構造改善に対する市長の取り組み姿勢」のご報告を完了させます!

■□■□■□■□■□■□

(たかの)
私は、行財の時期を知る複数の職員さんから、こんな話を聞いたことがあります。行財は、ある意味シンプルでやりやすかった。いろんなサービスを削ったから、もちろん市民の方にはたくさん怒られた。でも、自分たちも給料をカットして、市には今こんなにお金が無いんです、理解してください、と言うことができたし、その説明は一定、受け止めていただくことができた。つまり、経営の改革だ、とか、構造の改善だ、とか、抽象的な議論に頼るのではなく、財政状況の厳しさを包み隠さず市民に伝えることが、財政改善に向けた第一歩だということです。残念ながら、私たちが議会で市長の用いる「危機的状況」という言葉の認識を質しても、「危機的状況に陥らないように頑張る」といった趣旨の回答を重ねられ、いまだに、本市の現状が財政危機だということをお認めになっていません。最後の質問です。

本市の財政状況が極めて厳しく、危機に陥っていることを正面から認め、市民へオープンにするべきと考えますが、市長のお考えをお聞かせください。

(市長)
従来から申し上げているように、西宮市の財政がこのままいくと危機的な状況に陥りかねないという中で、私が今はそうした意味では、基本的なサービスをしっかり維持をしていく、そういう中で、私としてですね、マネージメントをやっていきたいと思っております。その上でもう1つ、ちょっとせっかくなんで言わせていただきますと、やはりあの行財のことでですね、シンプルで分かりやすかったという、その市民の、あの市職員の言葉というのは、それは一面の真理なんだと思います。一方で、やはり今回、市民交流センターと大学交流センターをくっつけていこうとかですね、そういうような話ってのは、なかなかこのシンプルにですね、今回はシンプルにその点に関してだけ見ますと見えるかもしれませんけれども、しかし局を超えてその意義を、上下分離をしてやっていくというようなことは、それはやっぱりことは簡単に、シンプルではないと思うんです。そして行財の時には3年間だけ、例えば今回は管理職ごめんなさい、局長・特別職というようなので時限的に給料削減というようなことをお示しはしてはいるところですけれども、その昔の行財は、3年間全ての職員に職責に応じてパーセンテージ、そして3年間した後には元に戻すからということなんですけど、それだとあの結局なんて言うんでしょう、中長期的な財政収支の改善というようなものにはこれはつながらないんだろうな、というのが、これが私が今回思ってるところであります。ですから、あの時間がかかるものもございます。先ほどの集会所の話も、大変いい質疑をいだいたと思っておりますが、そうしたことをですね、シンプルな話でいった方が分かりやすいのは私も分かります。ただシンプルでない課題をしっかりと、しかし時間をかけずにですね、頑張ってやっていきたいというのが、今回の1番大きな私の思いでございます。

(たかの)
危機的状況という言葉の認識については、これまで当会派や、別の会派さんも含めてもう繰り返していますので、これ以上は控えておきます。「シンプルじゃない問題もある」と、それはおっしゃる通りだと思いますが、シンプルなものまであえて複雑に、問題を語るようなことは避けていただきたい。極めてシンプルな話もこの中には多くありますので、その点は指摘させていただきます。

これまで、行政改革で大きな成果を上げた自治体は、みな「財政が危機的である」ことを内外に示すことからスタートしています。財政非常事態宣言や脱・財政危機宣言を出した自治体もあります。宣言を出せばいいという話ではなく、私が申し上げているのは姿勢の話です。こうした姿勢で今後の取組に向き合うことを強く要望しておきます。いま必要なのは「改善」ではなく「改革」です。今の取組姿勢を続けた場合、一番苦労するのは、市民に直接対応する部署の職員や、職員団体と交渉にあたる職員です。組織のトップが財政危機を認めていないのに、危機であることを前提とした説明や折衝を求めるのは、あまりに酷だといえるでしょう。

市長が財政危機を認めても、誰も褒めてくれません。なんでこんな事態になったんだと批判されるかもしれません。でも、私は、政治家の評価というものは、今ではなく、後世が決めるものだと思っています。この財政危機を乗り越えた市長として、将来の西宮市民から感謝されることを目指していただきたいと思いますし、私も僭越ながら、同じ「政治家」として、そうした想いでこの危機に当局とともに向き合ってまいります。

■□■□■□■□■□■□

市長とのやり取りはここまで。
今回の質問を通じて改めて分かったのは、市長の本気度の無さ、そして進め方のマズさでした。
私が言いたかったことは、最後の段落に集約されています。
相手に強く求める以上、自分自身がより高い意識を持って、これからも職責を果たしてまいります!