先週末はお餅つきに参加させていただいたり、こども食堂でサンタになったり。
一気に年末感が増しておりますね♪
12月議会は終わりましたが、今年も最後まで走り抜けますー!!
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さて、前々回まで社会資源情報サイトについてお伝えしてまいりましたが、この件を調査していく中で、より市役所全体に関わる課題にたどり着きました。
それが、タイトルに掲げたホームページ管理システムの活用です。
市役所のホームページは、多くの施策や部署のページで構成されていますが、その大半は同じデザインで作成されています。
タイトルがあって、本文があって、画像や資料が挿入されていて、最後に問い合わせ先が書いてあるような形ですね。
これらは、共通のホームページ管理システム(CMS)によって運用されており、情報システム部門の作業を経ることなく、各部署がそれぞれ更新作業を行える仕組みとなっています。
CMSはパッケージ化されたソフトであり、統一的な仕様で情報が見やすく、費用も安価という利点があります。
一方で、今回、課題を指摘した社会資源情報サイトはCMSを用いずに外部委託で作成・運用されています。
調べてみると、同様にCMS外の管理となっているサイトが、市役所全体で計40サイト存在することが判明しました。
そこに投じられている年間運用経費は、約4,361万円。
せっかく安く使える全庁共通の管理システムがあるのに、こんなに費用をかけて独自のサイトを構築する必要があるのでしょうか。
本年6月議会では、同じ会派のしぶや議員が「防災ポータルサイト」でリンク切れが発生していた問題を指摘していますが、これもCMS外で運用されているサイトの一つでした。
CMSはカスタマイズが困難なため、求められる機能や訴求効果の観点から、CMS以外で作成せざるを得ないサイトもあることは理解しています。
しかしながら、「本当に、そのサイトの目的はCMSでは実現できないのか?」を検証することなく、安易にCMS以外の方法を採ることには反対です。
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そこで私が行った質問と答弁のやり取りは以下の通りです。
(たかの)
市の運用するサイトについては、できる限りホームページ管理システム(CMS)を利用することが望ましいと考えますが、市の見解をお聞かせください。
(市当局)
市HPには、各課が市販の編集ソフトや業者委託によって作成したものが多く存在していましたが…(略)…CMSに移行することを推奨してまいりました。
また、各課が新たにHPを作成する場合には、予め、デジタル推進課と協議することを求めております。
CMSを利用することにより、HPのアクセシビリティやユーザビリティの向上が図れる一方で、CMS以外の方法を利用することで実現できるデザイン性や機能性なども有効な広報手段を検討するうえで重要な要素となることから、現在、CMSの利用につきましては、各所管課が様々な要素を総合的に勘案した上で判断しております。
しかしながら、CMS以外の方法で情報発信することで、現時点での正確な情報をお伝えするという広報上の重要な要素が適切に運用できていない場合などにおいては、機能面での有効性よりも、CMSを利用することによる確実性を重視することが望ましいと考えております。…(略)…
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要約すると、「これまでにもCMSへの移行を推奨してきたし、作成時の協議も行っている。ただ、CMS以外を利用する方が良い場合もある。確実性を重視するならCMSが望ましい。」という感じですね。
一概に言えない部分があるとはいえ、CMSの有効性を公式に認めていただいたので、既存サイトのさらなる移行や、今後のサイト立ち上げ時に安易な委託を防ぐ効果に期待したいと思います。
現在の行政改革の大きなトレンドは、システムや業務フローをできるだけ統一的な仕様として、標準化していこうという考え方です。
CMS以外で運用されるサイトが乱立することは、そうした方向性に逆行することもあわせて指摘し、今回の質問を終えました。
それでは今日はこのへんで!