家族、パートナー、友人、仕事仲間……
自分と関わっている人たちと、
気付けば繰り返してしまうパターンは
ありませんか。

人に頼ったり甘えたりするのが苦手。

場を乱したくなくて、
言いたいことがあっても黙ってしまう。

頼まれごとを断ったら嫌われそうで、
いつも引き受けてしまう。などなど。

自分よりも、つい他人を優先しまう癖はありませんか。

"人には優しくあるべきだ"

まわりに気を遣うあまり、
疲れてしまうことはありませんか。

結果、自分はどうしたいんだっけ?
なんだか分からなくなってしまう。

そんな方々に向けて伝えたいのは、
いつからでも、何歳からでも
き方は選び直せる、ということです。


心の土台をつくるメンタルコーチ・高野稚織です。
「まずは、自分を好きになる」をコンセプトに、
散らかった思考をクリアにし、自分を内側から整える対話サービスを構築中。


"人には優しくあるべき"
これは、私が長年抱えていた思考の癖でした。
真面目で責任感が強いとよく人から言われていた。

その通りの自分でなくては価値がないと、
子どもの頃からずっと思っていた。


なんとも根深い癖になっていたんだな。
気付いたのは、30代になってからです。


目の前の現実が苦しい原因は、自分の中にある。
30年も自分を生きてきたはずなのに、こんなに自分の気持ちが分かっていなかったなんて。

心理学を学んでいく中で、私は大きな誤解をたくさん持っていたと気付きます。


人は、生きているだけで価値がある。
まわりの人たちから大切にされる権利がある。
平等に、だれでも、です。


"人には優しくあるべき"
優しくできない自分には、価値がない。
そう思いながらも、心の中ではまわりの人たちにイライラしていた

私はこんなにやっているのに。
なんでそっちの言うことばかり
聞かなきゃいけないの。

ぶつけられない感情の行き場がなくて、
こっそりため息をつく。
溜まった怒りが沸点に到達すると、
あからさまに不機嫌な態度をとる。

気付けば職場では「扱いにくい人」になっていた。

このままでは、自分をもっと嫌いになってしまう。
もっと穏やかな自分でいたいはずなのに。
そう感じたときから、私の心の学びはスタートしました。


"人には優しくあるべき"
その思考の癖の裏には"自分にも優しくしたい"願いが隠れていると私は思います。

長年放置して凝り固まった思考癖の中に、
ピュアな願いのカケラが必ずあります。


人に頼ったり甘えたりするのが苦手。
(ほんとうは、頼りたい。甘えて、ホッと安心したい)

場を乱したくなくて、言いたいことがあっても黙ってしまう。
(ほんとうは、自分の気持ちを素直に言える自分になりたい)

頼まれごとを断ったら嫌われそうで、いつも引き受けてしまう。
(ほんとうは、断っても大丈夫な関係でいたい)


"自分はこうでなくてはいけない"は、幻です。
全身力が入って、心がガチガチに
緊張している自分に気付いてほしい。


今、自分が感じている人間関係は、
どう表現できますか。
分かりやすいワークをひとつご紹介します。


思考の癖に気づく心理ワーク

私は(            )です。


世の中の人たちは(          )です。


私は(            )であらねばならない。

 


空欄をパッと思いついた言葉で埋めてください。
ちなみに、当時の私の回答は、以下の通りです。


私の回答

私は( 責任感の強い人間 )です。


世の中の人たちは( すぐに誰かを頼ってばかり )です。


私は( なんでもできる人 )であらねばならない。

 




出てきた言葉に、しばし呆然としておりました。


いくらなんでも、まわりの人たちを見下しすぎだ。
それに"なんでもできる人"であらねばならないって、そんなの無理。

もっと言えば、責任感が強い人間なら、周囲の人たちにすぐイラつくのはおかしい。


🔺当時のノート




目で見えるかたちで思考の癖が分かると、
抑え込んでいた感情の蓋がはずれます。


私は人にも自分にも、ぜんぜん優しくなかった。
必死で優しいフリをしていただけだ。


学びを進めていく過程で、自分の感情をどれだけ無視していたのか。


肝心の、自分の感情に責任を持ってなかった。


そりゃ、現実が苦しいままだ。

あぁ、でもやっぱり、
私は人にも自分にも優しくなりたい。
もっと優しい世界で生きていきたい。

今度こそ純粋に、じわーっと全身に
広がるような願いがこみ上げてきました。


自分の素直な気持ちを認められるようになると、その後の行動も変化します。


今回は相手を尊重しよう。
今回は自分の気持ちを伝えてみよう。

自分で選べるようになります。
選べる=自分の感情に責任をもつということです。

結果を先回りに考える必要も、当然なくなります。
"こう答えないと嫌われそう"なんて勘違いだとはっきり分かります。


自然とそう思えるようになれば、人間関係で疲弊してきたパターンが終わりを告げた合図です。


人を優先してもいいし、
自分を優先してもいい。

どっちでも大丈夫。
どっちでもOK。


必死に思い込みを書き換えるより、
まずは、自分が感じている気持ちを
たいせつにする。


繰り返してきたパターンから、
抜け出せる自分になっていきましょう。