さて、5月12日(木)、松山千春「コンサート・ツアー2022春」の東京公演初日、東京国際フォーラムに参加した。

 

 

国際フォーラムに行く前のルーティンと言うか、流れで、いつものように御茶ノ水の老舗楽器店を回った。さらにその流れで、大学時代の後輩から「神保町に行ったらぜひ行ってください。店主は私の昔からの先輩なんです」と言われていた「天麩羅はちまき」に入った。

 

神保町にある大人気老舗天麩羅店

 

 

 

 

昭和6年(1931年)創業、現在の店主は三代目

 

この場所でこの歴史ある天麩羅店でありながら、ランチはリーズナブルで、上の天丼が800円。その日も行列を避けて14時過ぎに行ったが、それでも店内は満席、続々お客さんが入って来る状態。

 

調理が一段落したのを見計らって店主にお声かけした。気さくな方で、私のその後輩の話題や、店主のご家族のことなどいろいろお話しができた。

 

その前に久しぶりに神保町の古書店街を歩いてみた。昔、ビクトル・ユゴーの直筆書簡やトルストイの生写真などを購入した店も、閉めてはいないが、シャッターを半分ぐらい下ろしていた。

 

ここは時々歩くが、そのたびにこうした昔ながらの古書店が減ってきていて寂しい限り。

 

その並びにある「三省堂 神保町本店」の前を通ったら、社屋建て替えのため一時閉鎖、「いったん、しおりを挟みます」。新社屋でのスタート「第二章」は2025~2026年頃を予定。

 

 

 

創業は1881年、この社屋は創業100年に際して1981年に完成したもの。まだ築41年なので建て替え、早いなと思ったが、耐震基準が現行のひとつ前の旧耐震という理由もあるそうである。

 

大学3年の1988年、ゼミの先生から提示されたレポート課題図書が「比較のなかの日本国憲法」(樋口陽一/1979年/岩波新書)。当時でも絶版。

それを探しにここを歩き、最後の店で見つけて購入した喜びは今でも覚えている。

 

それと、この本を読んで書いたレポート、ゼミの先生から赤字で手厳しい指摘をたくさんいただいたこと、その指摘の最後に「自分で本を探しに行ったことはよし」と書かれていたこともしっかり覚えている。

 

 

今はアマゾンなどでこの本も簡単に入手できる便利な時代になったが、当時は自分の足で稼いで目で見るしかない。ただ、学生時代この一冊を必死に探し歩いた思い出は、便利さには替えられない。

 

その後、先日書いた「神田川」記事の写真更新のため、お茶の水橋と聖橋の上から神田川を撮影した。

 

(お茶の水橋から見た神田川/2022年5月12日筆者撮影)

 

(聖橋/同上)

 

(聖橋から見た神田川/同上)