今日(4月26日)の松山千春ON THE RADIO。

 

先週同様スタジオにガットギターを持ち込んで3曲、生で弾き語りで歌った。

まさか「愛に近づいて」を弾き語りで歌うとはまったく思っていなかったし、「バラード」が来るとも思わなかった。「バラード」に入る前のトークから「バラード」が終わるまで、背筋がぞくぞくして泣けてきた。

 

「バラード」が終わった後、スマホに向かって拍手した。

ほんとうに感動した。幸せな時間だった。

 

昔からコンサートの弾き語りで、歌に入る前のトークの後ろに本人のギターのアルペジオがいつも聴こえていた。まさにあの当時のまま、まるでコンサート会場にいるような今日の放送だった。

 

他のアーティストがSNSやネットなどでタイムリーに発信しているのは本人も知ったうえで、自分はどこまでもこのラジオで人々を勇気づけよう、元気を送ろうという気持ちがひしひしと伝わってきた。

 

以下、歌とアルバム、ツアーに関するトーク(要旨)。

 

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俺はSNSとかパソコン、やりませんので、基本的に私はガラケーでアナログ人間ですからね。だからこそ、春できなかったコンサートの分、このラジオをお借りして、先週生で歌って。

 

杏ちゃんが、1か月ぐらい前か、加川良の「教訓Ⅰ」をギターで弾いてくれて。俺は嬉しかったよ。もう亡くなったけど、加川良の歌を必死でギター弾きながらね、ほんとに有り難いと思った。

 

「命を大切にしよう」という意味では「教訓Ⅰ」はいい歌だだと思いますし。今日は何と言っても私が高校1年か2年の時に加川良が「教訓Ⅰ」で出てきて、まさか俺がな、その後フォークシンガーになると思ってませんでしたから。加川良「教訓Ⅰ」を松山千春が歌えばどうなるのか。

 

(ガットギター弾き語りで)

 

加川良「教訓Ⅰ」

 

 

自分が、亡くなっても尊敬している加川良の「教訓Ⅰ」と言う曲を歌いました。

 

この頃はコンサートやっていても男が多くなって来ていましてね。

私は3月25日にアルバム『思い出』という、恋愛の曲91曲入ったアルバムを出しましたけどね。みんなが「よかった、よかった」って言うからすっかりその気になって、考えてみたらアマチュア時代からSTVラジオで歌って、今日があるわけですけどね。そのアルバムの中から

 

(弾き語りで) 「愛に近づいて」

 

アルバム『STANCE』、『思い出』収録)

 

しかし、生で歌っているとね、この電波を通じて全国に流れるんだなぁ、俺の気持ちが届いてくれるかなぁ、と思いながら歌いました。

 

(以下のブロックのトークの間、後ろには自身のギター、アルペジオの音が響いている中)

 

春の分を秋の方にずらして会場をとりましたからね。期待してくれよ。もちろん、新型コロナウイルスが完全な終息とは言えなくても、我々の生活が少しは自由にできる、そんな中で歌えれば有り難いなと思うしな。

 

こうやって生で曲を聴いていただいて同年代、同世代の方々は、「松山、まだ頑張ってんのか。やつは昭和30年生まれ、1955年だから今年65だ」と。でも俺が二十歳の頃に亡くなったSTVラジオ元ディレクター竹田健二さん、アマチュアの時から毎週2曲作ってこいって言われて。その時は足寄―札幌間が長いとも思わなかったし。今こうして歌えて、改めて嬉しいです。

 

みんな自粛生活を強いられている中、楽しんでラジオを聴いていただだけるように、何が起こるか分からない生放送で歌っています。「バラード」という曲を歌いますが、要は男と女の曲です。アルバム『思い出』にも入っていますけど。毎回コンサートでこの曲は用意しているんだよな。メンバーがいつでも演奏できるように。けど、ほとんど歌ったことがないんだよな。詞を聞いていただければ非常にポジティブで、俺は、自分の歌ですけどね、好きな歌なんですよ。

 

(弾き語りで) 「バラード」

 

アルバム『STANCE』、『思い出』収録)

 

今回もギターで弾き語りをしました。

 

また一週間会うことはできませんが、このラジオでお待ちいただければ、松山登場してきます。

今回は加川良「教訓Ⅰ」から始まりましたので、最後は松山千春

 

「君を忘れない」

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(関連拙稿)

松山千春が歌う「教訓Ⅰ」(加川良)~”加川良さんはヒーロー。反戦歌であり、人の心を歌った曲”

 

松山千春「バラード」―”自分が作った歌だけど、自分が歌の世界に入り込んで酔いしれてしまった”