明治7年に京都で生まれた鳥瞰図師さん

2021年にその方が描いた四島鳥瞰図を見て

心がくすぐられ、無謀にも私も描いてみたいと思い始めました

でも絵心が全くない私は何度描いてもダメ…

すぐに断念


コロナ禍で四島に行けない辛さを感じて

2022年に8か月かけて、安政4年に描かれた仙台藩の絵師の方が描いた択捉島蘂取村鳥瞰図と村の地図を見ながら鳥瞰図を仕上げ

母と自分の講話の資料に使うことにしました


昨年2023年、択捉島鳥瞰図を描いたところ

同盟からの依頼を受けて、やっと四島の鳥瞰図全てを描く決心をしました


描いた鳥瞰図に各島の島民たちから時間をかけて会いに行き

聞き取りをし説明書き込み絵地図にしました


そして、今年2月には夫が八戸に鳥瞰図師さんのアトリエ跡や鳥瞰図がある事を調べてくれて、2人で八戸へ行ってきました


たくさんの東北の絵や復刻版レプリカの地図を目にすることが出来て感動です


発表会も終わったし

ご褒美をかねて旅行を考えてくれた夫は

吉田初三郎展がある事をまたまた

探してくれ美術館に行ってきました


75点もある作品の中に

屏風に描かれているものや、大きな巻物に描かれている色々な鳥瞰図に感動

北海道は旭川市の鳥瞰図もありました

作る工程もトレースに書かれた細かい作業


私が描いている四島の鳥瞰図は

ノサップ岬にある吉田初三郎さんの

鳥瞰図を真似て描いたものです

マネでも大変💦

それなのに創造性豊かな発想が施させている

鳥瞰図

ますます夢中になりました


北海道博物館にはとても大きい北海道の鳥瞰図があります

こちらも何度も見にいきました


夫は絵なんて興味ないのに、一緒に見て回るうちに楽しんでくれるようになりました

なかなか、吉田初三郎さんの事を語れる友人がいないので、とても嬉しいです


あちこち行くのはお金も時間もかかりますが、やはりピアノを教える身としては

『常に本物の芸術に触れその都度感動を、生徒さんにお伝えしなさい。先生の役目です』と教えてくださった恩師の言葉を思い出します


今年も択捉島蘂取村出身の母の講話資料として、子どもが見てももっとわかりやすい新しい択捉島鳥瞰図と蘂取村を書き直していきたい!と思います