時々周りが見えてないことに気付かないことがある。
そんな時でさえも冷静に自己分析してるかのように思い込んでて、精一杯頑張ってるって気取り、現状をわかってるフリをしてるのだろう。
飛行回数を重ね着陸に多少の自信が出てくれば自分の感覚を優先したくなる。
その感覚がズレていることも気がつかずに。
教官は言いました。「自己流に走るな」と。
Back To Basic
技術面でも精神面でもそう。
かっこいいランディングをしなくてもいい、ATCがうわずったっていい。
操縦の真髄はすべて基本にある。
今日の最後のランディングは必死だった。
横風に流されて滑走路のセンターラインから逃げようとする飛行機を逃がすまいとラダーを踏み続けた。
目の前に迫る滑走路。
徐々に機体を引き起こし着陸姿勢にしていく。
早く滑走路につきたがる飛行機を支えGearがゆっくりと付くまで待った。
基本を守ることに一切妥協しなかったランディング。
昨晩の雪であたり一面白く覆われた帯広の空で、額に汗をにじませ操縦するぼくを見て教官は「ナイスファイト」と言ってくれた。
教官がこのランディングを認めてくれた。
まだまだ修正するところはたくさんある。
でも24時間半の飛行時間を積んだぼくに今出来る精一杯のランディングだった。
今日の訓練を終えて明日Pre-Solo c'kを実施するReadyが掛けられた。
明日の試験に合格すれば晴れて単独での飛行、ソロフライトが許される。
初めてのソロフライトは航空人生でもっとも感動するフライトの一つに値するそうです
この試験に必ず合格して、空を飛べる素晴らしさを噛み締めたい
1週間のうち唯一心から気が休まる一日。
Friday Night
フライトで溜まるストレスも目の疲れも腰への痛みも温泉で骨の髄まで暖まって癒して、帰りにコンビニに寄って、その後寮で酒に酔って
それが金曜の夜のルーティーン。
今ちびちびと一人で焼酎を引っ掛けてます。
今飲んでる焼酎は鹿児島の百秀という芋焼酎。
芋くさくなくまろやかで飲みやすいです
断っておくけど、酒は飲んでも酒に飲まれたことは一切ない
今まったく酔っとらんし
負けず嫌いだからじゃんけんにだって酒にだって負けたない
酒々うちの部屋にあるお酒はこの通り。
同部屋の同期もよく飲むから、金曜日にどのお酒を開けるかが週の真ん中あたりから気になってそれがモチベーションとなりフライトへの意欲を支えています

今日はビールとシャンパンと焼酎をいただきました。
そしてボージョレ・ヌーボー、ぼくにも解禁してください

酒飲みの戯言は一晩で景色が一変したことから始まる。
それにしても雪降りすぎじゃろ。寒いし
上空は隙間風が入ってもっと寒いし
部屋にあるハロゲンヒーター、首振りだけして一切熱を発さんし
フライトキャンセルと油断しまくってたらフライトすることになったし
最近みんなが山口弁を真似するし
「・・じゃけぇ」の使い方が間違っててイラっとするし
部屋にいい香りが漂えばいいと買ったラベンダーのポプリ。
トイレの匂いって言われ部屋っ子に不評だし
もう疲れたって言って早めの就寝だし
矢田亜希子、結婚したし
紀香だって結婚するし
二組のめでたいニュースにあやかってそろそろぼくもいい夢見て寝ます
置いてけぼり置いてけぼりwith Snow
置いてけぼり昨日はこんなにいい天気だったのに、強い木枯らしが吹いて僕らの飛ぶ機会を奪いましたボナンザはいつでも飛べる準備が出来てたのに。
そんなボナンザを横目にJALのエアバスA300は強風を物ともせず轟音を立てながら飛び上がっていきました
自分があんな大きな飛行機を操縦するのはまだまだ先の事。

たまにはフライトの事も書かなきゃな
赤や黄、オレンジと色鮮やかだった木々も葉を落とし冬支度を始めてます。
そしておとといの晩、初雪がちらつきました。
外一面を真っ白くさせるほどの雪ではなく、冬の訪れを待ちきれなかった雪がぱらぱらと降ってきたそんな感じでした。
地上で起こる自然の変化は空から見るとより顕著で、今まで色鮮やかだった地景をモノトーンでおとなしい見え方に変えました
見渡す限り白一色で覆われるのはもうすぐだと思います。

最近は天候の影響でフライトがキャンセルになる日が続いています
イメージフライトで補ってる操縦のも鈍ってきます。
今日も天気はよくなかったけど、天候回復が見込まれた為飛ぶことを決意しました。
飛ぶか飛ばないかは教官ではなく僕たち学生の判断
将来機長としての確かな判断を得るための経験の一つです。
今日の訓練はエンジンが止まって緊急着陸することを想定したものと、飛行中悪天に見舞われて雲中で外が見えない状態で操縦することを想定した内容でした。
特に後者の訓練は景色が目に入らないようフードを被らされ、目の前にある計器だけを頼りに飛行します。

A36ボナンザ 計器どちらの訓練も気分よく景色を見ながら飛んでる暇はありません
冷静かつ素早い判断と適切な操縦が要されます。
とわかって偉そうな事を言いながらももたつく自分。
習うより慣れろタイプなので、今はとりあえず飛びたい
でも今日は疲れすぎたから正直明日は休みたいな
体と気持ちがぶつかり合って悶々としてる。
でもとにかく今は飛行機の事で頭がいっぱい
平日だけだけど
「牛乳はよく噛んで飲みんさい」
80歳を越えても虫歯一つない祖母がいつも言ってました。
その教えが初めて仇となってしまった、あの悪夢の一日。
ぼくはきっと何十年も忘れないだろう・・・きっと
無類の牛乳好きとして通ってきた小・中・高・大学時代
航空大においても然り。
今まで自己慢で過ごしてきたけど、急に誰かと勝負したくなった。
誰よりも早いと証明したかった
牛乳一気飲み

ということで「牛乳早飲み大会」に出場してきました
自称山口No1Milk Drinkerとして参加しないはずがありません。
育ち盛りの時が1番早いと酪農業界で言われる中で25歳の遅すぎる大会デビュー
基本的に牛乳飲むのが早い航大同期を引き連れて、優勝賞品のテレビをマジで当てに挑んできました
牛乳ビン1リットル一気、大いに結構
2、3本でもビビッたりせん
そう意気込んで会場で参加登録するぼくを相当ビビらせる事実が
牛乳300mlストロー飲み
( ̄ε ̄;)~~m(;--)m、、、(;°0°)||||||ウソ凹[◎凸◎;]凹|||||||
そりゃないわぁ
牛乳をストローで飲むのとホットで飲むのは邪道
それに大会が始まると自分の隣に強敵がいたなんて
念入りなチャンピオン写真で右側の同期の彼。
大会平均タイムを4秒をも縮める、おそらく大会レコード
試合前、念入りにストップウォッチを確認する姿からサクセスストーリーは始まっていた
ぼくは16秒台。チャンピオンはなんと12秒台
何もかもが想定外
勝利コメントしか考えてなかったので発言を控えます。
ただ一言「相手が強すぎた・・・、おめでとう」
パイロットでその上牛乳飲むの早いって相当かっこいい
そんなパイロットにわたしはなりたい
大会風景←大会風景
スルメ、噛めば噛むほど味が出るもの。
ジーパン、穿けば穿くほど味が出るもの。
人は磨けば磨くほど輝くもの
操縦、妄想すれば妄想するほどスムーズに行くもの
木曜日に飛んだのを最後に3連休を挟み、月・火と天候不良の為フライト出来ませんでした。
フライトがキャンセルになると時に小躍りしたくなるほどうれしいものです
逆にフライトがないと油断しきってたのに急遽「飛ぶ」と足払いを食らった時は抜け出る生気を自分で食い止める事は出来ません
訓練ってそんなものです。
でもさすがにこんなに飛んでないと早く大空に飛び上がりたいものです
フライトのを失わない為、またフライトをスムーズに行う為に普段から地味に行ってる事がイメージフライト
壁にかけられた一枚のパネルが自分専用のコックピット
訓練が上手く行かなかった時も、確かな感触がつかめた時も、フライト後ここでとことんイメージフライトをすることで少しずつ上空で飛行機を思い通りに操れるようになってきます。
上空での操作を円滑にする為に地上で倍以上の時間を準備に要します。
明日は1時間半のフライト予定。
今日はいつもにも増して妄想右から照る太陽が眩しい
エスカレートしすぎて妄想が現実を支配しようとしてる
妄想飛行
紅葉が進み秋深まる帯広。
朝晩は気温が氷点下になることもあり、陽が沈む時間も早まってきました。
この一週間で一気に木々の色に変化が見られた気がします。
Road特に何もすることのない土曜日は空港の周りを散歩しました
風もなく穏やかな天気だったので久しぶりにフリスビーを投げながら。
地平線まで延びる道路の上をフリスビーは真っ直ぐと飛んでいきます。
ってのは自分が投げた時だけね
同期が投げたフリスビーは横の水路や畑に積極的にインします
フリスビーは操縦桿と一緒で滑らかな操作が必要。
こんなフリスビーに適した場所は他にはないので飛行機の操縦ばっか上手くなっていく同期にフリスビーももっと上手くさせるかな
みなさん、知ってましたか?
ぼくが日本フライングディスク協会普及員資格という資格を持ってることを。
ちなみにこの資格が役立ったことは日本では一度もないし、これからもないでしょう。。。きっと。。。。。
むしろ海外では外人が「投げさせろ」って話しかけてきたことはあるけど。
話が反れましたが、言いたかったことは「冬が訪れる前の帯広は散歩がとても気持ちいい」ということです
もう一つ言いたいことは、「本場で食べるジンギスカンは臭みもなく美味い」ということです
久々にほっぺたが落ちました。
帯広の自然と食を満喫したちょっと贅沢な土曜日でした
もみじ
帯広フライト課程に進んだ航大生の週末の過ごし方。
温泉、ジンギスカン、セイコーマート、そして登山
この前の土曜日のこと、毎週登山に行かれてるアルピニストでもあり陶芸家でもあり、航大の英語教師でもある小林教官引率の元、同期18人とフライト教官、航大の管制官の方の総勢21名で登山に行きました。
前日温泉でほぐしほぐされた体にムチを打つ。ある意味どMな企画
この度発足されたワンダーフォーゲル部18名誰一人欠けることなく朝5時半に叩き起こしあって、剣山に向かいましたワンダーフォーゲル部
剣山は標高1204mで登山業界では中級ランク。
多少体力に自信のあるぼくらはどうやら完全に登山をなめてた。
誰一人登山靴履いてないし、形状はむしろ体育館シューズ寄りだし
そんなぼくらを迎える剣山は徐々に険しさを増し、ぼくらは草木が生い茂る獣道を掻き分け、険しく切り立つ崖に誰が架けたかわからないロープやはしごをつたって登り、励ましあい、茶化しあいながら2時間半近くかけ山頂に辿り着きました。
頂上で待ち構えてたものは、見渡す限り広がる緑豊かな十勝平野
登頂後の興奮を押さえて肩の力を抜き自然に身を任せてみると、雲間からのぞく光、顔に当たる風、自然が奏でる音、小雪がちらつく冬のにおいを感じました
これが山登りの素晴らしさなんでしょうか
頂上では寒さに凍え睡魔に屈しそうになっていた同期を救いました。
志半ばで彼を死なすまいと皆必死その時の様子→Save たっちゃん
湯を沸かし、持ってきたなけなしのお菓子やカップラーメンを分け与え、何とか彼を連れて下山することが出来ました。

山登りの素晴らしさ。自然を感じられること
また登った者だけに与えられる壮大な景色、達成感、爽快感は何物にも代えがたいものでした。
Peak到着





登山を終えた後、夜には満天の星空を見上げ、流れ星を見ました
空気が澄み切って今まで見たことない程の星が夜空にちりばめられており、静寂の中いつ訪れるかわからない流れ星を待ちます
夜空を駆ける一瞬のきらめきが目に入ったら用意してた願いを唱えました。願いが叶うのはいつのことでしょうか
自然と真正面から向き合った、有意義な週末でした。
帯広名物の豚丼の元祖、ぱんちょう
帯広で生まれたお菓子の名店、六花亭
一日にしてこの2軒を訪れました。
1週間のうち5日間は飛行機に乗り降りする以外外の空気を吸うことがないある意味インドアなこの生活において、週末のリラックスで美味しい物を食べるために使われるお金は有意義なことなのです
食の宝庫、北海道にいる限り多少の贅沢はしなきゃ
それにいずれ社会に出るんだし、美味しい店知っとる方がポイント高いし
と色んな理由をつけて腹12分目まで食べることを正当化させる
美味しい物を後ろめたく感じず食べるのに必要なマインドコントロール
まずは豚丼屋さんから。
同期に今人気の「豚チ~ズ丼」がメニューになかったから、オーソドックスな豚丼で。
↓↓出てきたのはボリュームたっぷりなこちら
豚丼豚丼を食す←いただきま~す。





肉厚でジューシーな豚肉に甘辛いタレが絡まり、香ばしい香りでした。
ごちそうさました後の感想は皆それぞれ。

続いて歩いてすぐおそこの六花亭本店へ
目当てはマルセイバターサンドでもない、ストロベリーチョコでもないサクサクパイ
かつての経営者、小田豊四郎さんは「ポケットマネーで買えるお菓子」をモットーに日々お菓子づくりに精進されてたらしいですよ
その恩恵を預かって値段は一個125円。小田さん、ナイスッ
小学生のポケットマネーでも買える素晴らしさ
たまたまじゃんけんで負けたし、ここは小田さんに花を持たせるためにも25歳のぼくは一気に6つ購入して飢えた同期にご馳走してやりました
甘さ控えめでさくさくなパイの中はしっとりとしてて、クリームとパイがいい感じにマッチ美味しかったです。
六花亭 さくさくパイ





さすが北海道。
まだまだ美味しい物が待ち構えてる
ラーメン、寿司、ジンギスカン、カニ、他に何かオススメは???
全国の食通の方、是非教えてください。
心身ともにしんどいweekdayは胃を休めるためにも小食で過ごします
10月10日火曜日、晴天の下で記念すべき初フライトを迎えました
長年抱いてた空への扉がようやく開いたのです
滑走路に向かってタクシーしている最中、一足先に滑走路手前に着いた同期が操縦する機に「Cleared for Take-Off」のクリアランスが管制官から出されました
そしてプロペラの音を高鳴らせどんどんスピードを上げながら滑走路を駆け、吸い込まれるように飛行機は大空へと飛び上がりました。
その瞬間なんとも言えない興奮と感動を覚えました
同期が空へ飛び立つ、その素晴らしさに同じ目標を持つ者同士だからこそ感動や喜びも共有できます。
数分後感動冷め止まぬうちにぼくらの機にもTake-Offのクリアランス。
目の前にはまっすぐと伸びる滑走路。
そのはるか先には雪をかぶった日高山脈。
スピードを増した機体がふっと浮くと、滑走路からどんどん遠ざかってく。
遠かった空がとても近く感じました
空を飛べることはホント素晴らしい。
でも訓練は間違いなく厳しい
乗り越えなきゃいけないハードルも高い。
今まで多くのパイロットの方々が通った道、自分も必ず乗り越えます
明日はいよいよ初フライト
みんな北の空を見とって
TAKA☆JETって飛行機雲を描くから。
初フライト前にやることが。
それはブログを更新すること
書く順番が前後したけど、
宮崎を発つ前同期とニモを探しにスキューバダイビングに行きました
去年の6月にバリ島でライセンスを取って以来1年以上ぶりのダイビング。
宮崎にいる間に一度は行きたいと思ってたけど、最後の最後で実現することが出来ました
ポイントは孤島という小さな無人島。
メンバーは初心者も含め海の似合う8人
本日のエースダイバーはAdventureのライセンスを持つ右から2番目の彼。
軽い講習を受けたあと、水深5mの世界へ
この日は雨上がりということもあって正直視程が悪かったけど、ニモの仲間も見たし、ハリセンボン、鯛、そしてボラのでかさに興奮してた今回ダイビング初の同期をはじめ、初めての人たちにはすごく喜んでもらえたみたいでホントよかったです
パイロットになると空と水中で気圧差が大きすぎてダイビングはあまり出来なくなるから、もしかしたらダイビング部の活動はこれが最初で最後かも
でも夏も終わる9月末に宮崎の海を十分堪能したのでした
ダイビング部